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波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

「波風食堂、準備中です」更新しました。

2016年07月15日 | ご連絡

 1週間ぶりの更新、お題は「『トト姉ちゃん』の喫茶店」「暮らしの手帳」にまつわる話だから、もしかしたら花森安治さんのセンスも楽しめるのでは、と思っていたら◎だった。このブログにも「『花森安治のデザイン』から」を書いた。「生活」に密着した美意識がこのドラマにある。NHKの公式HPもそのセンスがあり(トップページだけうるさ過ぎる)、NHK一番の売り、朝ドラに懸ける熱意が伝わるさて、そろそろ絵を描くことにしよう。大工仕事だけにかまけている場合でない。まず、久しぶりに絵を見てくるかな。

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「月日の残像」、また読む。

2016年07月14日 | 読書

昨日、街の書店で買ってきた「月日の残像」(山田太一著:新潮文庫)読む。珍しく巻末から読む。エッセイ(随筆)とは「基本は自慢話で、ドヤ顔にならないよう少しひねって卑下するように見せて自慢する」ものと、本書の解説(刈谷政則「心に沁みる記憶の残像(解説)」)にあった。井上ひさしさんの言葉だそうだ。その点で、巧いエッセーはたくさんあるが山田さんのは異質、とあった。その理由を読んでから本文を読み、2つのことを思った。

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のエッセイは、自我と適応の関係を見事に表現している。その点でどの文章も瑞々しい。そして、自分で責任が負えることだけを書いている。この好ましさが思ったことの1つだ。解説の文章は自分とは少し違う感じがした。
 もう一つは、「この本は読んだことがある」とわかったことだ。情けない。「どこかで聞いたことがある題名だなあ」と思いつつ、表紙イラストが良い感じだったし、奥付に「平成28年6月1日発行」とあるので買った。2年前のこのブログ「月日の残像」(山田太一著)として感想までを書いていた。「やってしまった」が思った2つ目だ。失敗というより、こんな形で再読させてもらって感じがする。

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みながら、「なぜ俺はブログを書き続けるのだろう」と思った。回答は見つからなかったが、「自分とはいったい何者なのか」と「その何者はどう自分以外と帳尻を合わせて生きているのだろうか」を探して書いているような気がした。ここらは永遠の課題で、難しく言うと「自我と適応のあり方」だろう。本書は、その本質的なことを、抒情的な情景に、人間味ある人物を配し、抑制された文章で表してくれている。冷静に人生を肯定する、まなざしが魅力。「またか」と思いながら、また読むに違いない。


永六輔さんご逝去の報。享年83歳。昭和の良心が静かに一つ消えた。ザ・ピーナツの伊藤ユミさんもご逝去。享年75歳。詩「雨」が浮かぶ。理由は特にないが、70歳ぐらいまでは生きてみたいと思う。

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【その272】筆文字修行中

2016年07月12日 | 【保管】一寸凡師コラム
筆文字修行中

 いつの日か、筆文字でサラサラーッとメッセージを書けるようになりたい・・・、そんな思いから、筆文字の修行を開始。昨年お会いした“たまちゃん先生”を勝手に師と仰ぎながら・・・。

 修行と言っても、気の向いた時にせいぜい10分ほど。今までも筆ペンは使っていたが、墨を使うようになって面白さが倍増。書きやすいように筆先 を少しカット、筆ペン附属のインクは使わずに、墨汁を付けて。墨汁の香りも心地よい。“まずは100枚メッセージを書いてみる”ということで、波風さんに も修行に付き合ってもらった。波風さんの“なまえ”をお借りして1枚。筆文字修行はのんびりと、楽しみながら。100枚書いた後で、凡師の書いた文字がど うなっていのか見てみたい。
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第114回/国民投票

2016年07月09日 | 【保管】腹ペコ日記

国民投票の行方 

 英国のEU離脱。投票率72,1%3,8ポイント差で「離脱」が勝利、という結果になったが、結果以上に衝撃的だったのはこの投票以降の動き。英国Google検索急上昇ワードに、「EU 何」が入ってくるなど、基本情報を調べる動きが出たり、「離脱に投票したが、こんなことになるなんて思っていなかった」とSNSでつぶやく英国民が出たりと、投票はしたものの、その問題についての理解が十分じゃなかった、という状況が浮き彫りになった。「投票率が高ければいい」という問題ではないと、改めて学びの必要性を感じた。

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   このことは、離脱派が自らの説明についてその「誤り」を投票後に認めたことからも言える。離脱派は「EUへの負担金が浮く」「移民が抑制できる」としたが、実際にはポンドの価値が急落し負担金どころの騒ぎではなくなっている。一方、その「誤り」は残留派が説明してきたことでもあり、新聞報道もあったという。

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    一方、勉強不足でも投票することはやはり重要だと思う。その結果、「自分がわかっていなかったこと」に気づくことも、政治的素養を育てる上で必要だと思うのだ。

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「したたか」を考える

2016年07月05日 | 日記・エッセイ・コラム

ペコさんのブログ「尊敬できる大人」に「したたか」の言葉があった。「したたか」には思い出があったので立ち止まった。腹ペコさんの文章では、尊敬に値する人柄を述べ、続いて「そして結構したたかだ」と結んでいる。尊敬に値する価値観の一つに「したたか」があるのだろう。

書は言葉の海を航海する羅針盤、みたいなことを言っていたのは故井上ひさしさんだったと思う。調べた。なるほど、優れた人物、尊敬に値する人物像が浮かんでくる。だが、「非難や世間の思惑などを気にせず、自己の利益や立場を守ろうとする」は尊敬に値する価値観だろうか?と思った。前半の「非難や世間の思惑~」は理解できる点もある。だが、後半の「自己の利益や立場を守ろうとする」人は困った人じゃないかなあ。某知事なんかを思い出す。
 
回、「したたか」は、人間的な力、魅力の一つだとわかった。だが、優れた人間にも、ずる賢い自分本位の人間にも使われることもわかった。昔、尊敬する方から「波風さんの持ち味は『したたかさ』かもしれませんね」とポツリと言われたことがあった。どういう意味だろう、今度訊いてみようと思っているうちに亡くなられた。今回、喉にまだ刺さっている小骨を思い出したみたいな感じだった。「良くも、悪くも…」の意味でなかったかあ、と思う。立男は、辞書文末の「手ごわい人」が何だか好きだ。


朝4時にUPした本ブログ。昨日から2日間にわたってPC前に座り一段落。だが眠たくならないので今日みたいなために買った「日本語 語感の辞典」(岩波書店刊)。その言葉さえない。『無駄』を調べると「効果も必要性もない意で、広く使われる和語」とある。別に調べなくてもわかるわい。

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