【前編の「小説」から続く「説明文」】生きることの意味 ある少年のおいたち(高史明:ちくま文庫)これほど平易な言葉で深く人間を人生を語る文章を知らない。今でも時々手にする。国語書教材だったので繰り返し読んだが、いつも新たな感動があった。研ぎ澄まされた真実の言葉が誰にでもわかる豊かな世界を想像させる。
君たちはどう生きるか(吉野源三郎:岩波文庫)勤務していた中学校が荒れていた時、国語の授業時間に紹介した中の一冊。「君たちが、学校を良くする主人公なのだ」というメッセージとともに、私自身が人生と生きがい、社会と個人、歴史と勇気を学んでいた。「道徳の時間」の教材としても使える、永遠のベストセラー。この文庫版のイラストもカットも実に好ましい。
国語の時間(竹西寛子:河出文庫)国語教科書の小説「神馬」の作者による随想集。「一日に一度だけでもよい。言葉で生きる人間を意識する時間を持ちたい。日常の言葉遣いが社会生活の基盤」を考えさせられる。国語を教える側で無く、学ぶ側として言葉に接していきたいと思う。短編集「蘭」などもおすすめだ。
日本語教室(井上ひさし:新潮)井上ひさしの作文教室(井上ひさし:新潮)小説や戯曲だけが傑作ではない作者。母校での4回の講義録、釜石小校歌のところで目頭熱くなる「日本語教室」。指導の極意が惜しげ無く開示される「作文教室」。「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」、この言葉に感嘆。
羊の歌 -わが回想-(加藤周一:岩波新書)老後は、夏目漱石、大江健三郎、井上ひさし、加藤周一を読むと定年前から決めていた。羊年生まれ(1919年)の作者が、戦争の中でどう人間として生きようとしたかを、もしかしたら戦前になるかもしれないこの時代に学ぶのは大きな意味があるはず。文学、芸術、政治…「巨人」が残してくれた遺産は膨大で難解だが、この判りやすい一冊が入り口だ。
憲法の『空語』を充たすために(内田樹:かもがわ出版)易しくはないが、論理が明快で読ませる。憲法論議に勇気を持って参加するに最適のテキスト。あの「通販生活」(2014秋冬号)の表紙で「目からウロコ本 第1位」として紹介。唸った。現行の国語教科書(教育出版)にこの作家の文章(「学ぶ力」)が載っている。この国が未だ大丈夫かもしれないと思える状況に安堵したりする。【後編の「芸術・文化」に続く】
子ども(14歳以下)の数が50年以降で最少更新(5/5道新)立男誕生時の3千万が半減の1617万人へ。3.11で「子どもこそ希望、希望こそ未来」と思った。絶望的な未来が予想で無く現実になりつつあるのを実感。戦争可能国家への暴走に比べ、子どもの貧困対策の遅さと言ったら……産みたくても産めないよな
蝶番6枚、引き出しつまみ3個、ビロード紙5枚、スタンプ台(3色)。ブラシ材の人形(リス)、絵はがきは嵐山の梅鳳堂ギャラリーで。旭川はスモモの白い花がいっぱい咲いていた。