波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

一言多いですが【…の付録】

2012年12月06日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_2月30日の道新朝刊、香山リカ氏の講演概略で考えさせられた。前に書いた「辛かった時…何の言葉もいらない、ただ横にいてくれるだけで息がつけた。この頃、ここらへんに、人生で一番大事なことがあるような気が…」と重なるからだ。

怖体験者へ、以前まで精神ケアの基本だった「さらけ出し」は有害という。阪神淡路大震災で「してほしくなかったこと、傷ついたこと」の1位に「分かったふりの同情の言葉や押しつけがましい言葉」、2位が「心の傷を新たに深めるような精神科医やカウンセラーの対応」だ。逆の1位が「そっとしておいて欲しい」だ。米Photo_3 国同時多発テロでも、3.11でも同じ結果が出ているという。 立男も「その通り」だと思う。間違っちゃいけないのは、「そっとしておく人間関係」があってこその「そっとしておく」ことだ。そっとしておくは、放っておくとは違う。孤独を求めているのとは違う。ここらの関係というか、頃合いが難しい。結局、日頃の人間関係、信頼関係なんだろうな。 

年刊の「きびしい時代を生きぬく力」(香山リカ氏・江川紹子氏との共著:岩波ブックレット)も、ここらのことを考えさせられる。病的なほど真面目にやっても「自己責任」を理由に転落させられる今の社会状況。バラバラな個を見せられるのは辛いが、問題の所在が明確になると少し明るくなるような気が。

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