やっと春の日射し。窓を大きく開け、未だ残る氷雪で濾過された鋭利な空気を部屋に入れる3月末。訪ねて来られる人、映画やTV、うつらうつらしながら浮かぶとりとめのないことを、ぼんやりした頭で考えてみたりする。どれもこれも、立男(61歳)自身の弱さを省みることになる(全3回で)
【連載1】見て見ないフリしてた
NHK連ドラ「純と愛」昨日終了。「朝から気が重い」と思いつつ見続けた。毎度の予定調和破壊と、「幸せとは」「家族とは」を連ドラ史上最もウザイ女主人公にがなり立てられた半年間。だが、この気の重さは、自身の「都合の悪いことを見てみないふり」「他人の目を気にして生きる」ことへの強烈な糾弾、自分の弱さの嫌悪だったと気づく。
一昨日見た静かな映画も、このTVドラマも、真摯な人生肯定の賛歌…3.11の鎮魂と共生が重なる。春はうつらうつら過ぎていく。(続く)