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堕天使たちのモラル


昨年末、カルト教団による犯罪に関与していると思われ、
指名手配されていた男が警察署に出頭してきた。
そのカルト教団が起こした大規模なテロ行為から、もう17年になる。


”神”や”悪魔”の存在ですら、
コンピューターゲームの登場キャラクターとなった時代でも、
カルトな信仰に傾倒していく者は少なくない。
現代だけでなく、社会構造は、いつも複雑で自身の知識や経験では、
どうにもならないことがある。
そこで、カルトは、知識”インテリジェンス”を与えていく。
複雑な問題や事実を、”神”や”霊”の存在や力によるものだと、
”(安易な)答え”を与え、考えることやめさせてしまう。
「あなた達は、私の言うことが理解できない”バカ”達とは違うのですよぉー♪」
それは、カルトが組織を運営し、
維持していくのに、都合のよい知識だけでしかない。
本来なら”疑いたくない”という気持ちと、
現実を直視するという姿勢は、矛盾するものではない。
”かりそめ”でしかない至福のため、
多くの”もの”を奪われていく人たちがいるということは・・・。
”見せかけ”だけの、薄っぺらい教義で騙し取っている”もの”が、
反対にいるということ。

しかし、グダグダしていると・・・。
「救いを望むのなら、悪魔とは手を切り、わたしの手をとりなさい」と、

別の”神の代理人”が現れてくる。



カルトにハマった人というのは、そこを脱しても、
別のカルトに引っかかってしまうことも多く。
宗教カルトからは脱したけど、
今度は、商法カルトに引っかかったというのも、よくある話。
ただ救いを求めても、それが”救いの天使”から、差し伸べられたものなのか?
どうにも分からなくなってしまう。
”悪魔”とは、手が切れても、”死神”と握手していたなど、笑えもしない。
(2021年3月誤字脱字訂正)


(関連する過去の記事「松本サリン事件から…」)
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春遠し、されど、春近し。


今週始めの東京。
生活や仕事で必要なものを購入するため、
「原宿」から「渋谷」に向けて、歩いてみました。



街がもつ魅力は、色々とある。
猥雑だが、活力を感じさせる生活感のある街もあれば、
反対に人間的な温度を感じさせない硬質でムダのない整った建造物だけが、
計画的に組まれた街もある。



夕暮れの空に、夜が溶けていく前の時間帯。
沈んでいく陽光が見せる街並みは、それに抗しているようにも見える。
しばらく、ボケーッとしていた。
いつの間にか、陽光は落ち、街は、夜に包まれていく。



あれ?
かなり歩き回ったけど、欲しいものは、 “売り切れ”ていたり、
“生産中止”になっていたりで、ほとんど買えていない。
電車賃を使っただけか・・・。
この時間なら、“半蔵門”の店が開いているな。
ちょっと行ってみるかな?




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無計画、東海ロードの後始末


東京に戻ってみると、Torne”トルネ”にエラー表示が出ていた。
いくつか予約録画できなかった番組があったようだ。
このように予約録画できないことが、ここのところ多く。
どうにも困ってしまう。
・・・と、これは前置き。

毎週末、東京MX〇レビでは、
日本では未公開となっていたドキュメンタリー映画を番組放映されている。
(現在は、再放送)
ここ1~2ヶ月の放映分で、印象的なのは「ザカリーに捧ぐ」「FLOW」など。
飲料メーカーの見学を終えたばかりの身には、
「FLOW」は考えさせられることが多かった。
そして、「ザカリーに捧ぐ」。
まだ番組や映画を、ご覧になられていない方のため、
内容は詳しくは記せないのですが・・・。
「ザカリーに捧ぐ」がテレビ放映され、
数週間してから、光市母子殺害事件の上告が棄却された報道を
聞いてしまったこともあって、個人的にはオーバーラップしてしまう。
先日の記事「法治国家、痴呆国家」でも記したが、
「司法機関の倫理観と判断基準は、社会一般通念とは、あまりにも異なる」と感じる。

番組が好評だったのかは知らないが、
これら未公開のドキュメンタリー映画のタイトルも、
現在では、販売店やレンタル店での購入やレンタルが出来るようになっている。
Torne”トルネ”の不調で、前半部分を見損ねた「FLOW」は、
TU○AYAあたりでレンタル出来ないかを考えているところです。





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サントリー京都ビール工場見学:後編


(前回の続き)
19世紀、フランスの細菌学者ルイ・パスツールによって、
アルコール発酵は、酵母の働きによるものだと確認される。
しかし、その数千年前のメソポタミアの時代から、パンやチーズ。
そして、ワインのような発酵食品は存在していた。
ビールのように、麦を”糖”に変えてから、発酵させる複発酵酒でさえ、
紀元前には作られていたのです。
電気やガスで温度管理ができるステンレスタンクも、
酵母を除去するマイクロフィルターもない。
おそらく、安定した水質で豊潤な水源地を確保するのも、
大変だった時代(水道局なんて無いのだから、ね)。
そんな数千年前から、科学的に解明されないまま、
体系化されていった技術が存在するのも、酒造現場の面白さ。

さて・・・。
麦汁に含まれる糖分を、酵母が食べることで、
アルコールと炭酸ガスへと変わっていく。
大手ビール産業の重要な部分を、こんな小さな生物が担っているのだと考えると、
不思議な気分になる。
約一週間で、発酵は終了となる。
その後、貯蔵される。
この貯蔵期間は、きっかり何日と決められている・・・わけではない。
酵母は、生き物。
本来、発酵食品(飲料)はバラつきがあってもおかしくない。
貯蔵用タンクには1万5000リットルと記されているものが、何本もある。
もしミスをすれば、商品として使えないだけでなく。
全てゴミになってしまう。
このような厳しい条件で、安定的に大量に出荷できる技術や高いレベルの検査は、
やはりスゴい。



余談:
検査室の天井は、斜めになっていました。
これは、品質検査や手入れによって発生する蒸気や水滴を、
室内にこもらないようにするため。
単純に聞いてしまえば、”なるほど”というだけの話。
しかし、同時に、一つのブランドが、いくつものノウハウによって、
構成されているのだと感じるときでもある。

今回の目的は、これにて終了。
サントリー京都ビール工場は、JR京都線「長岡京」にある。
(外部リンク「サントリー京都ビール工場」のページ)

この沿線には、ウイスキーの
「山崎蒸留所」もある。

記事のトップ「サントリー京都ビール工場見学:前編」




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サントリー京都ビール工場見学:中編


(前回の続き)
ビールの原料は、二条大麦の麦芽、ホップ、そして水。
サントリーが、ビールへの”こだわり”としているのは、天然水(深層地下水)。
事実、ビールの9割は、水からできている。
見学コースをガイダンスしている女性も、強くアピールしていた。
そう言えば、ひとつ先には、山崎蒸留所もある。
(「山崎蒸留所」に関する最近の記事)
ウイスキーメーカーでもあるサントリーにとって、
”水”へのこだわりは、一貫した方針。
セールスポイントとして悪くない。

ビールの製造工程は、ワインなどの果実とは異なり、
一度、原料である麦(麦芽)の主成分である”でんぷん質”を、
糖分へと変える必要がある。
そのため、まず麦芽を粉砕し、温水と混ぜ合わせていく。
この仕込み工程によって、麦芽の”でんぷん質”は、糖分へと変わっていく。
これを、ろ過してから、煮沸しながらホップを加えていく。
(「後編」に続く)



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