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遠い外国のこと、しかし、他人事ではない。:狙撃


先週末、アメリカの大統領にまでなった、ドナルドというオジさんが、
AR―15自動小銃(自動ライフル)で狙撃された。
現代の世界において、アメリカは、唯一の超大国であり。
このオジさんは、その大統領選にもかかわる要人でもあり、
すぐに、世界中が、このニュースで大騒ぎとなった。


(画像は、AR-15の派生品とも言える、M4ライフル(民間用))

今(2024年7月)、世界が、平和であるのなら、
外国の大統領が、“誰”であろうと、
正直、どうでもいいこと。
…しかし、今、世界は、平和ではない。
ウクライナには、ロシア軍が侵攻しており。
パレスチナでは、イスラエル軍が、
ハマスへの反撃を名目にした虐殺を行なっている。
このドナルドおじさんは、
アメリカが、NATOから離脱することも、口にしており。
ドナルドおじさんが、またアメリカの大統領となれば、
ウクライナは、アメリカからの支援を失うものとなり。
ロシアからの侵攻を抑えきれなくなる。
これまで、軍事力による領土の拡大、侵略行為は、
(“建前上:たてまえじょう”は)国際社会で禁じられきた。
それが見過ごされるとなれば、
今後、多くの国々が、国際社会への配慮など無視していく。
この軍事的行為による領土拡大が許されていないからこそ、
日本は、竹島や北方領土などへの領有権を主張してこれた。
だから、これは、他人事でもない。
さらに言えば、過去、アメリカとロシアからの“保護”を約束することで、
ウクライナは、ソヴィエト連邦時代の核兵器を廃棄している。
大統領がかわったことで、約束の“保護”ではなく、
約束を”反故“にされるなど、絶対に許されないものとなる。



2016年1月のアイオワ予備選で、
「たとえ、ニューヨークの5番街のど真ん中に立って、
誰かを射殺したとしても、私は支持者を失くすことはない」
…と、ドナルド・トランプは言っており。
当時、この言葉の意味を、
ほとんどの日本人が理解できなかったかと思われるけど。
これは、アンドリュージャクソンの逸話が“ふくみ”となっている。

建国当初のアメリカでは、資産(土地)を所有する白人男性以外には、
参政権がなかった。
やがて、それらも緩和され、貧乏な庶民だったアンドリュージャクソンが、
第7代、アメリカ大統領となる
彼の生み出したもので、よく知られるのが、「OK」という言葉。
これは、All Correct(すべて正しい)を略したもの。
※Correctの頭文字は、Cだけど、ね。
WASP(ワスプ)ではないアメリカ大統領として、
初めての存在でもあった。
※White Anglo-saxon Protestant:
ホワイトアングロサクソンプロテスタント、
イギリス系アメリカ人の略称。
この第7代アメリカ大統領、アンドリュージャクソンは、
アメリカの紙幣、20弗紙幣の肖像にもなっており。
そして、アンドリュージャクソンは、“人殺し”でもある。
これは、米英戦争での先住民大虐殺によって軍歴を積み重ねた、
・・・というだけでなく。
歴史上、唯一、決闘で人を殺したこともあるアメリカ大統領でもある。
そんな人物を、“ドナルド”というおじさんは、
もっとも尊敬している大統領だと言っている。



アメリカの2大政党である民主党と共和党。
当時、奴隷制度を認めていた民主党に対し、
奴隷制度を認めない政党である共和党から、リンカーンは選出され、
大統領(第16代)となったと聞いていたけど(1860年)。
その後、色々な経緯もあったとは言え、
この共和党の大統領候補者として、ドナルドというおじさんが、
今、注目されていることには、複雑な気持ちになる。
今回の銃撃事件は、一対一の決闘でなく、暗殺であって、
「彼が狙撃されたことは、民主主義社会の危機」とも言われる。
しかし、彼の挑発的な言動によって、
これまで、アメリカ社会は、何度も大きく動揺するものとなり。
とくに、連邦議会への襲撃を示唆する言動をしたことから、
多くの逮捕者だけでなく、死者まで出している(2021年1月)。
民主主義社会の破壊すら煽(あお)るものが、支持を集め、
その社会制度の保護にあるなど、頭の悪いパロディにも思えてしまう。



追記:
以前、キリスト教福音派(原理主義)の
ドキュメンタリー映画を見ることがあったけど。
アメリカで、大きな信者数を保有しているキリスト教福音派は、
聖書への原点回帰を主張する、宗教右派になり。
科学的な事実や歴史上の事象すら、
聖書にあわせて脚色し、ねじ曲げて伝えているとも聞く(つまり、カルト教団)。
ドナルドというオジさんは、この福音派にも属しており
彼が愛読を公言している新聞“”ワシントンタイムズ“は、
統一教会の創始者、文鮮明によって、1982年から発行されているもの。
※本人が公言しているもの。
彼の再当選は、今の日本社会にとっても、あまり望ましいものに思えない。

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