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少年探偵団の宿敵:今、思えば・・・


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江戸川乱歩の小説は、「黒蜥蜴」「人間椅子」など
淫靡で妖しい雰囲気がある。
児童向けの小説では、出版社も、設定で悩まれたのでは・・・と、
想像してしまう。
そこで、天才的な愉快犯、怪人20面相が作られたのでしょう。
(NAの推測です)
児童小説での悪役なので、殺人こそしないが、
怪人20面相は、誘拐などの凶悪犯罪も、平気で行う危険人物。
そして、大胆だが、頭脳的な行動をとり、
変装や調査の技能を持ち、犯罪組織を形成までしている。
当初、アルセーヌ・ルパンのコピーのような設定だったが、
シリーズを重ねて、より人間的な魅力が増していた感じがあります。
今、思えば、乱歩も思い入れが強くなってきたのでしょう。
物語上、主人公である明智小五郎の影のような存在。
はっきり言えば、もう1人の主人公となっていきます。

児童小説での乱歩作品のイメージは、推理小説より、冒険小説に近い。
子供だったので、少年探偵団の7つ道具を集めた記憶があります。
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