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あしたのジョー(・・・から40年?):読んで印象に残った本や漫画


最近の図書館は、マンガの貸し出しもする。
子供の頃、「マンガばっかり読んでいると、バカになるぞ!」と
言われていたのだから、ずいぶん市民権を得たものである。
年末年始は、図書館が閉まってしまうので、
長編マンガ「あしたのジョー」を、全冊、借りることにした。
「あしたのジョー」は、70年代に週刊少年マガジンに連載され、
そのままTVアニメとなり、社会現象となったマンガ(劇画)だ。
迫力のある拳闘シーンは、30年以上前の作品であっても圧倒される。
それでも難点をあげるなら、
現在のボクシングなら、リングドクターによるチェックが入るのでは?
・・・とツッコミを入れたくなるところかな。
(宿敵、力石との結末やラストシーンには、無理がある?)
ちょっと設定が古いのは、時代性もあって仕方がない?
それにボクシングに限らず格闘戦は、
間近でなければ、感じ取れない気迫や心理戦(駆け引き)があり、
経験者でもなければ、その迫力は伝わってこない。
それをマンガやアニメでは、心理描写を含めて、
格闘者同士の主観と読者による客観を入れ替えるなどの演出ができる。
他の表現媒体で、これ以上の表現ができるものを、ほとんど知らない。
さてNAは、かなりのコミックオタクだったが、
「マンガばっかり読んでいると、バカになるぞ!」と言う意見には、賛成。
マンガが社会的な評価を得ている理由は、
国内外での商業的な価値に、社会的な権威者が気付いたからであって、
すぐれた表現媒体だからでも、高いストーリー性があったからでもない。
(NAの以前の記事↓

…とは言え、最近も息抜きに、よくマンガは読む(見る?)。

明日(もう本日?)、深夜1:59から、「あしたのジョー」と同じく、
週刊少年マガジンに連載されている「はじめの一歩」がTVアニメ化される。
TVアニメと言うと、妙に人工的な設定や演出ばかりされたものが多い。
それが、このような汗臭いのマンガ原作を、どう演出するかも興味深い。



2021年5月追記:
ちょっとした会話(ムダ話)の中で、南米ボリビアがネタとなり。
「あしたのジョー」の登場人物、カーロス・リベラが、
南米ボリビアの出身であることでも盛り上がったときがある。
「あしたのジョー」には、時代を象徴するような描写も多く。
それを読者(視聴者)は、物語中からの説明は無くても、
行間から感じ取っていたところがあった。
当時の生活水準は、まだ低く、貧しい人たちも多かった。
それは、日本だけの話でもなかった。

それにしても…。
10年前の文面を見ると、あまりにも言葉が薄っぺらく重みもない。
ちょっと情けなくなるところ。
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