The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2006 バローロ レ・ブルナーテ フランチェスコ・リナルディ

2011-10-21 05:30:00 | ワイン
『リナルディ』は『リナルディ』でも『フランチェスコ』!
『ジュゼッペ』ではありません!

ココの造り手の高品質な『バローロ』を生むといわれる畑『ブルナーテ』を、
ホンマモンの白トリュフがらみのキュイジーヌに合わせて出しました!

この『フランチェスコ・リナルディ』は『ジュゼッペ・リナルディ』の対角にある造り、
香りは高いが、味わいは軽く、じなやかで、熟成が驚くほど早く進みます。



まあいってみれば、底アジがシミジミ系のジュワッと広がるタイプ?
お出汁が利いた和食でもオーケイの味わいなんですね・・・

ですから、この2006年物も既に飲める状態でして、
マッタリとしたお味の『豚ひれ肉のバロティーヌ、ポルテーニのソース、白トリュフ添え』と、
絶妙のマリアージュを見せてくれました。

これでクラシックな造りとは驚きなのですが、この優しさは何所から来るのでしょう?

でもこんな『バローロ』あってもイイと思います!
この年になって、ひたいに汗掻き掻き、緊張しながら飲むのイヤなんです。

いわば『バローロ』の癒し系!
キュイジーヌのお供に最高でした!

ぶらり、季節料理の隠れ家見つけました!

2011-10-20 12:57:39 | キュイジーヌ
その日は、ワイン会明けでもあったし、夕刻から家人もいないということで、
一人ぶらりと夜の街へと繰り出しました。

随分前に、アソコのあの辺に腕の良い料理人がいますよ!
との情報を小耳に挟んではいたのですが、
あの辺といってもどの辺だ?くらいの認識でして、
時間に余裕があって、尚且つブラリと出かけでもしなければ、
こうゆう場所って、なかなか見つけ出すのは難しいんですよね・・・

で、その日はそんな事情で、とうとうそのお店を探しだしたというわけです。

とにかく、着いてから一時間ちょっとの料理と酒でしたが、
盛岡にこんな所があったんだ!とワタクシオドロキを隠せず、
書き込みをしながら、こんな事言うのも何ですが、
ココのお店は『隠れ家』にしたい・・・教えたくない・・・
そんな心境です!(まあ、知る人ぞ知るお店のようですが・・・)

で、頂きましたのは『松茸の土瓶蒸し』



『先付け四品』(何と神代杉の四方盆に盛り付け)



酢の物(双子芋、ボリ、おろし、春菊、菊の花)

『鯖節の煮付け』

『河豚ポン酢』

そして『牛乳豆腐にからすみ』の流れ、

で、飲んだお酒は以下の通りなんですね↓

まずは、飛び込みの一時間ちょっとでこのお料理ですから、
う~~ん!と唸らざるを得ないでしょう!

またの機会に、シッカリと時間を取りましての新たな展開をご報告いたします!

2006 ニコライホフ エリザベート トラディッション ヴァッハウ オーストリア

2011-10-19 04:02:21 | ワイン
やはり,その日の白の最後も『ビオ』の流れが続きます!

『ニコライホフ』は『オーストリア』きっての『ビオディナミ』農法の実践者。
30年以上前からビオのデメテールを取得しているといわれます。

『エリザベート』というのは、どうも娘さんの名前のようでして、
造りはこの地『ヴァッハウ』(ドナウ川流域)の伝統的な混醸によるものとのこと・・・

品種は『リースリング』『グリューナー・フェルトリナー』『ピノ・ブラン』
そして『ノイブルガー』の4種だそうです。

色合いは中低度のイエローですが、立ち昇る香りの濃さは尋常では有りません!

まずはミネラルの緊張感があって、白い花、洋梨にレモンが一滴、
コレは『リースリング』から来るものなのでしょう・・・

そこに微かなハーブが続きライムのニュアンスをも持っている!
コレはおそらく緑の酒『グリューナー・フェルトリナー』でしょう・・・

そして味わいにはスパイシーさと独特の苦味を感じ、シッカリとしたボディーが存在する!
コレは当然『ピノ・ブラン』と思われ・・・

総体的に味わってみますと、和らぎのコクと、イキイキとして、伸びやかな余韻が有りまして、
それが『ノイブルガー』ということになるのでしょう・・・

とにかくこのワイン!皆さんの評判が良かった!
もちろん前半のキュイジーヌ『鶏ササミと無花果の蒸し物、ピーナッツと白胡麻のソース、
ザワークラウト添え』やら『魚貝のサラダ、柑橘ドレッシング』とのマリアージュも素晴しかった!

世の中から消えない内に、押えて置くべきワインなのでしょう!

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06’エリザベートです!

2002 ムルソー・ペリエール シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ

2011-10-18 05:34:52 | ワイン
ひさしぶりに本格的なムルソーらしいワインを御相伴に預かりました。

『シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ』!

その名前の通り『モンラッシェ』『シュヴァリエ・・・』『バタール・・・』と、
三つのグランクリュを所有し、加えて『ムルソー・ペリエール』までも所有するという・・・

凄いですよね!

しかも、前にも書き込みましたが、『ドミニク・ラフォン』とともに
『GEST(ビオディナミのグループ)』の中心的な存在だというこの造り手!

オーナーは『エティエンヌ・ド・モンティーユ』!
もちろんあの『ユベール・ド・モンティーユ』のご子息です。

『ワインは畑にある』の考えの下に、この農法に傾注したとのこと、
少なくともこの造り手は上手いこと行っています。
特にも白ワインは・・・

濃厚な色合いのイエローには濁りは全くなく、むしろ良好な照りさえも見て取れます。
これはエエ『ムルソー』じゃ!

大ぶりのバルーンに顔を近づけますと、濃密なミネラルに蜂蜜のニュアンスです。
コッテリとした白桃のアロマには、レモンを一滴垂らしつつ、
時間とともに本来のパインナップルに移行し始めます。

程なくマロングラッセやらカシューナッツを意識させながら、
大地の全てを抽出したかのような、この手のワインのスケール感を見せつけるんですね!

味わいはリッチで、フルーツの完熟感極まりなく、酸度はヤヤ低めでグラマラス!
それでもグラスで一時間ほど待ちますと、スタイリッシュな『ペリエール魂』を垣間見せるわけ!

『2002年』ですが、もうちょっと待っても良かったか?
コレでもイイのですが、今一度待ってみれば、どないになるのやねん?と思ったしだい。

いずれ目の離せない造り手ではあります!

2009 クレマチス 橙 四恩醸造

2011-10-17 06:11:34 | ワイン
今回のワイン会のウェルカムにこのワインを登場させました!

いま日本中で注目されつつある造り手の一つ、山梨は牧丘の『四恩醸造』の、
100%甲州種による微発泡酒であります!

仄かなオレンジ色を呈していまして、薄にごりのこのワイン、
泡のタッチは細やかで心地よく、味わいも何とも言えないジュワとした健康的な果実を感じ、
口腔に広がる旨みが素敵なんですね・・・

もちろん造りは極めてナチュラルな方法で行われ、
いま日本のどこかで盛んに行われている一連の『ビオ系祭り』には、
必ずといってもいいくらいの頻度で登場する代物です。

実はこのワインのスタイル・・・ワタクシは嫌いではないのですが、
今回集まった皆さんは、シャンパーニュを飲みなれている所為でもないのでしょうが、
『手酌で好きなだけ良いですよ!』と言ったにもかかわらず、一本で済んだのにはビックリ!

ワタクシ一人で残りを全部飲んだ次第!

ですから、この業界においても、事前のワイン雑誌などによるプロパガンダがなければこの通り、
結局のところ、何も知らないワインヒートは好きなもののみに手が伸びるということでしょう。

やはり、読み過ぎ、群れ過ぎは注意が必要です!