The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ベッキオ・サンペーリ ヴェンテンナーレ デ・バルトリ

2014-02-28 22:51:09 | ワイン
酒精強化ワインの文化には、われら日本人も太刀打ちできない感がある。

もちろん『ドゥエ・マーニ』さんでの出来事なのだが、
『レーズンとゴルゴンゾーラのパウンドケーキ』を食べながら、
ススッと飲みこむマルサラ酒には、何やら心に懐かしいものが惹起させる、
イニシエーションのようなものを感ぜざるを得ないわけだ!





ポート、マディラと酒精強化はあるけれど、このエレガンスは何だ?と思ったが、
なるほどこの『ヴェンテンナーレ』は酒精強化されてはいないという・・・

ソレラでマフォガニーに色づいた、20年ものの至宝のマルサラは、
微妙で、絶妙で、精妙だ♪

とにもかくにも、このマルサラを飲んで思うのは、
カルタゴの拠点だった町マルサラに因んでいるとのことだが、
考え出したのはイギリス人とは、にわかに信じがたいということ・・・

それだけ、この銘酒を蘇らせた『マルコ・デ・バルトリ』は凄いということだ。

さすがに拍手打って飲まにゃあならんでしょう!

全粒粉のパッパルデッレ、エゾシカ肉のラグーソース

2014-02-27 22:58:19 | キュイジーヌ
久しぶりに『ドゥエ・マーニ』さんにお邪魔です。
今日は敢えて料理名を表題にいたしました。

ザックリと、まるでもいだような、モチッとした大ぶりのパスタ!
そこにエレガントに仕込んだエゾシカ肉をイタリア野菜を、
ジックリ煮込んだ、甘く濃厚なラグーと絡めた一品です!



そこに満を持したように登場させた『ヴィチナーレ』が素晴らしかった♪



その品種『シェサネーゼ』は初めての品種なので、そのティピシテはわかりません!
でも土着でありながら、このワインにおいてをや驚くべき品格・・・

ヴィンテージは11’でも、今飲んで、お前とはOK!
質感は柔らかく、タンニンもこまく、実に旨い!

インポートはかの『ヴィナイオータ』さん、こうこられちゃ、
認めざるを得ないでしょう。

こうしてイタリアンな夜はふけました・・・
ではまた!

追伸:〆に開けた、マルサラについてはまたつぎの機会に!

『ヴィチナーレ』はここからどうぞ↓

2011 グラッポリ・デル・グリッロ マルコ・デ・バルトリ

2014-02-24 22:55:40 | ワイン
先日うかがった公園下の新しいイタリアン『TAKU』にお邪魔です。
日曜日でしたがオープンしていました。

当初軽くパスタなぞ食べて、早々においとまつう算段でしたが、
前菜のプレートを泡系で流し込み、前回美味しくいただいたシチリアのロゼをもペロリときて、







そこで『黒ソイのアクアパッツァ』をオーダーしたんです♪



それを上面まで食らいついて、さてさてと思っていたのですが、
やはりここはキュッキュとした白なぞ所望する!となったわけだ・・・

で、ここで登場したのが表題のワイン♪



インポートはかの『ヴィナイオータ』で、造り手はシチリアのマルサーラの超名門のアジェンダ!
泣く子も黙る『マルコ・デ・バルトリ』なんですね。
現在は代替わりしたとのことです。

グリッロはマルサーラの主要飲酒ですが、このワインは酸化熟成を一切しないスティル・ワイン!
飲んでみますと、ミネラルがググッと利いた、独特の果実感を持った、
酸味もまろやかな、滋味極まりないワインなんですね・・・

まあこれだけでも、飲めないことは無いのでしょうが、
『アクアパッツァ』などと合わせると、無類の相性を見せてくれるんですね♪

ですから、おつまみだけで飲ませるようなワインバーではなくて、
本格的な料理といただいて、美味しく飲める代物なんですわ・・・

イタリアの地場飲んで、食事を楽しむ・・・
週末の最高の楽しみにもなりました。

2007 ドリュー・ファミリー ピノ・ノワール フォグ・イーター ヴィンヤーズ

2014-02-23 18:19:48 | ワイン
久しぶりに『ドリュー』を抱えて『アルフォルノ』さんにお邪魔、
ここの造り手の、主要銘柄『フォグ・イーター』の2007年ものです。

『フォグ・イーター』はソノマはアンダーソン・ヴァレーの2つの畑を、
合わせて造ったもので、海岸線沿いの霧の多い冷涼な気候の地所特有の、
ピュアな果実味を持った、生き生きとした酸味の、
力強いテクスチャーのワインが出来るとのこと・・・





エティケットにはアルコール度数13.7%とあり、
なるほどカリピノの割りにはパワーも抑えられていて、
ブラインドには好都合ときた・・・

でも事前にワタクシが毒見をしたところ、どうも余韻に甘みが残る(汗)

ここまで甘いと、ブルゴーニュとは言い難いのか?
と、心配をしていたら、正しくその予感が的中し、カミサンとシェフ両名ともに、
新大陸のピノと当ててしまった!

まあ、そんなことはご愛嬌だけれど、『COBB』のブルゴーニュ激似には負けてしまうが、
この造り手の抑えられたエレガンスも、カリピノの中では、特筆物と言っても過言ではない!

その日は『アルフォルノ』さんのこんな料理と楽しませてもらった♪



実際飲んでみて、香り的にはオレンジのニュアンスや、ブルーベリーにダークチェリーのアロマ、
野生のハーヴに胡椒のスパイス感、バラの花束の余韻も楽しめる。

果実味はリッチで甘く魅惑的な濃密さを持ち、タンニンは滑らか、イイ酸味が下支えをして、
長いゴージャスな余韻が、更なる一杯をいざなうわけだ・・・

良いピノ・ノワールだと思う。
また数年後の解けた頃に飲んでみましょうぞ!

2007 ニュイ・サン・ジョルジュ レ・ダモード フェヴレ

2014-02-21 23:32:32 | ワイン
このヴィンテージのフェヴレは代替わりのあと・・・

ですから、あの硬質で堅牢なクラシカルなブルゴーニュの姿ではなく、
実に若いうちからほぐれた、滋味の豊富な繊細な味わいなんですね♪



地所は『レ・ダモード』で、ヴォーヌ・ロマネよりの北の端、
西側のよりの表土は薄いとのことなんですは・・・

『レ・ダモード』と言えば、どこを思い出すでしょう?

『ロベルト・ジャイエ・ジル』だべさ(笑)
でも、ここのドメーヌは特別だ、秀逸な『ダモード』だけれど、
『ダモード』なワインではなかった・・・

一方『フェヴレ』は、『ダモード』らしいエレガンス溢れるワインを造ったようですね・・・

美味しいし、待っても期待感あり!
追い求めてみましょうぞ!