The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1994 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ シロ・パチェンティ

 | ワイン
お題がボルドー系品種という『パパジイ』に、このワインが登場したのは、あながち的外れではない。
というのも、ここの党首はその昔、ボルドー大学で醸造法を学び、それをサンジョベーゼ・グロッソに応用したというから凄いじゃあないですか。

もちろん、ブルネッロはブルネッロに違いは無いが、今回飲んでみて、まあ24年の歳月を経過しているというのを差し引いても、いかにもなフランスワイン的熟成感を感じてしまったのだ。



果実味はまるでマリモ羊羹のように球体で、ぷるんとして滑らかなこと極まりない。
香りにはブルピノ古酒のような、滋養を感じさせる豊かさがあり、アニマルや麝香の要素も見つけられた。
飲んだ瞬間はどう転んでも、ブルピノか熟成したボルドー?てな調子。
誰もがブルネッロは考えもつかなかった。

しかしながら、こうして時間をかけて飲んでみると、底味にイタリア的なエキスのグリップが見え隠れする。
そして、肉だ肉!肉持ってこ~~い!と叫びたくなるのだ。

現代的なブルネッロが十二分に熟成して、エレガントに化ける。
これをステキだと言わずして、何を言うのだろうか?

まずはこのワイン、走ってでも買うべきだと思う。
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1998 ラ・フォンテ・ディ・ピエルトラルサ マッサ・ヴェッキア 

 | ワイン
ファブリーツィオ・ニコライーニとその家族によって営まれるトスカーナのごく小さなワイナリー。
せいぜい年産10000本というのに加えて、恐ろしく旨いというのだから、ここのワインにありつくのは並大抵のことではない、ということは頷けるわけだ。

とある酒販店のご好意で、表題のワインを分けてもらった。
しかも我が目を疑うほど、ビックリするような適正価格でなのだ。

で、このワインを後生大事に仕舞い込むのも一つの考え方ではあるけれど、もしそれに合いそうな料理があって、そこに分る飲み手がいれば、潔く開けてしまうのも、よわい65歳のワイン・ヒートが取るべきみちだとも思うのだ。

まあ小難しい言い訳はこれくらいにして、いずれ飲んでしまった!というわけだ。



このワインのキーワードは幾つかある。
それを列挙すると、トスカーナのマレンマ、カベルネ・ソーヴィニヨン100%、一切の化学物質は不使用、無農薬、無施肥、の自然農法、そして自然発酵、にSO2はボトリング時にお呪い程度だけ。

飲んでみるとカベルネって、実家はどこだっけ?ボルドーだよね!というギモンにぶち当たる。
すなわちこのカベルネこそ、ほんまもんのカベルネと違うか?となるわけだ。

20年の歳月で見事に昇華し、優しい黒系果実がそこにはある。
そして漢方やら珈琲やら土を連想させる熟成の香り。

甘く解けて正しく甘露。

このアジェンダこそ、ワイン生産の家族経営の目指すべき道を見事に具現させたということなのだろう。
コレだけ素晴らしければ、飲めたシアワセに感謝するしかないでしょう、アリガトー!(笑)
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2015 コンタディーノ フランク・コーネリッセン

 | ワイン
このワインがどういうワインであるかを語るのは野暮だけど、まあともかく驚きのワインだった。
で、このワインを抱えてお邪魔したのは、シカちゃんのお店。
飲んでみてジッサイ、突き詰めるとナチュールはこうなるんだ、というべき液体なんだわさ。



エトナ山の麓の北斜面にネッレッロ・マスカレーゼを中心に、サンジョベーゼ、ミネラネッラ、カリカンテ、ミネッラビアンカ、カタラット、グレカニコドラートなどを混植し、それを混醸。
化学物質を一切使わず、ボルドー液でさえも不使用。
もちろん亜硫酸も無添加であることは言うまでも無い。

コンベンショナルなワインを飲み慣れたバブリー・ワイン・ヒートはおやおや?と思うかもしれないが、当方はそのエナジーに圧倒された。
決して嫌いではない。

その日に並んだシカちゃんのラインも、もちアビナメント。





ガストロノミックなワインであることは、火を見るよりも明らかなのだ。

この次は、少し寝かせて飲もうと思うがどうだろうか?
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1995 レ・ペルゴール・トルテ モンテヴェルティーネ 

 | ワイン
アルフレッド・マンフレディの描いた異なる女性の肖像画のエティケットが印象的なこのワインは、セピアに染まる古き良きワイン・バブルの時代を想起させてくれるのだ。
90年代の中頃のイタリアワインの中で、とくにもスーパータスカンと呼ばれる物は、このワインがその代表格と言っても過言ではない。





しかしながら、このワインはサンジョベーゼ100%の良年のみに出来る特別なキュベであり、当時を思い起こしてみると、美味しく飲めたためしが無い。
それもそのはず、ポテンシャルに長けたサンジョベーゼが、4~5年のストロークで練れてくる筈も無く、ただただタンニン豊富な濃厚肉厚な酒躯を、こういうものだと、妙に納得させて飲んでしまうのが、当時の流儀みたいな物だったのだ。

このたび、先の『パパジイ』で表題のワインをご相伴にあずかることが出来た。
説明するまでもなく、硬く閉じたあの当時のタンニンは見事に解けて、スタイリッシュに、そしてエレガントに姿を変えていた。

クラシックな造り手のブルゴーニュがそうであるように、このワインも熟成の高原部を駆け抜けたときに驚くべき変化を見せてくれる。
問題はそこまで待てるのか?ということなのだけれど、そのことにはある種のコツがある。
それは何度も言ってきたことなのだけれど、こんなワインにありつく為の『The Wine Heat』であるが為のオキテ。
まあここでは言うまい・・・
盛岡のワインシーンでは、いろんな事が起きているけれど、こういうワインを飲ませてもらうたびに、そのことだけは外さないで飲みたいものだと、いつも思っている。
まずはそれはともかくとして、出展者の珈琲店主氏にありがとう!を言うしか無いでしょう。(笑)
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2005 サッセッラ ヴィーニャ・レジーナ アール・ペペ

 | ワイン
またまた『85’サロンの会』からの出展です。
この会の後に、『パパジイ』はあるは『モリオカ・ワイン・サンプリング・クラブ』はあるはで、書き込みの話題は目白押しなのですが、まずはこのワインにも触れないわけにはいかんでしょう。

ワインはロンバルディアのキアヴェンナスカ(ネッビオーロ)によるヴァルテリーナ・スペリオーレ。
ヴィナイさんインポートによるアール・ペペのフラッグシップ・ワインということです。



レジーナとは王女という意味で、それだけでも期待は高まるというもの。
この地区のキアヴェンナスカはピエモンテのネッビオーロよりも早飲みでき、カジュアルで気軽さが売りのものが多い。
しかしながら、このワインはコクと深みに長け、御出汁感が伴う余韻が長く、熟成したネッビオーロのそれを髣髴とさせる。

この畑は『ロッチェロッセ』用の畑の更に上部にあり、その上には『ウルティミ・ラッジ』が控えているとのことなのだ。
20~25日のアルコール発酵の後、4年間の栗ないしはオークの大樽での熟成を経て、更には4年間の瓶熟にて仕上げられる。

これだけ念入りな造りゆえ、出来たワインには何かが備わっている。
只者ではないキアヴェンナスカということなのだ。

季節のキノコを絡めた料理に合わせたいのだが、どうだろうか・・・
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2014 AC アルボワ・ピュピラン ピノ・ノワール レド・メモワール フィリップ・ボールナール

 | ワイン
アルボワ・ピュピランといえばトゥルソーもしくはプールサールがまず頭に浮かぶが、希少ピノ・ノワールも忘れてはならない。
加えてピエール・オヴェルノワに薫陶を受けた、筋金入りのジュラの造り手のものともなれば、心踊るのを禁じえないのだ。

このワインを『85’サロンの会』に持ち込んだのも、このワタクシだ。



最後に控えしは、かのフーリエゆえ、さてこのワインがどれほどのお膳立てをしてくれるのか?気になるところではあった。
しかしながら『レド・メモワール』は、期待以上に素晴らしい代物で、その心配はどこ吹く風。
あまりの見事さに、誰彼と無くオオ~!という感嘆の声があがった。

確かにブルゴーニュではない、そこはかとなく漂うマンダリンと梅酒のニュアンス。
質感はわずかに甘く、シルキーな果実で、タンニンは驚くほど滑らかだ。

酸味の当たりは前陣に構え、エキスはシカッリと後陣を支えている。
隠しても隠しようも無いエキゾティックとエロティカ・セヴン♪

ブルゴーニュのプルミエをも髣髴とさせるこのワイン。
あれば買いに走るところなのだが・・・



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2007 ジュブレイ・シャンベルタン ヴィエ・ヴィーニュ ドメーヌ・フーリエ

 | ワイン
このワインは先の『85’サロンの会』に、ワタクシが持ち込んだものだ。
フーリエの真骨頂とも言えるワインを、あえて皆で飲みたかったからだ。

7.5haの地所の約7割5分をグラン・クリュとプルミエ・クリュで〆るフーリエなのだが、このヴィエ・ヴィーニュが一番ブルピノらしいと思う。
それは全くの自然体、あとは全てをテロワールに任せるという造りなのだという。
このアペラシオンで、ここまで精緻に、そして品性良く、華麗なブルゴーニュを造れるものかとも思う。



甘く、妖しの色気のあるフーリエ香は折り紙つき。
味わいは確かに若いけれど、今飲んで充分な果実の練れ具合を堪能できるのだ。

2007年がこのスタイルを世に問うたワインと言えるだろう。
そしてフーリエは今に至る!

まだまだ追い求めてみようと思っている。
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85’ サロン

 | ワイン
このワインを飲む会が一年ほど流れて、とうとう先日ご相伴に預かった。
やはり思ったとおり!
33年の熟成は、クラシックなブルゴーニュ・ピノ・ノワールのそれに似ている。
すなわち厳格な、選りすぐられたブラン・ド・ブランが、一たび熟成の高原部に達した時に、垣間見れるその凄み!
それは何にも比べようも無い唯一無二の味わいなのだ。







そのミネラリティ、塩気、それはアイラのモルトの様だ。
そして焙煎珈琲にナッティなニュアンス、それは『メニルの神秘』その物なのだ。
そこへイエローチェリーの果実感が華を添える。

味わいはエレガントでパワフル、しかしながら33年の熟成がマロ味を付与してくれた。
余韻は後ろ髪惹かれるもの。

そんなシャンパーニュって、他にアリですか?
それは見つけるのに難儀するわけだ。

まずは主宰にアリガトウと言うしか無いだろう!
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NV シャンパーニュ・ドラモット ブリュット マグナム

 | ワイン
小⇒中⇒高⇒大と同窓だった友人が、わけあって数十年ぶりに盛岡に住むこととなり、急遽召集がかかった。
場所は最近リニューアルした魚屋さん系の居酒屋とのことで、初めてお邪魔をした。
到着したのは30分遅れだったが、薄暮感をぬぐいきれない60半ばの酒飲みには、先行逃げ切り型オノコ共ののぺースに追いつくのは難儀と思われた。

ともかく席について、駆けつけビールで喉を潤して、ツマミを少々。
そこへ何時のまにかワイン愛好家と化していた昔の銀行マン氏がシャンパーニュを所望する。
で、登場したのがこの表題のワインだったのだ。



マグナムをバイザグラスで、しかも居酒屋メニューで・・・
大胆にも程があるとも思ったけれど、それが美味しく飲めたのだ。

ドラモットがどうよ!とかじゃあなくて、あのドラモットが、そこの臨場感に上手く乗り切っていた?いや溶け込んでいた?
いずれ美味しく飲めたのだ。

サロンのイケテナイ年にはそこの葡萄を使うというこのドラモット。
そんな世間の賛美の言葉はともかくとして、ワタシはシャンパーニュとしての安定した味わいには必ず一票を入れるだろう。

ひょんな事から、初めてのお店に偶然入り、ドラモットのマグナムの恩恵に浸る。
そんなプティ同窓会って、イイと思います!(笑)
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2009 シャンボール・ミュジニ 1er Cru ラ・コンブ・ドルヴォー ドメーヌ・フェヴレ

 | ワイン
ミュジニのまさにとなり、シャンボール・ミュジニの良い所の斜面の地所を久しぶりに飲んだ。
しかもドメーヌ・フェヴレ、ヴァン・ド・ギャルドを絵に描いたような造り手で、秀逸な2009年ものときた。
そうねビッグ・ヴィンテージだから硬いでしょ、と思われがちだけど、ソコソコ飲めた!





何か重厚な、そしてそそられるようなピノの香りがエキゾティックで悩ましい♪
味わいは?といえば、そりゃあ本流の奥行きのある底味がマッセで迫ってくるのです。

エエ若いもんじゃあ、では済まされないオドロキ!
まあこれも、特別な日に開けたブルゴーニュ・ピノ・ノワールだからの成せる業なのだ。

こうゆうワインでまた明日も頑張れると思う。
では!
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