The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2008 ヴォーヌ・ロマネ 1er Cru レ・スショ ドメーヌ・ジョアネ

2011-10-02 05:12:55 | ワイン
久しぶりに家飲みで良いワインを開けたくなりまして、
このワインを選びました。

以前から『ヴォーヌ・ロマネ村』の『ジャック・カシュー』のココの地所を、
70年代、80年代、そして現在までセラーの奥のほうへしまっていたのですが、
前にもご紹介しましたが、実はこのような事はブルゴーニュでは良く起こる事ですが、
財産相続の悲劇がここでも有ったようで、2007年からこの地所の所有者が変わったんですね!

ワタクシにしてみれば、『ジャック・カシュー』の安定感は何よりの造り手と思っていましたし、
今の当主の『パトリス・カシュー』の叔母の息子(ファヴィアンヌ・ジョアネ)が相続したようですが、
どうも『どこの馬の骨』感は拭えず、黄金の地所『スショ』がどうなるのか?
と心配をしていた訳です・・・

で、新しい造り手『ドメーヌ・ジョアネ』は2008年がファースト・ヴィンテージとなり、
ココで我が家でもお披露目する事に致しました!

インポーターの説明書では『薄旨』の表現が使われていまして、
おそらくソレは『薄くても旨い』という事でしょうが、それは飲んでみて当たらないなあ!
というのがワタクシの正直な感想です。

まずは『ロヴマイヤーのバレリーナ・グラス』に注ぎますと、
濃厚なヴァイオレットの色調を見せてくれまして、チョット見では『これってピノ?』という感じ!

そして、グラスに顔を近づけますと、品格のある花の香りにタップリのミネラルを吸い込みまして、
ダークな果実のアロマ系へと誘うわけです!

ちょっとステアーしながらグラスで待ちますと、若いワインですが、
僅かに熟成感のある要素が見え隠れするんですね・・・

それはアニマル系列の麝香の香気であったり、湿った大地の香りであったり・・・
いわゆるこれらは『ヴォーヌ・ロマネ』のブケの本流を行くもので、
『薄い旨い』の表現とは、かけ離れた感があるわけです!

味わいは未だ果実のポテンシャルを残しつつ、余韻も寸止めの状態!

しかしながら将来の可能性はどこまで良くなるのか?と思わずにはいられない、
『ヴォーヌ・ロマネ』の有望格といっても過言ではないでしょう!

ココで『馬の骨』といったのは訂正しつつ、近い将来にココの造り手と、
『ジャック・カシュー』の70年代からの『レ・スショ』をヴァーティカルに並べまして、
お披露目したいと思っております!

まずはその機会まで、お楽しみを・・・

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