The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

紅葉狩りに行きました!

2009-10-31 06:48:13 | ライフ
一昨日は一点の曇りもない秋晴れです!

木曜半ドンにて家に篭もっているのも野暮だし
盛岡以北はそろそろ紅葉の見ごろかと思いまして
さっそく雫石方面へドライブです。

網張の入り口から玄武洞温泉方面へ田んぼ道を車を進めます!

盛岡から30分ほどでこの田舎道!
これは都会生まれの御仁にはおそらく驚きの風景で
実はこうゆうことって隠れた財産でもあるんですね・・・

そうこうしている内に玄武洞の岩盤浴旅館の前の
鄙びたピザ屋さんで腹ごしらえすることになり店内へ!

そこは一応評判のピザ屋で通っているとのことで
カレードリアとミニピザのセットを頼みました。

ウ~~ん?どうでしょう??
まずは腹ごしらえにはなりました。

帰り道は小岩井方向へ左折し風景がガラッと変わります!

10数分ほど車を飛ばしてソコで見たものは!
例の『どんとはれ!』の一本桜・・・すっかり落葉しておりました。

でもその姿はプログレ・ロックのジェネシスの
『嵐が丘』のアルバム・デザインのようです!

そういえば明日から11月ですよね・・・

皆様風邪などひかれませんように
お体に気をつけて!

11.7(土)7:00はキュイジーヌの会
11.29(日)8:00はオテル・ド・ヤマダの開催です!
ご油断なきように・・・

では!

『哀しみよサヨウナラ・・・』と言う名前のボルドー

2009-10-30 19:36:42 | ワイン
名前はフランスの詩人ボードレールの一節に由来しているといいます!

シャトーの名前は『シャス・スプリーン』

『哀しみよサヨウナラ』とか『憂いを払う』という意味とのこと・・・

シャトーはAOCオー・メドックに属しムーリ村ではトップ・シャトーにして
クリュ・グランブルジョワ・エクセプショナールの各付けなんですね・・・

セパージュはCS60%、M35%、PV3%、CF2%で
味わいは凛として品格のボルドーです。

あるワイン評論家に言わせればメドック3級に匹敵との見解もありますが、
そんなことより弱小地区でありながら厭らしさとかヒネタ感じのない
本格的でかつ本流のボルドーの風味と味わいを楽しめる独特のスタイル!

先日そのシャス・スプリーンの1966年物をご相伴に預かりました。

これは説明するまでも無く見事な代物♪
大成功のシャスと言って良いのでしょう!

背筋の通ったミディアムなボディーでそこには後腐れのないコクが存在します。
ミネラルと焙ったハーヴを感じるトップに続き
ローストしたへーゼルナッツに甘草のアクセント!
熟しきったプラムと熟れたブラックカラントのアロマが心地よし!

あるシャトーではタンニン過多で解けにくい1966年ですが
43年の歳月でシャス・スプリーンは全てを見せてくれました。

本当に『憂いを払って』くれました!

銀の翼(エール・ダルジャン)

2009-10-29 23:15:39 | ワイン
銀の翼(エール・ダルジャン)とは故バロン・フィリップが
娘にして現在のムートン・ロートシルトの当主フィリピーヌ女史が
子供のころに良く聞かせた童話の事なんですね・・・

その理由は1956年まで遡ります。

その年の大霜でムートンの白系の葡萄の樹は壊滅状態になり
バロン・フィリップによる白ワインは途絶えてしまいます。

バロン・フィリップは1987年に逝去するまで
白ワインの醸造の再開を願っていたそうですが
残念ながらその願いは絶たれます。

しかしその父の思いを良く知った娘フィリピーヌ女子は
1991年にその願いを見事に実現し
その白ワインの名前を思い出の童話の名前
銀の翼(エール・ダルジャン)としたというお話・・・

すなわちエール・ダルジャンは父と娘の強い絆によるものだったわけです!

さて先日1994年もののエール・ダルジャンをご相伴に預かりました。

ボルドー特にもメドックの白ワインは数限られていますよね・・・
1991年にこれが生産される前はわずかパヴィヨン・ルージュ・マルゴー
だけだったでしょうか?

同じメドック白でもエール・ダルジャンはパヴィヨンの対角にある味わい!

このワインの真骨頂は涼しげな風味に切れ上がった酸度
そして全体に漂う締まった妙味と品格のエレガンスなわけです。

ですからパヴィヨンのコクのある濃密系とは対峙する代物なんですね!

そして本家本元の赤ワインムートン・ロートシルトのイメージを追ってもダメ!
エール・ダルジャンはゼンゼン違うんです!

1994年ものもオオ~~!!と言う感じ
派手さはないのですが内面に訴えかける白ですがシリアスな風格は感じます。

この手のワインは正直言いまして賛否両論
意見が分かれるでしょう。

いずれコレだけは言えるのでしょう・・・
この前の流れではミステリアスに光っておりました。

ゴチソウサマです!

サウス・リヴァー地区の灯火の如くに・・・

2009-10-29 19:52:13 | ワイン
先日オープンしたSサキSチャンの『ベルヴィL』にお邪魔を致しました。

大きなカウンターに向かい丸イスに腰掛けて
ワイングラスを傾ける・・・

カウンター越しにはソムリエスタイルのSチャンが・・・
(実際ソムリエなわけですが・・・)

いずれ絵になります、この人は・・・
もし注文をつけるとすればブラインドの質問の順番に難点が!
もう少し誘導尋問して欲しいにゃ~~

でもそんな注文つけるのはワタクシだけか?

さてその日に頂いたワインの中で素晴らしかったのは
2006年物のジャン・フォワイヤールのクリュ・ボージョレー
のフルーリーでした。

豚肉のトマト煮込みにマリアージュさせたわけですが
これがものの見事に合体♪

しかもその香りの凄い事凄い事・・・
3メートル向こうのキッチンにいた方まで
『これ何の香り?イイ香り・・・』と驚くばかり!

そういえばそろそろヌーヴォーの季節ですよね・・・
皆さんヌーヴォーこそ外で飲むもの!
ヌーヴォー週間は樽を目指してヌーヴォーハシゴと行きましょう!

いろいろな方とお会いできるのを楽しみにしております。

『ベルヴィL』の帰り道、盛岡信用K庫前を通って歩いて帰りました。
おりしもこの季節信用K庫の建物は美しいライトアップが施されます。

コレを見て『ベルヴィL』さんもサウス・リヴァーの灯火となっておくれ
と願うばかりです。

ではまた!

1969年 シャンボール・ミュジニー ルモワスネ

2009-10-28 22:15:33 | ワイン
ルモワスネの名前にはどこか懐かしい響きがあるんですね・・・

ワタクシがまだワイン駆け出しの頃
ルモワスネの古酒をずいぶんご相伴に預かる機会がありました。

そういえばワタクシが初めて飲んだプルゴーニュの古酒は
1971年物のシャンボール・ミュジニーと1969年物のコルトンでした。

その頃はブルピノの古酒なんてトンデモナイ事でして
せいぜい10年前のブルピノを拝めれば極楽もしくはシアワセ♪
まして(おそらくそれを飲んだのは1989年頃だと思いますので)
20年前のコルトンなんてほぼありえない事だったんですね・・・

もちろんネゴシアンはルモワスネだったわけです!
むしろブルピノ古酒はルモワスネの独占状態と言って過言ではないでしょう。

そんなことが続くうちに『ルモワスネ・フレーヴァー』などという
宜しくない言葉が流行りまして、
つまりルモワスネの古酒が余りにイキイキとしてクリーンな味わいを持ち
その香りがアマヤイダ独特のニュアンスがあるものですから
そんな揶揄が横行したこともありました。

さてそこで今回の1969年 シャンボール・ミュジニーなのですが・・・

イイじゃないですか!
素晴らしい!

ブルピノが持ってて欲しい要素は兼ね備えていますよね!
まあ何か一つ注文をつけるとすればある種の迫力!
別な言い方をすればワインのダイナミズムでしょうか?

いずれ夕焼けを眺め陽がトップリと暮れるまでに
1969を飲みきった至福・・・

何の文句がありまひょか?
てなことです!