The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

あと一週間で11月突入ですね・・・

2011-10-26 05:10:15 | ライフ
スッカリ秋めいてまいりました。
秋の陽はつるべ落としで、日中ポカポカでも夜は早くて、そして寒い!

考えてみれば、もう11月ですもんね・・・
本当はもっと寒くてもいいくらいですよね。
そんなことで、まあ関係ないんですが、久しぶりのお弁当三連発をここで↓

このお弁当で相当助かっています!

先日もお体のメインテナンスでS内科にお邪魔したのですが、
数字!この時期に0.3ポイント改善しておりました!

こんだけ飲んで、その結果ですから、これは喜ぶべきでしょう♪
まあこれを見たら、担当医に何か言われそうですので、これくらいにして・・・

さてここで、来月の予定など少し!
11月は13日の日曜日(8:00~)に予定通り、
第131回目の『オテル・ド・ヤマダ」を開催いたします!

テーマは『レ・ザムルーズを探せ!』
表題の通り、てゆーか全く逆で、『レ・ザムルーズ』数本の中から、それ以外を探す。
そしてその後に、その『レ・ザムルーズ』はヴィンテージはどれで、造り手は誰なのか?
という仕掛けにしております。

もちろん、『レ・ザムルーズ』といったらこの造り手!という代物も登場いたします!
それに気鋭のクラシックな造り手、飲み頃のビオ系などなど・・・

てことで、お楽しみに・・・

その前に今週末の流れは、チョットいつもとパターンが変わります!
来週にでもご報告いたしますので、その時まで。

じゃあまた!

2009 ブルゴーニュ・ブラン ショウム・ド・ペリエール デュポンーファン

2011-10-25 05:02:39 | ワイン
久しぶりに、ワインの殿堂『ヌッフ』を覗いて見ました。

いつもながらの大賑わいで、このご時勢に、加えて外は雨・・・
全く凄い事です・・・と思いつつ、欠食児童は既に食事を3品頼みました!

『ブロッコリーのペペロンチーノ』『ケサディージャ』それに『寿司にぎり三貫』!
こんな猫の目オーダーを出来るのもここのお店だけでしょう!

と思いつつ、ぐるっと周りを眺めてみますと肝心な人の姿が見えず!
ヒョットしてまた海外出張か?となかなか難しい予想が頭をヨギッタその時に、
普段鳴る事のないワタクシの携帯がブルブルと振動するのでとってみますと、
ソコには『イトウゾ・タクチャネンコ』の名前の表示が・・・

おやまあ!と出てみますと『コンバンワー!センセイ、今○△▽X・・・で、遅くなります、
スイマセ~~ン』とのお話・・・よく聞き取れなかったのですが、
ワタクシ『ユックリしておいで!』と返事を言いつつ切りました。
(あとで聞いたら、映画祭の何かがあったらしい・・・)

で、いつものパターンでEさんに、この3品に合う白ワインと泡を頼んだんですね!

ソコに登場したのが、お題目のワインでありました!



『ショウム・ド・ペリエール』読んで字のごとく、
元々は『ペリエール』に近いムルソーの村名クラスの地所だったそうですが、
現当主レイモンの祖父ジャンが葡萄を植えるには表土が薄すぎると思い、
INAOの許可を得て20cmほど土を足して生産を始めたらしいのですが、
他のムルソーの生産者からの抗議が殺到し、やむなく今のアペラシオンに戻し、
生産を続け今に至っているとの経緯らしいんですね・・・

まあ、このご一家にとってはタイヘンなことですが、
飲み手のワレワレにとっては嬉しい事でして、
なにしろほぼペリエールの村名ムルソーをAC価格で御相伴に預かれるわけですから!

で、飲んでみてどうなのか?といことですが、これが物も凄い!

硬質なミネラルとスモーキーな樽のニュアンスを湛えつつ、
徐々にアロマを解き放ち始めるんですね・・・

それはレモンピールに白桃、そしてグレープフルーツ、
そこにリンデンのニュアンスが加わります。

味わいは見事に均整の取れた武士然としたシャルドネでして、
エキスと酸度と甘みが絡み合い心地の良い余韻を誘います。

これは目隠しで飲めば、当然このアペラシオンではありません。
素性の良いムルソーを想像して余りあるお姿!

若きレイモン・デュポンーファンが頑固に造り続ける姿が目に見えるようです。

2006 ヴォーヌ・ロマネ レ・ゴーディショ ニコラ・ポテル

2011-10-24 13:32:55 | ワイン
この『ヴォーヌ・ロマネ村』のプルミエ・クリュ、面積は僅かに1.0283haで
『ラ・クロワ・ラモー』『クロ・パラントゥー』に続いて3番目に狭い地所、
しかも並み居るグランクリュの真っ只中と上部に張り付いた立地、
むしろかつてはその大部分があの『ラ・ターシェ』だったという曰くつきの、
『レ・ゴーディショ』・・・

この極めて希少なクリマについてのお話を少々!

まずは所有者は?と言いますと、マット・クレイマーによれば、面積の多い順にこの6人↓

『クロ・ド・トレ社』⇒
『フランソワ・ラマルシュ』⇒
『ピエール・ユドロ』⇒
『トマ(アンドレ未亡人とオディーユ)』⇒
『ジャン・フォレ』⇒
『DRC』

では、この中で『ニコラ・ポテル』の『レ・ゴーディショ』はどこから来たのでしょう?
となるわけですが、詳細は定かではありません。

ネットをツラツラ眺めていますと、『レ・ゴーディショ』を持っている造り手は、
『ドメーヌ・フォレ』『マシャール・ド・グラモン』『ドメーヌ・ティエリー・ヴィゴ』
それに『ニコラ・ポテル』とくるんですね・・・

ここで、『ドメーヌ・フォレ』は『ジャン・フォレ』の区画の物であることは、読んで字の如し!

そして良く見かける『マシャール・ド・グラモン』はどこの区画か?と言いますと、
実は『フランソワ・ラマルシュ』の区画との事で、1993年からリリースしているらしい。
どうして『ラマルシュ』自身がリリースしないのか?は謎ですが、
もしや『ラ・グラン・リュ命』の心意気ということなのでしょうか・・・

で、『ティエリー・ヴィゴ』ですが、トマ未亡人の区画をメタヤージュ契約しているとのことで、
折半の残りの葡萄はどうなったのか?となるわけですが、それについては不明!

さてソレでは『ニコラ・ポテル』はどこの区画なのでしょう?

ワタクシ思うに、どう転んでも『DRC』はありえませんので、
『クロ・ド・トレ社』か『ピエール・ユドロ』になるのでしょうか?

漏れ聞く話では、『クロ・ド・トレ社』とはNSGの『メゾン・モワラール』の事で、
本当か嘘か分かりませんが『マルコンソール』の最大所有者の『メゾン・モワラール』は、
『レ・ゴーディショ』を『マルコンソール』にマジェコジェにして、
『デュジャック』や『ドゥ・モンティーユ』などに売却しているとの事なんですね・・・

そうすると、『ニコラ・ポテル』は『ピエール・ユドロ』の物とするのが、
一番信憑性が高いということなのでしょうか・・・

まあ、出何所はともかく、この『レ・ゴーディショ』こそ、
ミネラルの利いた気品のある香りは小一時間の待ちでそこいらじゅうに響き渡り、
その味わいはトランペットの隊列が一斉に吹き鳴らすかのような鮮烈な果実を味わえます。

このワインが本当の凄みと和らぎを見せつけてくれるには、
あと5年の歳月は必要なのでしょうか?

エレガンス系のブルピノの本流としては申し分なし!
今ひとつの艶やかさと内実の強さがありさえすれば、
ホンマモンのグランクリュと肩を並べる事が出来るのでしょうか・・・

2009 ヴォーヌ・ロマネ ユドロ・バイエ

2011-10-23 07:31:07 | ワイン
このアペラシオンを聞いた時、我が耳を疑った人もいるでしょう・・・
当のワタクシもその一人でして、今回初めて『ユドロ・バイエ』に『ヴォーヌ・ロマネ』が存在するのを知りました!

ご存知の通り、この造り手は娘婿『ドミニク・ル・グエン』氏が独り立ちした2004年を境にして、
そのワインの芳香は際立ち、また味わいは冴え渡り、多くのワインヒートを虜にしてきました!

加えて、『シャンボール・ミュジニ』の造り手ですが、
その味わいを鑑みるに、ココ以上の所謂『シャンボール・・・』らしい造り手を見つける事は難しく、
薫り高く、チャーミングで、品の良いスタイルはいつもながら感心させられます。

で、今回初登場の『ヴォーヌ・ロマネ』!
どうも2009年が初ヴィンテージのようなんですね・・・
もちろん、ネットで探しても見つけることは出来ません!

どのような事情でこのアペラシオンを手に入れたのか?詳細は分かりませんが、
どうであれ、ココの地所を手に入れて、張り切らない人はいないでしょう!

実際このワインを見ますと、鮮烈なクリムゾンの色合いで、当然シャンボールより色濃く、
その香りは、いきなり『ヴォーヌ・ロマネ』の香ばしいスパイス感を解き放ち始めます。

続いてカシスなどの黒系果実のアロマに加えて、カラントにアセロラの赤系のアクセントが有り、
ここに勇壮な大地の風味が絡み合うんですね・・・

2009年というヴィンテージでもあり、果実の張りは惚れ惚れするほどでして、
引き締まった果実には、時間とともにタンニンのメリハリさえ見て取れるんですね・・・

これはもちろん、先のある代物であることの証明で、
もしあるのなら、もっと待て!と言う事なのでしょう・・・

この日は、いつものようにキュイジーヌとともに楽しめたのはもちろんのこと、
このワインの行く末を見届ける事に充分時間をかける事が出来ました!

繰り返しますが、モシ有れば押えて置くべきでしょう。
モシ有ればの事ですが・・・

『オーネット・コールマン』とアペリティフな夜

2011-10-22 00:10:48 | ライフ
夕刻からの急激な気温下降はビールを飲む気力を減退させますが、
習慣というものは、げにも恐ろしいものでして、
気力ゲンナリもサレカマナイデ、いつものパターンに落着させるわけなんです!

その日も、近場で一軒だけ!
との約束の下に、桜山に繰り出したのはイイのですが、
いつもの『H』でオデンをたらふく食べて、御供はビール・・・
で、もちろんそれだけでは足らずに、麦焼酎をロックで一杯!となったわけ!

そうなると、一軒だけと約束はしたものの、帰る段になって何となく、
どこかへ忘れ物デモしたかのような、妙な落ち着きのない心持になって、
なんとしても赤ワインをホントーに一杯だけと念を押して、
飲まずにいられない『酒飲みの性(さが)』が鎌首をもたげるんですね!

で、そのあとアタリマエのようにP店にお邪魔を致しました!

迎えてくれたのは『オーネット・コールマン』の『ダンシング・イン・ユア・ヘッド』!

もちろん『フリージャズ』の範疇ですが、
このアルバムであれば、パスタ店でも聞き入る事ができるんですね♪

1973年のこの作品は、オーネットがいわゆるファンク・ミュージックへの方向性を見せた貴重な一枚で、
踊り狂うオーネットのサックスプレイはあたかも原住民の祭事のダンシングのよう!

モシここが、あたり真っ暗の手狭のジャズ喫茶なら、
こうべを垂れて、音のうねりに暫し陶酔しながら、スウィングしまくりってところでしょうが、
なにしろここはパスタ店、そんな事でもしたら追い出される事はないのでしょうが、
白い目で見られる事はありえます!

で、本来の目的に自分を呼び戻し、アペリティフと赤ワインのみをオーダーいたしました!

そこで登場したものがこれ↓
『06’シャペル・ド・ポタンサック』と、

目にも鮮やかなる『アペリティフ』のワンディッシュ!

さてさて、これを飲んで血中アルコールの濃度を程良い所まで押し上げて、
やっと家路に帰る気分にもなったわけ・・・

それにしても、ファンクってエエわ!酒も進むわ!!
ケッキョク最後はテキトーな言い訳見つけて、さらに行脚は続くということです!