The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

93’ル・パン

2006-03-27 22:23:22 | ワイン
もう、何年お目にかかっていなかったのでしょう?
5年以上は経っているはず・・・

確かその時は、88’85’82’と並びました。
もちろん、あの伝説のワイン会での事であります。

圧倒的な82’の濃度、粘着性、ボリューム感、スケールの大きさ・・・
などなど・・・とにかく、このワインは別物でありました。

今回、T氏の御好意で93’のル・パンを飲む事が出来ました。
メルロー100%の1.9ヘクタールの猫の額!年間400ケースの希少性であります。
あのヴィユー・シャトー・セルタンのティエンポン家の至宝!!

スパイシーで香ばしく、甘いブラックカラントのアローマです!
タッチの流麗さと深みの有るエキストラクト・・・
82’のスケールには遠く及ばないが、ブルゴーニュ好きも好感を持つ、フィネスと言える絶妙のバランスに、このワインの凄さを見出しました。

5年の待ちで熟成の高原部を登り始めるかもしれない。
とにかく、シリアスで中庸のル・パンにただただウットリでありました。

1952 ペサック・レオニャンの流れ

2006-03-24 21:46:46 | ワイン
まずは1952年シャトー・パプ・クレマン!

魅力的で男性的なハバナシガーと土の風味・・・
古いアイラのモルトに石灰岩を連想させるシャボンの香り・・・
スタイルの良いフルーツは、70年代のパプ・クレマンの痩せた風貌ではなく、
豊富な滋味と端正な骨組で、相当なボルドー好きをも納得させ得る深みの有る味わい!

続いて1952年ラ・ミッション・オー・ブリオンであります。

パプ・クレマンに感心している暇もなく、ペサック・レオニャンの王道を行くラ・ミッションには、開いた口が塞がりません!
狼の巣食う暗い森の土の風味・・・
続くのは、もちろん良質な葉巻の香りであります。
微かなバルサミコのニュアンスにプラムのドライフルーツ!!
濃厚なブラックフルーツが口腔のすみずみまで染み渡ります。
ヴィンテージは関係有りません!!
ラ・ミッションはラ・ミッション!!

わたくし、このワイン大好きです!!

クロ・ド・ラ・ロッシュ

2006-03-20 00:25:21 | ワイン
02’ルシュノーのクロ・ド・ラ・ロッシュの、所謂フィネスと言える絶妙なバランスと、繊細に投影されたテロワール、そして見事に完熟したブドウの実の豊かさに、心を動かされました。

フィリップとヴァンサンのルシュノー兄弟は、ニュイ・サン・ジョルジュのダモードやプルリエのラインナップが有名だが、どうも母方の畑を引き継いだものらしい・・・
ルシュノー家自体はモレ・サン・ドニの出身との事・・・

皆さん、このドメーヌって91’が最初の元詰め開始なんですってよ!
それで、この味わい・・・凄いですよね!

でも一般的なクロ・ド・ラ・ロッシュとタッチが違うんですよね・・・
穏やかでシルキーな質感です!繊細で伸びやかなフルーツであります!!
そして壮麗な酸味が美しい・・・見事であります!!
適度な甘味は、完熟を待った遅めの収穫の成果と言えるでしょう!

年産450本のこの希少なクロ・ド・ラ・ロッシュ!
その実はなんとデュジャックの最近出来た白の畑のすぐ隣でできるそうな・・・
なるほど!なんとなく分るような気がします!!

このワイン!!見守るべきでしょう!!!
もしあったらの話しですが・・・

魅惑のピュリニー・モンラッシェ

2006-03-19 09:03:32 | ワイン
雨の西麻布で薫り高いシャルドネに出会いました。
それは02’ピュリニー・モンラッシェ・クロ・ド・ラ・ムーシェール!
ヴォルネイの造り手、ジャン・ボワイヨのモノポール(単独所有)であります。

クロ・ド・ラ・ムーシェールはレ・ペリエールの中にあります。
ミュルソーにもある、私たちに喜びをもたらしてくれるこの名前!ペリエール!!
もちろんピュリニーにおいても見事な立地条件!ルフェールとクラヴァイヨンの間にあるようです。
しかし何故かペリエールの畑を見つけることが出来ませんでした。

02’にして濃厚なイエローの色合いです。
微かなハニーのトップにヘーゼルナッツとハシバミの香り・・・
黄桃のシロップにレモンを一滴!ネーブルオレンジのニュアンスもあります。
口に含めば、みるみる内に濃厚で力強い味わいが口腔内を支配し、しばし陶然・・・
壮麗で品格のあるスタイルは正しくピュリニーの証しであります。

本当に素晴らしいシャルドネを見つけました!


フールズ・メイト

2006-03-11 06:27:23 | ワイン
わたくし、仙台の大学時代は、今で言うイギリスプログレお宅みたいなもので、それはもう大変な傾注ぶりだったのですよ。
とくに、1969年のキング・クリムゾンをかわきりに、キャラヴァン、ジェネシス、ジェントル・ジャイアント、バークレイ・ジェームズ・ハーベスト、などなど・・・
そしてヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーターに辿りついたわけであります。

そのVDGGのヴォーカル兼ギターがピーター・ハミル!(同じ名前の作家がいましたね~)でした。
そのピーター・ハミルの代表的ソロアルバムが『フールズ・メイト』でありました。

今、東山堂などで音楽情報誌のコーナーで並んでいるロック雑誌『フールズ・メイト』はそこから取った名前であります。

なんと、その頃の素人集団のプログレファンが発刊した、第1号の『フールズ・メイト』を、わたくし持っています!
確かフランスのカルト・プログレ・バンド「カルプ・デュアン」のアルバムのデザインが白黒で使われていたはず・・・

最近VDGGのピーター・ハミル全盛の『ゴッド・ブラフ』、カーステで好んで聞いています。
夕闇迫る4号線などはいい感じ!
ぞくぞくするで~~!!