The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

残り物に福がある?

2007-10-30 22:31:33 | ワイン
ワインセラーを長い時間覗いていても、手頃な、今飲めるワインを見つけれない事ってありますよね・・・もちろん、それなりのワインはあるんですよ!

今夜も・・・適当な、それでいて、このワインどうなんだろ?
とワインヒートの好奇心を刺激してくれる、
そんなワインを見付けるのに難儀しておりました。

これを開けるニャ・・・あまりにも理由が希薄すぎる・・・とか
こんなんじゃあ・・・つまらな過ぎる!とか?
セラーの前をあっちへ行ったり、こっちへ行ったり・・・

小1時間の奮闘の末結局、見慣れない一本のピノらしきワインに手が止まりました。

茶色のショートエティケットに金色の菱形の模様、
エティケットには『1999 ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ニュイ』と記されています。
そして金ぴかの菱形の中には『アラン・ヴェルデ』と・・・

このワインは確か、いつぞやの福箱に入っていた代物!

アラン・ヴェルデ・・・その息子はオーレリアン・ヴェルデ!
今はむしろ息子の名前の方が通りがイイでしょうか?

1971年からのビオロジックへのトライ!
ビオでありながらの、クラシックな造りであります。
甘い完熟の赤い果実の香気にビッシリと締まったミネラルを感じます。
程よい甘味と酸味の調和、わずかに熟成のニュアンスを効かせた丸みのあるフルーツ!
ピノにあるべきたっぷりとした滋味が心を鎮めてくれます。
これは『オー・コート・・・』のアペラシオンを遥かに越えた逸品と言えるでしょう!

福箱の残り物に福があったという事でしょうか?

さて、明後日からは11月ですよね・・・
もうすぐ師走?・・・さあ大変だ!!

なんだか知らないけど、とにかく大変だ~~

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福箱でわからへんかったけど、こんなんするんですね↓
びっくりでっせ!


03’エシェゾーの競演!IN ZOO!!

2007-10-28 18:18:46 | ワイン
とうとう、ヌッフ店長はヴォーヌ・ロマネのグラン・クリュの一つのエシェゾーを、
7本も並べてしまいました。

いくらなんでも、自分が飲みたいからだと言っても、
この暴挙!いや究極の大盤振る舞い!!

とにかく参加者は感謝するしかないでしょう!
不覚にも参加を逃した御仁は残念と言うしかありません。
皆さん、御免!

まずはその驚愕のラインナップをご覧下さい↓

2004 Echezeaux Christian Clerget

2003 Echezeaux Domaine de Perdrix-Blind-

2003 Echezeaux Mugneret-Gibourg

2003 Echezeaux Robert Arnoux

2002 Mountford Estate Pinot Noir Waipara Newzealand-Blind-

2003 Echezeaux Emanuel Rouget

2003 Echezeaux Domaine Dujac-Blind-

2003 Echezeaux Cuvee George Jayer Emanuel Rouget-Blind-

2004 Gevrey Chambertin Terres Blanches Charlopin Parizot-Blind-

2004 Marliciano Faresco Umbria-Blind-

いかがでしょうか?
凄いでしょ!!

この中でフィネスを湛えた、スタイリッシュなフルーツを持ち、
壮麗な酸味と伸びやかなフィニッシュを兼ね備えた、
私好みの静謐なピノ・ノワールは・・・
03’のミニュレ・ジブールとドメーヌ・デュジャックのエシェゾー!

03’の良さでもあり、弱点とも言える、焼けたような濃厚なフルーツで、
味わいのスケール感では他を圧倒し、限りない将来性を見せつつも、
未だにその全貌を現わせない!
03’のロベール・アルヌーとエマニュエル・ルジェのエシェゾー!

そして最後は、尊大にして重厚、ゴージャス&ブリリアント!
その驚きは、その日の全てのワインの上を行く、
言わばピノ・ノワールの不可触領域!
03’ジョルジュ・ジャイエのキュベまで出てしまいましたのですよ!
このワイン!ワタクシ柏手打って飲ませてもらいました。

03’エシェゾーのなんたるか?を分った気分とは言い過ぎでしょうか?
兎にも角にも、主宰のエシェゾー・伊東氏に大感謝!!

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今やこの値段!どうしましょ?



ヴェルナッチャで食進みます!

2007-10-26 21:07:17 | ワイン
セプテンバー・レインかと思いましたらオクトーバーでした!
いや、オクトーバーどころか後四日でノベンバーです。

今日は久しぶりの雨降りですよね・・・
なんとなく、庭の草木もイキイキとしています!

さて今日は自宅でジットリと読書!
業界の行く末を憂いながら、それ系の評論本を斜め読みしています。

夕食に若鶏のグリエのクリームソースと春菊のサラダが出ました!
とりあえずビールの流れにやっと歯止めがかかりました。
もちろん、こう来れば白ワインでしょう・・・

どうもクリームソースに隠し味として御味噌が入っているらしく、春菊の苦さも考慮し、ここはヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノを開ける事に致しました。

これが全くのアッビナメント(相性抜群!)
メタボもそっちのけで食が進みます。

今回のヴェルナッチャは05’ファルキーニのアヴィネア・ドーニ!
前回のカルチナエの物より濃厚な味わいです。

アカシアの花やミネラルのトップに洋ナシやプロヴァンスのハーブの香り!
酸度が低く、幾分甘め、フルーツぎっしりで、味濃く、
僅かなフィニッシュの苦味が印象的でしょうか?
この重めのヴェルナッチャは、食事と共にその真価を発揮します。

このワインでイタリアの地場品種の醍醐味を味わえる事だけは確かでしょう!

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05’でこの値段、ヴェルナッチャの中ではコスパに難点!




馬車道あたりで待っている♪

2007-10-25 22:46:41 | ジャーニー
こっれて同年代なら分りますよね・・・
例の『恋人もNれる・・・』の歌詞の一節であります。

実は久しぶりに横浜へ行って参りました。
その理由は、90歳過ぎても未だ現役、日本画家の『堀F子』画伯の展覧会が横浜でありましたのですよ・・・

それのついでに、「赤レンガ倉庫」経由「みなとみらい」まで足を伸ばしました。
横浜って街その物がテーマパークという感じでしょうか?
訪れるたびに街の景色が変ります。

今度はゆっくりと鎌倉、修善寺あたりまで行きたいものです。

さて『マクシVン』のその後ですが、
もちろんヘロヘロ状態ですが『祥瑞(ションズイ)』を覗いてみました。
やはり土曜日では勝Yさんは居りませんでした。

最後に勝Yさんとお会いしたのは何時の事でしょう?
たしか『吉兆』行脚の時には寄りましたはずです。

そうそうここも大入りの大盛況!
足より上半身が前に進むソムリエと思しき女性に、
『勝Yさん今日は出勤しないのでしょうか?』とワタクシが聞きますと、
きっぱりと『おそらく来ないと思います・・・』との事!
『御名前お聞きして宜しいでしょうか?』と言うので、
まさか『マッサーウオ・・・』などとも言えないので、真面目に『盛岡のヤマダ・・・』
と答えて置いたわけです。

いまごろ『何処の馬の骨』と思っている事でしょう?

勝Yさんって人は、忙しくなるとそこから居なくなってしまうんですね・・・
『グレープ・Gンボ』の時もそうでした!
何時かお会いしたいものです。

勝Yさんが10数年前に、これこれと出したワインが、
今になってワイン業界のメインストリームに登場して来ています。
先見の明とはこの事を言うのでしょう!

岩手ではそんな人、
一人だけいますよね・・・さて誰でしょう?

10.20東京行脚・・・

2007-10-24 23:57:39 | ジャーニー
いつものように、星条旗通りのあのお店で・・・・
というような具合には、いかなくなりました。

なんと週末は年内いっぱい予約客で満席のようです!
さらにウィークデイも運がよけりゃメッケモノ!の状態との事・・・

なにしろ、佐藤Y一氏が世界大会から帰国以来、
絶妙なタイミングで『プロフェッショナル、仕事の流儀』(NHK)が放映となりまして、更には東京ミッドTオープンによる星条旗通り界隈の様相が大きく変ったわけであります。

これすべて『マクシVン』にとっての追い風なんですね・・・

その結果、『いつも、気軽に、美味しいワインと料理を楽しめるお店』という、
本人が目指すコンセプトとは裏腹な方へ走り出した様です!

しかし、ひとたびお店に入れさえすれば、そこは佐藤Y一ワールド♪
美味しいワインとキュイジーヌのマリアージュ!
人を飽きさせない、洒脱でスマートなトーク!
そして加えて同性をも羨むナイスで爽やかな御尊顔!

いやがうえにも、皆さんがこの店のリピーターになりたがる気持ちが良くわかります。

さて10.20行脚の魅惑のワインリストはこのようになりました↓

NV シャンパーニュ ブリュット ドラモット

2004 アルザス グラン・クリュ リースリング アルベール・ボクスレ-

2003 ソーミュール ブラン VV ドメーヌ・ラングロイス・シャトー

2003 ポマール・レ・ジャロリエール プース・ドール 

2000 シャトー・ラトール・ラスピック クリュ・ブルジョワ

2002 アルボワ ササグニャン

カルヴァドス

となりました!
白は前菜2種とのマリアージュを考えての2銘柄!
特に、濃密な黄桃と蜂蜜、更にはトロピカルなニュアンスを持った、
ボクスレ-のアルザス・リースリングには驚かされました。
適切な酸味と甘味、幾重にも時間と共に変化するコクと底味があります。
甘い野菜と燻した鴨肉のコンフィとの相性がピッタリでした!

赤はクリュ・ブルジョワながらも、熟したプラムとカラントの風味よろしく、
甘い噛めるようなまったりフルーツが実に美味しい、
ラトール・ラスピックが見事!
蝦夷鹿のグリルとのマリアージュは正しくホッペ系であります。

いずれ店の中での、飲む、食べる、会話する、笑う等など・・・
トータルな意味での楽しさの演出は、いわゆる極上物!

これは正しく『佐藤Y一劇場』でしょう!!

でもこの状況では、また近い内に、お目にかかれるでしょうか?

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03’ポマール・レ・ジャロリエール プス・ドール はここで↓




ドラモットはここが最安値↓



PS:ここで御知らせです。
   我らがワインヒートの先輩にして飲み友でありました、
   故K松原清Fさんを偲ぶ会を11月15日(木)に「オテル・ド・ヤマダ」にて開   催致します。詳細は当方まで御連絡下さい!
   諸般の事情により、この日になりました、遠方の方には御免なさい!

   なお11月11日(日)は本年最後の『オテル・ド・ヤマダ』ですが、遠方の方は
   この会で氏の懐かしい御話でも致したいと考えております。
   ちなみにテーマは『シャンベルタン・・・』!
   その地所の年代物、グランクリュなどなど・・・後はヒ・ミ・ツ

   もちろん11月17日は『プティ・モンド』!
   御油断無きように・・・

   では!

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酒のラインナップはここで揃えます!
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