The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2014 グッド・モーニング トム ピノ・ノワール パトリック・サリヴァン

2016-01-29 22:34:17 | ワイン
まあこのワインにお目にかかるのに、随分時間がかかった。
ワイン・ダイヤモンズがそれなりに話題になっていたのは承知していたけれど、自ら手を伸ばそうという気にはなれなかったのだ。



いろいろ意見はあると思うが、美味しいかどうか?と聞かれれば、美味しいと答える。
コスパはどうか?と聞かれれば、イイと思うと答えるでしょう。
ワインの調和の中心点はずれているけれど、ブル・ピノのプルミエ・クラスのダイナミズムを感じる事はできる。
そこへもってきて、値段はブルピノ・プルミエの半分といってもいいのだろう。

何と言ってもオーストラリアといえば、日照量の過多による、味わいのオーヴァー・デコレーションや、アルコール度数の高さに辟易するけれども、このワインは違う!
いわゆる、ブルゴーニュ的フィネスがあるのだ!
アルコール度数12.5%もオドロキだけど、何たってフィネス!
そこはかとなく感じる調和と、しっとりとした優しげなタッチが素敵なのだ。

そしてそこへもってきて、この色気は何だ?
上等な造り手によるものとインスタントに認証してしまいそうなイキオイなのだ!

パトリック・サリヴァンって何者?
こうなったら、もう少し追い求めてみようと思う・・・

2001 シャトー・ラネッサン ボルドー・オーメドック

2016-01-28 06:51:12 | ワイン
かのデイヴィット・ペッパーコーン氏はこのワインをこう表現したそうな『ラベルの奴隷ではない人のためのワイン』と・・・
世の中には、どれだけラベルの奴隷と化している人々が多いことか、思い返してみれば、嘗ての自分もその一人だったのかもしれないが。

ここで一つ言っておかねばならぬことがある、それはラベルに飛びつく人々を、いったんその気にさせてしまうと、これは大変なことになるということだ。
その主宰であることの重荷を一番知っているのは、何を隠そうワタクシだったのだろう・・・
で、自分は今、ソコから開放されて、自由気ままなワインライフを楽しませてもらっている。
しかしながら、あの時代があったことは、懐かしくもあるし、イイ思い出でもある。
ここはともかく、次世代へのバトンタッチと湿気こもうという算段なのだ・・・(笑)

本題からそれてしまったけれど、ラネッサンはサンジュリアン近郊のキュサック村にあるオーメドックで、すなわち最高のコスパを誇る、優れもののボルドーだ!ということなのだ。



細かいことはここでは語らないけれど、この2001年も実に安定感のあるクラシック・ボルドーだった。
ラベルではなく、味わいでワインを選ぶ健全なワインヒートはこのワインを評価するだろう!

パパジイでは一定の評価は獲得できたけど、ここ以外でどんだけなのかは心配だ、さてどうなのだろうか?

さてさて・・・

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ここにあります↓

2004 サン・トーバン スール・ガメイ ルイ・ジャド

2016-01-27 22:03:16 | ワイン
この適正な値段のイケテル白ワインをこの一年で何度か飲んだ。
特にも『パパジイ』では同じメンバーが2度持ち込んで、これがまた素晴らしい代物だった。



実は今回も、味わいといい、バランスといい、熟成感といい、実に見事で、偽らざる気持ちを言えば、このワインが他の赤ワインを差し置いて、最高のジャストミートと言っても良いのだろう。

まあ言ってみれば、バランスはシャサーニュのそれで、多少ミニマムだけれども、ブル・シャルの王道を行くと言っても過言ではない。

過小評価された、目立たない、窓際のシャルドネに光を当てるワイン・ヒートの心根に一票!
そうゆうワイン飲みを見つけるのって大変なのよん(笑)

また愚痴言ってしもうた、ゴメン・・・

2009 アロース・コルトン レ・ボーティエール ドメーヌ・デ・クロワ

2016-01-25 23:36:16 | ワイン
このワインがナチュールに近いとか、最近注目のドメーヌであるとか、かのカミーユ・ジルーの出であるとか、パンジャマン・ルルーの好敵手であるとか、そんな雑音は抜きにして、実際飲んでみて良いワインだと思った。



始め立ち上がりに、ビチーっとミネラルがきいて、程なくクレーム・ド・カシスの香気が漂い、そこからあまやかで悩ましく、好ましげな香りが湧き上がるのだ。

味わいは生き生きとして、艶やかな果実があって、そこには精緻な骨格を意識するも、そのテクスチャーはあくまでも滑らかだ。

もちろん2009年は熟成の高原部は未だ見えてはいない。
それでも今飲んでの切り口は、それなりに楽しめて、ブルピノのメインストリームに乗りつつも、造りはクラシックのそれを行く!

ここのワイン、興味あり!もちろん、しばらく見届けるつもりだ!

2000 クロ・ド・ヴージョ シャルロパン・パリゾ

2016-01-24 18:18:00 | ワイン
先日の『パパジイ』で、2000年物の希少な『クロ・ド・ヴージョ シャルロパン・パリゾ』をご相伴にあずかった。
出展者は在庫豊富な珈琲店主氏、新年にこのクラスを飲めるシアワセをかみ締めながら飲んだ。



さりとて、このグラン・クリュはいわゆる玉石混交!
モノによっては残念なお味で拍子抜けとなる場合もある。
過去にはそんな経験も幾つかあったのを良く覚えている。
しかしながら、ここではその具体例は出展者の名誉にかかわるので、割愛させていただく。

さて、今回はどうだったのか?
もちろん、凝縮感からいえば、メオやルロワや嘗てのルネ・アンジェルの物には到底及ばない。
しかしながら、平穏無事な果実があって、トップのミネラルに始まって、キャッチーな香りが展開する。
82名にも及ぶ地主の中で、区画は最下部の中央に位置し、その中にあっても魅力的なヴジョにしたものだと評価できると思う。

ヴィンテージの2000年は熟成期間18年で高原部の入り口に差し掛かったところ。
まだまだ練れて、複雑味は一層付与されるものと推察される。

パリゾの優しい抽出が想像されるフィネスとエレガンスのヴジョ!
美味しくいただきました♪