The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ボンドそれはハーランのお友達?

2008-01-31 20:02:48 | ワイン
雪もなく小康状態が続いております。
雪降りもモウ沢山ですが、寒さも緩む気配がないので、
なんとなく春を待ちどうしく思ってしまうのは、ワタクシだけではないでしょう!

さて、マダマダ続くブラインド大会の話題ですが・・・

そう、最後に会を〆た、黒々カルト系のカリフォルニア・ボルドー系ワインに触れない訳にはいかないでしょう!それは・・・

2001 St.Eden Bond Red Wine Oakville Napa Valley

ですが、これがなんと、
ハーラン・エステートのビル・ハーランとワイン・メーカーのボブ・レヴィのジョイントの新レ-ベルなんですね・・・

このボンドには三つの地所がありまして、
セント・エデン、メルベリー、ヴェッシーナがそれにあたります。

今回、皆さんに御相伴いただいたのがセント・エデン♪
三つのリジョンでは、一番の高評価らしいのですが、
ワタクシ、カリフォルニアってゼンゼン解りませんので、なんともはや・・・

それにしても、ヒルサイド・エリアでダラヴァーレが傍にあって、
尚且つ99’ファースト・ヴィンテージですが、
既にこの01’でRPが97点を付けている!
そそられますよね・・・?

ワイン・ヒートの風上にもおけない発言してしまいましたが、
このハーラン・エステートに同列に置かれると言われるこのカルトワイン!
心配された『オカルト・ワイン』でなかったのだけは確かです!

オークヴィルの超濃縮されたカベルネですが、
ぶっきらぼうに強さのみを追究した『エセ高級ボルドー系』ではなく、
甘さと奥行きがユニゾンで心に響いてきます!
ある種のインテリジェンスと知的な調和を垣間見る事が出来る訳です!

もちろん、モウ買いませんよ!そのワイン!!
ワタクシの趣味と違いますので・・・
でも、こんな芸術品もあるのだろう!と感心する今日このごろです。



フリウリの鬼才、ヨスコ・グラヴネル!

2008-01-30 22:44:07 | ライフ
今回のオール・ブラインドの中で出された唯一の白ワイン!
もちろん、泡の代表の98’コント・ド・シャンパーニュを除いてですよ!

それがグラヴネルの97’ブレッグなんですね・・・

ブレッグはシャルドネ、ソーヴィニオン・ブラン、ピノ・グリッジョ、リースリング・イタリコの他に地場品種を混醸させた、グラヴネル独特のセパージュであります!

さて、そのブレッグが11年の歳月を経て、
どう熟成したのでしょうか?

もうロゼのような色付きであります!
濃密な香気は該当者なし!鼈甲あめ、花梨、セメダイン、蜂蜜などなど・・・
味わいは熟フルーツと酸味の十分な調和が生まれ、
トロリと美味しく濃縮されました。

この造り手を大絶賛していたのが、
あのブルネロの鬼才の『カーゼ・バッセ』の『ジャン・フランコ・ソルデラ』でした。
アノ偏屈者とさえ揶揄されかねない稀代の大醸造家がこう言ったそうです・・・

「偉大なワインとは、赤ワインの事なのだ。イタリアでもごく限られた地域にしか、存在しない。だが、もし私が自分ために白ワインを買うとすれば、ただ一つヨスコ・グラヴネルを選ぶね・・・」と・・・

グラヴネルもソルデラ同様に自然の流れで醸造を行ないます。

赤ワインと見紛う輝く液体を眺め、ワタクシもなるほどと思う訳であります!
美味しゅうございました♪

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ブレッグ99’は今でもこの値段で買えますよ!





ツタンカーメンの秘宝ではありません!

2008-01-28 23:11:34 | ワイン
八本のブラインド・アイテムの中にこのワインを挟める・・・
そうとう、悩みました!

逆に貴方でしたら何所に挟めます?
難しいですよね・・・

濃厚な、向こうも見えないぐらいの黒々系!
石油や鉱物の雑風味にミネラリーなニュアンス・・・
そして、地場の生食葡萄をジャムにしたようなブラッキーなアロマです。
僅かに甘味を感じ、豪勢なタンニンながらも、思いの他の調和にはビックリです!

意外に流れ的には、バローロ・ボスキスの直後に出したのは正解のようでした!

このワイン・・・
なんと、グルジア産のスティル・ワインなんですね・・・
グルジアは世界最古のワイン産地と言われていますよね!
それから見てください、この陶材のボトル!
まるで、ツタンカーメンの埋蔵品のようでしょ!

いずれ、これはワタクシのチョイスではなくて、仙台のY田先生と針金氏が仕掛け人!
興味深々のブラインドには大感謝です!

思わぬ所で、思わぬ味わいのワインが登場します!
このドキドキ感もブラインドの楽しさですよね・・・

ブラインドは蜜の味?それとも・・・

2008-01-28 20:52:32 | ワイン
目隠しのくだんのワインが目の前に登場し、
色合いを眺め、香りを嗅ぎ、そして一口含みます。

確かに、これって邪道かも?
でも挑戦者は真剣そのもの!生産者には敬意をはらいつつ、
真摯な態度でワインに向き合います。

もちろん、硬いパンをカジッテ『ロマネ・コンティ』って事も、
今は昔の話になりました。

ブラインドしながら、キュイジーヌも楽しみます・・・
こんなワイン会は蜜の味でしょう?
まさか、地獄の沙汰とは言わせません!

さて、1.27の『オール・ブラインドワイン会』に9名のワインヒートが集合!
注目の出展ワイン9本のワインリストは以下の通りです!
まずはご覧下さい↓

1998 Comtes de Champagne Blanc de Blancs Taittenger

1997 Breg Josko Gravner Friuli Venezia Giulia (フリウリの白、混醸)

2001 Romanee St Viven Quatre Journaux Louis Latour

1987 Bonne Mares George Roumier

1991 Barolo Boschis Luciano Sandrone

NV Saperavi Georgian Red Wine (グルジア産のスティル・ワイン)

1967 Ch. Margaux

2001 St.Eden Bond Red Wine Oakville Napa Valley
               (ハーラン・エステイトと同列のカルト・ボルドー系)

いかがでしょうか?
なんと言っても、最後から2本目がメインでしょうか?

少しビビリながら出しました!
マルゴーにとっては、メンツェロプーロス以前の暗黒の60年代、
チョットアンダーショルダーぎみの液面です。
加えて、コルク、キャップシール周辺の乾燥、固定の怪しげな状況でした。

確かに、濃縮感はありません!
でも、湖沼の上澄みのような、穏やかな味わいです。
リーデル・ボルドーで10分待てば、重厚な西洋杉やクローブの香気に溢れ、
熟した、あまやかなプラムやカラント、
更にはエキゾティックな香辛料と乾いたなめし皮のニュアンスです。
総体的には優しさとシリアスさ・・・
ミディアムな噛みごこちでも、本格的なメドックの味わいを存分に楽しめます!

ワタクシ結局、こんな熟ボルドー好きなんです!

個別のワインのコメントは後ほど・・・
ではまた!

新春オール・ブラインド大会開幕です!

2008-01-26 19:11:02 | ワイン
大雪の後の除雪の対応はどうでしょうか?
まずはそこかしこで除雪の跡がみられますが、出動が今一つ遅いようですね・・・

あまりしつこいと、小うるさいオッサンと揶揄されかねないのですが、
これも盛岡を愛するがゆえの苦言と思っていただきたい訳であります・・・

特に除雪が後回しになるY岸地区の奥地(カテドラル前)や、
小生通勤路のG枚橋ワイナリーの前などは、まるで洗濯板の様になっています。

お陰様で、車の微妙な振動でマッサージ効果も相俟って肩凝りが治ったようですね!
でも、道路上の氷の瘤が密集しているさまを見ますと、
そこらじゅうが痒くなって気色悪~!

いずれ、除雪のコンペやって下さい!
青M、秋Tに負けない様に、頼みますよ!

さて遂に明日が、新春恒例となりましたあの催し!
そう、新春オール・ブラインド大会が開催されます。

参加を名乗り出ました剛の者は現在9名です。
もし、お一人様若しくは二人まででしたらOKですので、当方に御連絡を・・・

出展ワインですか?

明らかに保守本流の物が5本ですかね・・・
『怒髪天を突く』系が1本・・・?いや、2本かな?
なるほどね♪・・・が2本ということになりますか?

大丈夫!今回参加のワイン・ヒートの皆さんなら、問題なしでしょう!
まずは、御油断無きようによろしくお願いいたします。

ではよろしく!