The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

イタリアンで『ノラブラン』を飲む至福!

2017-03-31 20:29:37 | ワイン
その日は件のお店で、メインは鯖を絶妙の焼き加減で火入れをしてもらって、ケイパーのソースでいただいた。
普段であればヴィナイオータさんのナチュールの白が登場するところだが、この日は『14’ノラブラン 農楽蔵』を持ち込んでそれを合わせた。



で、結果14年ものが凄いことになっておりました。
なにしろフィネスと言うべき果実の調和と正統性がある。

喩えれば、これは漏れ聞いた話でもあるのだが、某シャソルネイのサン・ロマンと言ってもあながち外れない。



実はこんなことは言うべきではないので、言わないが、ブルゴーニュのシャルドネに追随すると言うのではなく、ニッポンワインとしての確かなワインとしての正統性があるということなのだ。

ものほんのイタリアンに負けない果実のインパクトとそれを包み込むスペシャルな香気があるのだ。
はからずもアビナメントゥ~と口ずさんでしまうこの心地よさ。
さすれば希少なワインをヨロコビの料理に合わせれたこの至福に、こころからアリガトーと叫びたい。

2006 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ レゼルヴァ ポッジョ・アローロ キャステロ・バンフィ

2017-03-26 00:36:11 | ワイン
一昨日『リストランテ・シカザワ』さんで、バンフィ社北アジアエリア・マネージャーのパオロ・ファッシーナ氏とバンフィ社エノロゴのマリカ・メンカレッリ氏をお招きしてのモンテ物産主催メーカーズディナーが開催された。
海外ワインメーカーが来日して参加するメーカーズディナーも久しぶりで、参加するまでは分らなかったけれど、この表題のフラッグシップも出ると言うことを知るに及びそのヨロコビは説明するだけ野暮と言うもの。
ともすれば、長熟なこのワインを早飲みして後悔する事も間々あるが、熟成の高原部の入り口のその日の06’ものは溜め息が出るほど素晴らしかった。





グラスでステアーすると、微かなスミレのエッセンスを感じ、続いてブラックチェリーや熟したプルーンのアロマも見つけられる。
そこで待っていると、ほどなく黒胡椒、ハバナシガーが立ち昇り、しまいにはショコラも見つけられ、さすればプルーンのジャムを挟んだガトーショコラを連想したのはワタクシだけだっただろうか?
果実は気前のよいほどコクがあり、タンニンはあくまでも優しく、味わいはシリアスに、密やかに、ベルベットの口当たりで迫り来る。
ゴージャス、極上、伝統、退廃性、ラビリンス、などなど・・・飲んでみてのその感想を認めれば枚挙の暇も無いだろう。
とにもかくにも、お見事と言うしかないのだ。
その日、こんなシカザワシェフのお料理と合わせられたが、もちアビナメント~



サステナビリティーのブルネッロ、ワタクシは四の五の言わずに、このワインに一票を投じたい。

2015 ラ・カーヴ・ス・ルビフ アン・ソーモン・ダン・ロワール

2017-03-19 16:36:44 | ワイン
自然派のワインは飲んだ者勝ちの話をまたしよう。
この表題のワインはこれだけ読んで、どこのどんなワインだか分かる有資格者はいないだろう。
ましてこれを飲んでも、ロワールぐらいは分るだろうけれど、品種は目を凝らしてやっとエチケットの絵柄の下の中段くらいに書いてあるので、なるほどねということになる。






しかしながら、コトことマルベックに、ガメイに、グロロという品種名をたとい知ったところで、どんな味わいだか想像することは、ほぼ無理と言わざるを得ない。
すなわちこれらの自然派のワインに関しては、飲んだ者のみが全てを知っているということだ。
ここにきて、ソムリエさんのごく一部の人ではあるけれど、セレクトされたワインに保守本流、すなわち教科書に書かれているものだけではなく、ニッポンワインやナチュールを挟めてサーヴィスしてくれる人も現れてきた。
ブルゴーニュ・ピノノワールであればこうくる、ボルドーだったらこう、と大体想像はできる。
しかしナチュールやニッポンワインはそうではないのだ。
だから、そういうソムリエさんの日々の努力には拍手を送りたい。
ワインを抜栓することは、新着のレコードに針を落とすあの瞬間に似ている。
ワクワクし心が躍らされるのだ、せっかく飲み手のその心地よい特権をわざわざ放棄することはない。
言うだけ野暮だけれど・・・
ところで、ナチュールが好きか嫌いかは別問題だけれど、世の中にはいろんなナチュールがある。
大切なのはそのワインが正統であるかどうか、本当に旨いのかどうか、料理に合うかどうかなのだ。
当たるも八卦、当たらぬも八卦、もしあなたがエレガントな上級の飲み手であるならば、まずは舐めてみることだ。
そうそうこの表題のワインのことを忘れていた。
コトことマルベックもグロロも入っているけれど、実に軽やかで染み入るようなペティアン・ロゼだと思う。
イチゴやラズベリーの香りも愛おしい。
最高のスタートワインであり、食中酒になると思う。
セレクトしてくれた、グラストさんにはアリガトウなのだ。(笑)

サン・ロンキュンヌ ドメーヌ・オジル

2017-03-17 22:55:49 | ワイン
ここに来て、普段の食事にはニッポンワインかナチュールという情況が続いているが、このことがいろんな所へ影響が出てきているようだ。
例えばこのワインはヴィンテージも不明、といいますかワタクシが見つけられないのかもしれないけれど。
加えて、このワインはトーマスとジャン・ダニエルのオジル兄弟の造りなのだが、ヴァン・ド・フランスなので、調べなければその生産地も品種も分らないわけだ。
こんなことになると、ナチュールの世界は飲んだ人の勝ちとなる。
すなわち、お勉強で詰め込んだ知識に支えられた、何とかエキスパートの人たちも、飲まなければこのワインの何たるかを語れないということになる。
さあこれにはコマッタ情況になったのだけれど、これがマタマタ当方にとってはアル意味面白い!
なぜかと言えば、本来食とワインの真っ当な繋がりとはそういうものなのだ!ということを、わざわざ説明しなくてもインスタントに詳らかになるということなのだ。
う~~ん実にイイ!と唸りつつも、こんなクサレ話はここまでにして、表題のワインの話をしよう!





今話題のローヌはアルデッシュ地区のオジル兄弟のワインだ。
この兄弟のおとっつあんは昔ながらのヴィニュロンで、この地区の協同組合に葡萄を卸していたらしい。
ところがその協同組合も経営破綻などもあって、息子の代には二の足を踏んでいたそうだ。
そこに登場したのが、この地区のジェローム・ジュレ、ジル・アゾーニ、マゼルなどで、これらの先駆者にならい、2013年にこのドメーヌを立ち上げ、こうしてワタクシもご相伴に預かれることとなっているのだ。
まあなんともヴォリュームのある、そして七色の香りの展開する、コンクジュースのようなヴィオニエだこと♪
その味わいはピュアで、甘露で、シミジミなのだ・・・
アル意味、今までのヴィオニエ感を全て取っ払ったかのような香りと味わいと言っては言い過ぎか?
さあコマッタでっしょう、こんなワインが出てきて始めて分ったでしょ!
すなわち、職業ならともかく、飲み手は勉強したってダメなんだってば。(笑)

2015 ソワフ・オレンジ ヒトミワイナリー

2017-03-14 23:35:32 | ワイン
このワインが旨いか旨くないかは、この場で言う立場じゃあないので、差し控えさせてもらうが、ともかく書き込まざるを得ない情況なのでゴメン!
てことは、言わずと知れた、すなわち旨いと言うことなのだ。



マセラシオン・カルボニックで山形県産のデラウエア100%を仕込んで、さらに醸しでオレンジに仕立て、味わいと風味にあのジョージアのクヴェヴリのごときニュアンスまで付与すると言うこのヨクバリ野郎♪(笑)
ともかく、こんなワインがラブラスカで、ここニッポンでフツーにできると言うことに驚いている。
まずは四の五の言わずに飲んでみることだ。
そうすれば、キミは素晴らしい食中酒の一本を見つけたということだ。
では・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここで購入のこと!
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【ヒトミワイナリー】ソワフ・オレンジ[2015]価格:1944円(税込、送料別) (2017/3/14時点)