The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2009 G枚橋ワイナリー メルロ F

2011-05-31 05:47:43 | ワイン
『忘B』行脚で我が同級生『G枚橋』氏の造った、
2009年物のメルロを御相伴に預かりました!

門の日当たりの良い山肌を2002年に開墾し、ワイン生産は今回で5回目とのこと。
故あって、この『メルロ』を飲むのは『ファースト・ヴィンテージ』以来となりますが、
今回は初めてボルドー酵母使用とのこともあり、さてどんな感じに仕上がっているかと、
気持ちもはやります!

早速グラスに注ぎますと、僅かに濁りのあるヴァイオレットの色合いです!

まず持って驚きますのは、注いでスグのアロマの立ち上がりでして、
それがカシスやらヤマブドウやらのキュッとした香気なのですが、
コレがどこか意外な感じがするわけです!

いかり肩のボトルにショートエティケット!中央上部に漢字で『G枚橋』とありまして、
中央やや下に横書きで『Merlot』と来れば、サブリミナル効果ではありませんが、
当然のことながら、濃密なボルドー系を連想するのですが、
『G枚橋ワイナリー』はそれとは違う独特のスタイルなんですね・・・

それは熟成がどうの・・・とか言う前に、ジューシーな果実味に満ち溢れ、
くっくと飲めるスタイル♪

肉を焙ってのみならず、むしろ和食でもOK!なんですね・・・


しかしながら、味わいには重層性が有り、
丁寧な仕事による手造り感と、手摘みによるコクのある底アジは間違いなし!

岩手にある唯一のドメーヌ造り!
追い求めてみたいと思います。

1993 サヴィニー・レ・ボーヌ ドメーヌ・マイヤール・エ・フィス

2011-05-30 05:53:47 | ワイン
実はこんなワインが『ケン・ライト・・・』のあとに登場したのですが、
突然、1993年と言う好ましいヴィンテージでもあり、
一方『マイヤール・・・』という、見たことも聞いたことも無いドメーヌともなれば、
ハタシテ中味は?といぶかるのも必定と言うものですよね・・・


それがナンと、一杯口に含んで、このワインがいかに見事な曲線を描いて、
ココに到ったのかが、容易に想像できました。

まずは綺麗なブルゴーニュ・ピノ・ノワールでして、
加えて熟成から来る、ある種の深みも兼ね備えております。

ガーネットの色合いの液体から放たれる一連の香気は、
赤い花であったり、甘いレッドベリーやプラムのアロマであったり、
そこへ『サヴィニー・・・』のミネラル感も忘れずに、
決して崩れてはいない、見事なフルーツを味わう事ができるんですね・・・

おそらく『サヴィニー・・・』という地所が、そうさせたのか?
いやこの造り手のエイジングの妙味がそうさせたのでしょう・・・

2008 ケン・ライト・セラーズ グアダルーペ ヴィンヤーズ オレゴン

2011-05-29 17:47:34 | ワイン
来週には台風もやってくるとの噂もあり、被災地は大丈夫か?と案じつつ、
出来れば早めに太平洋側に抜けよ!と祈念しておりました。

その所為か?は分かりませんが、どうやら本日温帯性低気圧になったようです!

さて昨晩は、週の中盤を家で過しておりましたが、久しぶりにヌッフを覗いてみました。

はじめイトウゾ氏は所用で不在とのことでしたので、
『アスパラのソテー』と『ソラマメ』をかじりながら、白ワインで喉を潤す算段です!


そこでオーストリアの『ヒューゴ』の造り出す、
辛口白ワインの逸品『グリュナー・フェルトリナー』を頂きました。


この白ワイン、爽やかさの中にも、後腐れのない濃厚な絡みもありまして、
スタートワインとしては見事な選択♪
当然の事ながら、料理との相性も良く美味しくいただきました。

そうこうしている内に、神出鬼没のイトウゾ店長は6.12の前夜祭を
雨中にもかかわらずシッカリこなし、笑顔で登場したんですね・・・

そうすると、赤ワインてことに流れは向かい、
大ぶりのバルーンタイプで綺麗な濃密ルビーの液体を頂きました!


正統なるブルゴーニュを思わずにはいられない、甘い香りのこのワイン!
僅かにカカオのアクセントがありまして、やや煮詰め系の赤いフルーツのアロマが満載です。
更には、ミネラル感もホドホドに、土の風味もヨロシク、滋養系の複雑味も見せてくれます。

味わいはやや酸度を抑えつつ、柔らかいタンニンを持ち合わせ、
甘みもあることはあるのですが、新大陸の出過ぎ感は見つけられません!

てことは当然・・・ブルゴーニュ・ピノ!
しかも相当な造り手のボーヌ?ときたわけですが、正解は・・・

2008年のオレゴン、ピノ・ノワールだったんですね。


『グアダルーペ・ヴィンヤーズ』はオレゴンは『ウィラメット・ヴァレー』の
『ヤムヒル・カールトン AVA』の地所!
漏れ聞くところによりますと、ウィラメットとマッケンジーの2つの川の堆積土壌で、
砂の多い水はけの良い畑とのこと・・・

そうだとしても、このバランスは『国境を越える』だけの迫力はあると言えるでしょう。
『ケン・ライト・セラーズ』はさしずめ『スーパー・オレゴン』!
『ドメーヌ・セレーン』を越えるかどうか?

ワタクシ驚きました・・・ハイ!

マタマタお弁当ですいません!

2011-05-29 10:25:44 | ライフ
震災以降の徒歩通勤は平日4日、当然その日はお弁当持参となります!

ここにきて、『ワイン司教』であるはずのワタクシが、
じゃあ何で『お弁当話題』を連発するのか?と言いますと・・・
何でだと思います?皆さん!

実は『お弁当』を話題にしましてから、異様にアクセシビリティが良くなったんですね♪

まあ自分のブログのアクセス云々を語るのは、もちろんタブーなわけですが、
敢えて増えた回数のみをお知らせしますと、ブッチャケ日に300アクセスは増えたでしょうか?

そんなことですので、雨降りになる前の金曜日のお昼時!
いつもの北上川は都南大橋の袂に広がる小公園でのお弁当開陳♪


まずはこの通りです!

ご飯には梅干一個に南蛮漬けとオカカコンブが振りかけてあり、
おかずは『ウルイと油揚げの煮物』『人参サラダ』『茄子焼きにワサビ醤油』
『ホウレン草とキノコの炒め物』それにメインであります『牛肉の焼肉風』のラインアップ♪

栄養もさることながら、野菜もシッカリと頂けまして、
塩分もモデレートな『バランス弁当』

もちろん牛焼肉は冷えても美味しい『下味シッカリ系』であります!

という事で、マタマタお弁当ですいません!

2001 ランゲ・ドルチェット ヴィサーディ ドメニコ・クレリコ

2011-05-28 05:43:59 | ワイン
久しぶりに『バローロ・ボーイズ』をあけました!

『ドメニコ・クレリコ』・・・見た目には、ワタクシの仕事場近くでよく見かけそうな、
いわゆる『真面目な愛媛のミカンです・・・』てなタイプのようなんですが・・・

それがどうして、あの『エリオ・アルターレ』や『パオロ・スカヴィーノ』と並んだ
『バローロ・ボーイズ』の旗手として、類まれなる存在感を示す人物の一人なんですね・・・

ココのアジェンダで造られる『バローロ』は最高の評価を得ていまして、
良年のみ造られる『ペルクリティーナ』のみならず、
モンフォレート・ダルバの2つの地所『チャボット・メンティン・ジネストラ』と『パヤーナ』
はあまりにも有名♪

で、今回家飲みであけました『ランゲ・ドルチェット』は、
このアジェンダの普段飲みのクラスではあるのですが、
まあ飲んでみまして、タダモノではないと言う事がスグ分かります!


まずは濃厚なガーネットの色合いに驚かされまして、
グラスに注がれてスグに立ち上がる強烈なアローマで目が冴え渡ります!

第一印象は『これはドルチェットではない!』
あまーいプルーンや煮詰めたダークチェリーのネットリした香気に始まりまして、
ミネラル、甘草、黒胡椒などなど・・・
時間が経てば、ローストしたモカの風味も見つけられます!

味わいは大量のタンニンを有しておりますが、それは甘く滑らかなもの・・・
そして酸度につきましては、通常『バルベラ』『ネッビオーロ』に及ばない『ドルチェット』ではありますが、
ココの『ドルチェット』は心配無用!
加えて目を見張るコンセントレーションをして、誰もこれを『ドルチェット』だとは思わないでしょう!

2日にわたって頂いて、当然のことながら、2日目が美味しい!
肉を焙って食べる時には必需品と言えるでしょう♪

下世話なお話になりますが、中堅ボルドーの半分のお値段でペイできます!
(モチロン新しいヴィンテージのことですが・・・)

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09’ですが、買いおくべきでしょう!