The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2006 バルベラ・ダルバ ジュゼッペ・リナルディ

2011-10-07 05:12:38 | ワイン
先日は『ダスティ』だから、今回は『ダルバ』ではないのですが、
寒い夜にホワイト・シチューが出てきて、とうとうこのワインに手がかかりました。

とうとうというのは、ある意味思い入れのあった『バルベラ』だからです!
まあその思い入れについては、ここではつまびらかにしませんが・・・

その『バルベラ』こそ↓
2006 バルベラ・ダスティ ジュゼッペ・リナルディ



このワインに関しましては、細かい説明は無しにして、
どんなものかと言いますと、クラシックな造り、頑固な畑仕事、
家族経営のアジェンダから出来上がる『バルベラ』のオートクチュールのようなもの!
(これワタクシのみの気持ちかも・・・)

実際にグラスに注ぎますと、まずもって驚かされるのは、
解き放たれた香りの塊が、空に向かって一斉に立ち昇るかのように、
そのワインの甘い香気で部屋中が満たされるんですね!

それはミネラリーなトップにスミレの花、
そこにマラスキーノ・チェリーの砂糖漬けの香りが伴います。

そしてフルーツの味わいは、クラシックな大樽仕込であるだけに、
タンニンの骨組みは感じることは感じるのですが、これが食中酒の妙であって、
食べながらではそれがジャマだとは思えない・・・

むしろ骨格堅固でタダモノではない威容を誇っているんですね!
ソコに壮麗な酸味の下支えがあって、適度な甘みが絶妙に絡み合う♪

そうすれば、ピエモンテ産の独特な香気に目を瞑りさえすれば、
これはクラシックな造り手の良質なブルゴーニュと見紛う味わいなわけです!
(言い過ぎか?)

まずはココの『バルベラ』の少し前のものを飲んでみて、
いずれ何時の日にか、いわゆる真打、ココの造り手の2つの畑の『バローロ』を楽しみましょう!