The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2014 パトリック・サリヴァン グッド・モーニング・トム ピノ・ノワール

2015-11-30 22:06:15 | ワイン
ひょんなことで、誘いに乗って『フェスティヴァン』にお邪魔をすることになった。
300種類のワインが並んでいたそうだが、もちろん全部飲んだら大変だ。

まずは希少ニッポンワインを抑えておいて、即座にワイン・ダイヤモンズのブースへ走った。
小一時間も経っていたのだろうか?すでに『ルーシー・マルゴー』はなくなっていた。

あとは評判どおり、エティケットを見ても、誰のワインかほぼ分からず!だから順番に飲み込んでいった。



そこで驚いたのは、このピノノワールだ!
価格は6000円ほどと聞いたけれど、このエロティックの香気と、ユルユルの癒し系はブルゴーニュではその値段では買えないだろう!
実に落ち着きと、精妙さが備わった熟成感だと思う。

ここでは敢えて詳らかにしないけれど、感覚的に極めて面白いアイテムだと思う!
さてワイン・ダイヤモンズさてさて・・・(笑)

2013 ル・トン・ルトルヴェ グルナッシュ・ノワール ミカエル・ジョルジュ

2015-11-26 19:13:17 | ワイン
この造り手は希少性が法外な値段に結びつかない造り手の一つです。
ルーションのナチュラルな造り手ですが、とにかく情報が少ないのだ。

2012年が初のミレジムで、このワインがその次の年に当たるのだけれど、どういったら分かるのだろうか?
ともかく、その味わいの洗練さと膨大なエネルギーに驚かされるのだ。





その果実は、炎天下のもと素手でもいで、汗かきながらガブッとその場で頬張ったかのような、ダイナミズムに満ちている。

栽培はビオデイナミを踏襲し、馬での耕作、丁寧な葡萄造りに徹し、醸造はなるべく手を加えず、亜硫酸無添加の自然発酵、無ろ過、無清澄によっている。

いわゆるへなちょこナチュレではなく、本流を真正面から見据えたナチュラリスト!
おお~こんなところに潜んでいたか。

しばらく追い求めてみようと思う!

2001 ポマール レ・スーシエ ジャン・マルク・ボワイヨ

2015-11-24 23:07:04 | ワイン
世の中とっつきにくいブルゴーニュはいっぱいあって、それでも待つことによって化けるブルゴーニュも相当あるのも確かだ。
この造り手の赤ワインも、いわゆるヴァン・ド・ガルドで、若いうちはタンニン強く酸味バランスで、ハッキリ言って色気のイの字もない。

今回連休前の土曜日にこの表題のワインを鮨屋に持ち込んだわけ。
まあありきたりのマリアージュはともかくとして、なにしろブルゴーニュが飲みたくて持ち込んだのだ。





14年の熟成期間で天下のポマールがどうゆう姿にメタモルフォーゼしてくれるのか?はたまた?
という感じだったけれど、これが素晴らしい熟成した姿を見せてくれた。

ミネラリーに鎧をかぶってはいるけれど、果実は厳しく端正に溶けて、実に古武士然としている。
その色香はメチャメチャの色香ではなく、アル意味ハードボイルドなんですね・・・

それでも、唯一無二のブルゴーニュ!
飲んでみて、ブルゴーニュ以外のどこのピノ・ノワールでこんなのあるか?つうことなのだ!

これは正しく熟成したブルゴーニュだ!血統書つきのブルゴーニュだ!(キッパリ)
跳ね返されたブルゴーニュに頬ずりをするって、待ててからこそ成せる業。

実に絶妙なタイミングで飲めた!ということなのだろう。

1981 シャトー・レオヴィル・ラス・カズ サンジュリアン

2015-11-20 22:36:22 | ワイン
年末も近づいてきますと、何かとせわしくもなりますが、加えてイヴェントの中身も濃くなるわけでして、さりとて当方気持ち的には、お濃いワインは既に忘却の彼方へ(笑)

しかしながら、好き者オヤジ的持ち寄りワイン会『パパジイ』の出展に関しては、それなりの熟成メドックを持ち込むことにしたのです。
で、表題のワインということにしたのですが、さてさて80年代の危ういヴィンテージのラス・カズってどうよ?と、急に心配になった。

でも、でもですよ、逆にこれが功を奏したのです。
熟成と果実のシリアスさがジャストミート!
イイ具合で飲めたわけ♪



どうでしょう、雨の上がった原生林に迷い込んだかのような香気に満ち溢れ、そこを抜けてやっとのことで辿り着いた宿で淹れてもらった一杯の珈琲の安らぎとでも言いましょうか・・・

その果実はシリアスながらも精緻で、その構成は緻密を極めている。
熟成は未だ高原部の入り口だけれども、グランクリュ・クラッセの練れた姿は見て取れる。

背筋を伸ばして、手放しで喜べる熟成ボルドー左岸って久しぶりかもね♪
この時期の何よりのもの、イイと思います!

2013 ブルゴーニュ・ルージュ ルノー・ボワイエ

2015-11-17 20:47:50 | ワイン
コート・ド・ボーヌのサン・ロマンの若き造り手によるものです。
従来の慣行農法の畑を所有している父親の畑は譲り受けずに、ビオディナミを実践している叔父の畑を譲り受けたという、ねっからのビオディナミの実践者とのこと。

2004年に醸造をスタートさせたというが、今は既に堂々たるブル・ピノを生産している。



ミネラリーでタイト、果実は鋭敏で様々なニュアンスに満ちている。
薫り高く、熟成しても違う姿をみせるであろう期待値ありの優れもの♪

しばらくの間、追い求めてみることにする。(キッパリ)

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14’サン・ロマンがこの価格↓