The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

NV シャンパーニュ アンリオ ブラン・ド・ブラン

2016-05-29 19:10:44 | ワイン
まだ5月なのに、こう暑い日が続くと、夕飯などそっちのけで、バーにでも飛び込んで、冷えたシャンパーニュなぞ飲みたくなる。
しかしながら、さすがにそれはオキテ破りのご無体というもので、そんなことやり続けたら、そのしっぺ返しも怖いというものだ。
でもとうとう数日前のことだったが、それをやった・・・
そして説明するまでもなく、気持ちよかった♪





で、そのままほぼ一本飲みきったのだが、そりゃあ~懐は痛いのもあったけれど、イイ時間を過ごした感は半端じゃあないわけだ。

シャンパーニュとはそんな飲み物なのだ。
日常から非日常への切り替えの魔力がある。
そしてこの時期のブラン・ド・ブランはその魔力を倍増させるように思えるのだ。

プレステージなワインをやみくもに飲み散らかすでない!
そう心に言い聞かせながらも、飛び込んで、シャンパーニュを飲みきる自堕落とダダイズムを年一で許してたもれ(笑)

ここにきて、シャンパーニュ日和が続いていて、とにもかくにもお天道様アリガトー!なのだ・・・

2014 エスダキ オランジュ・モーザニック ジャン・ルイ・ピント

2016-05-26 16:36:49 | ワイン
このワインを、大通りの階段登りの、あのナチュールの品ぞろえの多いお店で飲んだ。

フランスは南西地方のガイヤックの地場品種モーザニックによる白ワイン。
まあ白は白でも、『時計仕掛けのオレンジ』をエティケットに書き込んでいるくらいなので、とーぜんオレンジワインの範疇か?と思ったが、色合いはそれほどオレンジではなかった。



それでも、果実の香りというよりは、スパイシーで、アルコールも12%に抑えられており、味わいは優しくユルユルな感じ↑?
飲むほどに、ナチュールの迫りに苛まれるも、ドライに引き締まって、食事にも合いそうだと確信した。

エスダキはこれ以外も面白そうなので(エティケット的にも)しばらく飲み込んでみようと思う!

2002 ムルソー コント・ラフォン

2016-05-22 17:58:39 | ワイン
前にも触れたけど、白ワインはナンチャラで、カラダには良くない!とK子さんが言うものだから、ここにきて極端に出す頻度が減ってきていたのだ。
でも昨日は、いつもの鮨屋で聖誕祭の食事と決めていたので、そこにふさわしい白ワインがあるよ!と、少し盛って説明したところ、白でもイイか・・・との返事が帰って来たので、さっそく表題のワインを、そこの鮨屋に持ち込んだわけだ。





村名のムルソーで、開ければ、どう転んでも美味しく飲める代物は、そんなにあるものでもなく、せいぜいコント・ラフォンくらい!と言っても過言ではないと思う。
そしてまたしても、美味しかったし、食事にも良く合ってくれた。



2002年物の白はバランスよく、凝縮している。
そこで村名クラスがジャストミートだと、狙ってチョイスして、見事に飲み頃を捕らえていた!
黄金のこの液体には、好ましいハシバミと蜂蜜とミネラルがある。
そして最初の果実のエキスに残る苦味感は程なく消えて、3杯目あたりで実に見事なメタモルフォーゼの完成だ!
ムルソーはこの造り手、唯一無二なのだ。
改めてそのことを確信したのだった。

2004 コート・ロティ ラ・ムーリーヌ ギガル

2016-05-18 22:42:30 | ワイン
ギガルの3兄弟、と言ってしまえば、何か団子3兄弟のようで、やな感じだけど、とりあえずコート・ロティにおいては、これとラ・ランドンヌとトュルクとあわせて、そんな関係なのでしょうね・・・





この中で、前もって言うけど、実は当方ラ・ムーリーヌが一番好きで、その理由は世の評価とはまた違うところにある。
世の批評家はこのワインを女性的だというけれど、それはこの葡萄の木の樹齢が長いのと、ヴィオニエのセパージュの多さによるものだ。
そしてそのことで、ブルゴーニュ的フィネスを髣髴とさせ、このワインを飲んで、何とも言えない優しさと溢れ出るシアワセを感じるからなのだと思う。
ダカラといって一概に女性的と済ましてはイケナイ、ワタクシの好みの肝の部分ははムーリーヌの調和の見事さと味わいの奥行きにある、我はそう思うのだ。

嘗て熟成したムーリーヌも飲んだけど、その熟成した後のフィネスぶりは他の団子、ではなくてギガル3兄弟の中で群を抜いていたのだ。
細かいことは、ここでは詳らかにしないけど、ともかくこれ以上のコート・ロティを探すのは難しいということだけは確かだと思う。

2006 ボンヌ・マール ドメーヌ・デュジャック

2016-05-15 20:17:09 | ワイン
記憶に間違いが無ければ、このワインは2度目になると思う。
おそらく『マコT会』で数年前にご相伴にあずかっているはずだ。



デュジャックのボンヌ・マールに関して言えば、2005年にトマ・モワラールを買収しボンヌ・マールの面積が増えたとのことなので、それによって、かつては赤土のテール・ルージュ飲みの畑を所有していたのだが、石灰質のテール・ブランシュの畑も増えたと聞いている。
すなわち土壌的にはモレ的⇒シャンボール的なのだけれど、どうなのだろうか?

実際今回飲んでみて、僅かに見え隠れする、ピノの色気の部分。
すなわちデュジャックフレーヴァーの合間に感じるアロマは、やはりカシス的であり、ブラックベリー的で、やはりモレ的に近いと思う。
しかしながら果実の味わいは、より繊細で、しかもかつてより色濃く、エキスもふんだんに楽しめるのだ。
そこの部分は、いわばシャンボール的とも捕らえることができるのだが、さてさて・・・

いずれ間違いなく、いまひとつの待ちによって、更なるメタモルフォーゼもみれるのだろうけれども、ワタクシ的にはこの状態でも充分に美味しかった!
デュジャックのフラッグシップは何か?と聞かれれば、おそらくボンヌ・マールと答えると思う。

クロ・ド・ラ・ロッシュ、ロマネ・サン・ヴィヴァンがあるけれどだ・・・