The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1994 モレ・サン・ドニ 1er Cru クロ・デ・モン・リュイザン ドメーヌ・ポンソ

2015-06-30 23:04:13 | ワイン
さて『パパジイ・・・』のワインのトップバッターはこのワインということになる。
まあ凄みを利かせたワインは、いろいろあったけど、内面から滲み出るようなスゴミはこのワインに他ならない!というわけだ。

まずもってお題は『変に面白いであろうワイン』ということだったけれど、その意味ではこのワインはジャストミートだ!



なぜかと言えば、ブルゴーニュのピノありきの銘醸地のど真ん中に、1911年からのアリゴテが、良くぞ引き抜かれずに、そこにあったものだ!とまずは感心する♪

そしてその造りだけれども、今でこそ持て囃されている造りを、平然と70年代から続けている凄まじさに、まずもって気付くべきだ!ということだ。

自然農法は当然で、88年からはSO2は一切使わず、新樽も使わず、フィルターも通さないとくる。

そして、滲み出るようなこの旨さ、難しいことは言わない!とにかく旨いのだ!

94年ものゆえ、それなりの熟成感で、シャルドネ寄りの味わいにはなっているけれど、酸味の立ち居地やら、果実のふくらみで、アリゴテであることは確認できた!
しかしながら、そこにはアリゴテをはるかに超越した品格があり、エレガンスがある・・・

いわゆる上等な白ワインとしての正統性が、そこはかとなく溢れ出ているのだ!

まあそんなことで、その日一番のショック!と思ったのは、ワタクシだけではないと思う!
出展者にサンキュー!といいたい♪

好き者オヤジ的持ち寄りワイン会、通称パパジイ終了です!

2015-06-28 21:24:16 | ワイン
なにしろ当方ここにきて行事多すぎでして、木曜日に終了した表題のワイン会も、今の今までほぼ手付かずジョータイ(汗)
いつもなら翌日にはご報告のパターンでしたが、これには困ったものです・・・
まあこの飲んだくれのブログ書きが、少しばかりの怠け心に流されたんだな、と思ってご容赦下さい!

さて今回のテーマは『変に面白いであろうワイン』ということでしたが、テーマを意識した御仁もいれば、それとは関係なしに、ジブンの気になったワインをヒョイとチョイスして参加した御仁もいる。

それでも並べてみれば、実に味のある圧巻のラインナップになってしもた!
皆さんオモローですよ♪
まずはご覧下さい↓

1.1990 甲州シュール・リー 奥野田ワイナリー

2.2012 リュリー ヴァンサン・デュレイユ・ジャンティアル

3.2011 サン・トーバン プルミエ・クリュ アン・レミリー フィリップ・パカレ

4.1994 モレ・サン・ドニ クロ・デ・モン・リュイザン ヴィエ・ヴィーニュ ポンソ



5.2005 ボージョレー・プリムール フィリップ・パカレ

6.1985 ジュリエナ ジョルジュ・デュブッフ

7.1997 シャトー・ムザール ガストン・ホッファー レバノン

8.1998 ペルカルロ サン・ジュスト・ア・レンテナーノ

9.1998 ロエロ ロッケ・ダンプセイ マテオ・コレッジア



どうですか、面白いですよね!
もちろん、これだけの古酒ありの、はじっこありのチョイスですから、ジョータイも山あり谷ありですが、なにしろオモローなんですわ・・・

いつものように、少しずつのコメント披露になりますが、暫くの間『パパジイ・・・』にお付き合いください!
ではでは・・・

2005 リボッラ・ジャッラ ヴェネッツィア・ジュリア IGT ラディコン 500ml

2015-06-25 11:37:43 | ワイン
この摩訶不思議な白ワインを飲んだのは、はていつのことだったのか?
少なく見積もっても10年以上は経っていると思う。

それは自然派の北イタリアのワインが一斉に紹介されるようになって、そのときにこのワインもインポートされるようになった。
まさしく『ヨスコ・グラヴネル』や『ミアーニ』などと一緒の頃だ。

その中でも摩訶不思議ぶりはこの造り手が群を抜いていて、その意味では一度は飲んではみるものの、興味が失せれば『グラヴネル』ほど浸透はしなかった。
特にも紅茶のように褐変した白ワイン?においては、その特異さは安穏を旨とするワインライフを好む御仁にとっては、いささかキツイ代物なわけだ!(ブラインド・アイテムとしては重宝したのだが、汗)

で、昨日急遽『ドゥエ・Mーニ』さんにおじゃすることになって、何と忘却の彼方に消えた『ラディコン』とのご対面となったのだ!
到着するなり『テルザヴィーア』でカンパイ!
ゴージャスな泡を、前菜や『雲丹↑(シッカリ語尾上げ)のクロスティーニ』などで楽しみ、しばし魚料理を待った。









『テルザヴィーア』をリターンしているうちに、魚料理の『ほうぼうのソテー、ヒヨコマメとグアンチャーラのソース』ができてきた!
そしてそのタイミングで『ラディコン』となったのだ。







『ラディコン・グラス』に注がれたその神秘的な瑪瑙の色合いは、かつてのそれより濃いと思う。
あんぽ柿、ダージリン、サンザシ、胡椒に甘い和菓子の香りを漂わせるが、その香気はただただ自堕落に放散はしない。
あくまでも内向的に、そして飲み手の内省を促すかごとくなのだ・・・

果実は染みて優しく、酸度は控えめで、内実は中庸に収めている。
しかしながら底に潜んでいるある種の余韻は、正しくクリームのように口腔を満たすのだ・・・

かつて飲んだ『ラディコン』より、ラディカルではないけれど、その自己主張はかつてのそれを遥かに超越し、ただただ驚くばかり♪
それにもまして驚いたのは、料理との相性で、実に見事にアッビナメント!

このワインの本当の楽しみ方を、今やっと分かりかけてきたということかもしれない・・・

2009 ブルネロ・ディ・モンタルティーノ サリクッティ

2015-06-23 22:36:53 | ワイン
さーて随分書き込みをお暇してましたが、飲んでないわけではなくて、書いてないだけ、へへへ・・・(笑)

先週から今週にかけても、いろいろありましたが、それは置いといて、ワインフェスのタケちゃんブースのとなりのとなりにあった、この表題のワインについてチョット認めようと思う・・・



凡そブルネロといえば、濃密かつグラマラスつうことになるんでしょうが、このワインは違う・・・
何が違うって?それはこのワインには、フランスワイン的フィネス、すなわちワインとしての、ある種の調和みたいな物があるんですね。

09’にして薫り高く、そして味わいにはピュアな果実と優しさがあるわけだ・・・
で、この造りは『サン・ジュゼッペ』に引き継がれるわけだけれど、でもこちらが保守本流だと思う♪

こんなスタイルの、染みるブルネロ肌に合うんですね。
それは気のせいかもしれないけれど、最近とみにソウ思う・・・

少しは熟成してきたかな?
ナニが?って、わかるでしょ・・・(汗)

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ココが最安値でしょうか?↓

2007 ポマール 1er Cru  レ・リュジアン・バ ドメーヌ・ド・モンティーユ

2015-06-19 21:38:27 | ワイン
ワインフェスでの当方お手伝いのことが各方面であらぬ憶測を呼んだらしいが、そこには何も無いということだけは、ここで言っておこう。

まあそれよりも、Tチャンマンの40数本のワイン目当てで、相当数のワイン好きが集まることは確かだし、そのワインはほぼ浄財なのだから、そりゃあ邪魔でなければ一肌脱ぐよ!という心持になるのは分かるでしょう?それはスケベ根性ではないつうことなわけだ。

で、まあそんなことは、どうでもイイのだが、まずは5時半頃には用意されたワイン全てが飲みつくされて、その頃には自分もそこらへんを歩いてみたくなったわけ・・・

そこで当方ふらふらと歩いて行ったら、大ホールの真正面に鎮座していたのが『ラック』さんで、ワタクシの顔を見るなりニコッと笑ったので(笑ったように見えた?)、おのずと抱えていたワインのエティケットに目が釘付けとなったのだ。



エティケットに書かれている表記が表題の通りということに気づくまでに1分とかからなかった。
『リュジアン』だ~~!!!

『ミッシェル・ゴーヌー』しかり『ユベール・ド・モンティーユ』しかり『ルジューヌ』しかり、こと『ポマール』においてをや、『リュジアン』しかも『バ』のものほど、エレガンスと濃密さが両者具有のごとくに詰め込まれているのだ。

そして熟成によって、その香気は見事に練れて、複雑性と土着性を有し、一たびその魔力に魅せられれば、虜になること間違いなし!

四の五の言わずに、まずはその『リュジャン』を一すすり♪
その瞬間、ワレのワインフェスここに始まれり!てな調子だったけど、さもありなん、見事な『リュジアン』だったのだ。
飲めば飲むほどココの畑の魅力の虜になるけれど、はてワイン初心者にそれを説明するのは難しい・・・

飲めば飲むなり、ワインはラヴィリンスなのだ・・・