The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

『スパゲッティ・アッレ・ヴォンゴレ』と『ダンテ・マラミエーロ』

2012-04-30 08:22:17 | ワイン
黄金週間の第1日目の夕食は、市場歩きで良さそうな『アサリ』を見つけましたので、
『ヴォンゴレ・ビアンコ』をお願いいたしました。

『イタリアン・サラダ』と『自家製南蛮醤油と豆腐』を前菜に、



パスタの量より『アサリ』が多いか?と見紛うばかりの、この『ヴォンゴレ・ビアンコ』
『アサリ』のエキスをタップリすった『パスタ』が絶妙です!



これを『スプマンテ・ブリュット ダンテ・マラミエーロ』を合わせて頂きました。



『マラミエーロ』!

男子が思わず股間を隠してしまいそうな名前の、このスプマンテですが、
その味わいは名前とは裏腹に、薫り高く、クリーミーで、底味のある、
見事な発泡酒なんですね・・・

これまで、同じロットのものを3度再飲いたしましたが、
今回が最高に美味しかった♪

その理由はこの『ヴォンゴレ・・・』との相性、すなわちマリアージュもあるのでしょうが、
ワインにとっての少しばかりの休む期間が、そのワインに相当な好影響を与える、
という事もあるのでしょう!

『ダンテ・マラミエーロ』隠すことなく、大声で叫びます!
お主は旨かった!

サクラ、サクラ、サクラ⇒『05’イセハラ』を手酌す!

2012-04-29 06:44:41 | ライフ
黄金週間に突入するのを待って、一斉にサクラが開花し始めたようです!
こんなグッドタイミング(チョット古い言い回しですが)は、ここ最近では珍しく、
このチャンスを逃してはなるものか!とサクラを探して散策の旅!

そんな黄金週間になりそうです

まずは昨日の桜は余市の帰りに寄ったI高等学校の正門前のサクラ、
ホボ満開です↓





で、そんな中、一昨晩は皆さん各自予定があり、
ワタクシも急遽予定を作ろうかな?とも思いましたが、
予行演習のつもりで飲み始めた『95’アルガブランカ イセハラ』がヒジョーに美味しく、



加えてその日のつまみの『ソラマメの天麩羅』『若竹とワカメの煮物』との相性も抜群で、
外飲みは明日行こう(以降?)と決定!



後半はジャズピアニストの『福田重男』氏の直近のデュオアルバムを聴き込んだわけ・・・
明りを絞って、静まり返った、高天井のリビングでのくつろぎには、
このアルバムは最高のご馳走なんですね♪



さて7年の熟成期間を経た『イセハラ』ですが、
あの独特のパッション・フルーツの香気は鳴りを潜め、
むしろシッカリとした完熟リンゴや花梨更にはプラムのジャムのアロマを楽しめて、
微かな蜂蜜にミネラリーなアクセントを感じます。

味わいは『グングン良くなる、正気に帰る』てなスタイルで、
半分で止めるつもりの『ソラマメ天麩羅』も、あまりのマリアージュで止められず、
気がついたときは完食状態!

終いの方には、ワタクシ何を飲んでたんだっけ?
と品種を疑い、ヒンシュクをかった!などと、オヤジギャグが出るほど、
甲州種を超越した味わいだったんですね・・・

ケッキョク一本飲みきりました!

黄金週間の前夜、飲酒エナジーを使い切らずに取って置こう!との体調調整も敵わず、
いつまでたっても、ダメなワタシね~とはならないように、
明日以降気をつけます!


さ~~て、黄金週間突入です!

2012-04-28 14:15:24 | ライフ
といっても、こよみ通りの休みですが、まずは2連休に2日働いて4連休!
東京組みも一人帰ってきますので、近場でのヴァケーションになるでしょう!

北上川の川面は萌黄色に色づいて、



残雪を残した岩手山は凛とした姿を見せる川面に写す新緑の5月!



そこにバッチリ桜前線がこの週間に絡まって、花に埋もれてナニを飲むの?


(津志田公民館前の枝垂桜は満開です!)

また酒かよ!

さてまず今日は、余市でも眺めに行ってみましょうか・・・
では!



という事で、余市から帰ってまいりました。
ワタクシにとっては初余市、いや結構人が集まるんですね・・・

クルマで行きましたので、ベアレンの一杯は死ぬほど飲みたかったのですが、我慢をして、
『機屋』のアイスコーヒーを飲みながら、『Vルボ』さんの『鴨燻製』などを購入!

小一時間の余市歩き、やっぱりベアレン飲まないと、
クリープを入れないコーヒーのようですかね?

今度はバス乗り継いで伺います!

さて夜の散歩はどちらの方向へ?一眠りしてから考えます!
じゃあ、また!

1999 ル・クーポレ・ディ・トリノーロ トスカーナ IGT

2012-04-27 06:25:05 | ワイン
終日休みの木曜日ですが、朝は月末直前ゆえの雑事をこなし、
昼前には『みたけ』の大型書籍店舗へお邪魔をして、
アッチへ行ったり、コッチへ行ったり・・・



目当てのものをヤット見つけて、帰る頃には既に1時半!
気がつけば昼ごはんを食べるのを忘れてました。

腹ペコ状態が健康の維持に大事だよ!という最近の健康本の倣いに沿えば、
こんな事がフツーに起これば、カラダにイイのでしょうが、
忙しい普段には、まずはありえないことでして、
時間に追われて、腹は減ってないが、食べなきゃならん!
てな調子で食事をする毎日なんですね・・・

まあそんな緩い時間が流れる木曜日、何よりの休みとなっております。

さて、その日の夜は『自家製塩焼き豚を絡めたトマトソースのパスタ』を食べながら、



『1999年』物の『クーポレ・ディ・トリノーロ』を合わせてみました。



この『クーポレ・・・』、確かに13年の歳月を経て、角が取れて美味しくなっていました!
でも同じボルドー品種のセパージュでも、ホンマモンのボルドー・ワインの熟成感とは少し違うんですね。

じゃあ、何所が違うのか?見た目?香り?味わい?
総体的なバランスはもちろん違うけど、一番決定的に違うのは香りでしょう!

テロワはやはり香りに響きます!
細かい差異をつまびらかにするのもイイけれど、ここは割愛させていただき、
もしある程度の熟成期間をボルドー系品種を抱えるとなった場合、
同じコストを払って、ボルドーではなくイタリアを選ぶことは、
これは当方から見れば、並大抵のことではなく、タイヘンな事なんですね・・・

同じコストであれば、ですよ・・・

では、どんな時にイタリアワインを選ぶのか?それはやはり、食事との相性なんですね・・・



イタリアワインでなくては、どうしても納まりのつかない料理があって、
まあトマト系パスタはそれの代表選手みたいなものと言えるでしょう!
自分としては、そんなときのイタリアワインでして、決して抱え込むものではありません!

さて『クーポレ』も最後の最後に最高に旨味が乗ってきました!

まあ熟成ボルドーのように香りのカレイドスコープは望めませんが、
『クーポレ』は『クーポレ』!今日は華やぎを持って楽しませてもらいました。

1996 ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ニュイ ジャイエ・ジル

2012-04-26 00:02:39 | ワイン
どんなに人を寄せ付けない堅牢なブル・ピノであっても、
経年による熟成は、いい状態を保つことが出来うれば、それなりのメタモルフォーゼをもたらし、
極めて複雑な芳香とタッチの良い舌触りをも生み出すわけですよね・・・

1996年物の『ジャイエ・ジル』は堅牢ピノの代表選手みたいなものでして、
まあこの『オー・コート・ド・ニュイ』はまだしも、
『コ-ト・ド・ニュイ・ヴィラージュ』にイタっては、これって本当に解けるの?
と心配になる代物でしたが、さあさてさて、本当にメタモしてくれるのかどうか?

で、今回は『オー・コート・・・』を小脇に抱え、いつもの和食屋さんで食事を致しました!





そして『1996 ブルゴーニュ・オー・コート・ド・ニュイ ジャイエ・ジル』はこの通り↓



ほらほら相当来てるでしょ!まずはこのガーネットにレンガ色を帯びた色合いを見てください!
この色合いを見ただけで、エロティックでエキゾティックでエンシュージアスティックな風味を感じてしまいます!

はじめ鼻をくすぐるスパイシーなノーズに驚きますが、
程なく枯れた赤い果実のアロマが立ち上がって、そして何よりのスー・ボワを感じるんですね!

そして、何といってもトリュフもアルでよ!と最大限の賛辞を送りつつ、
加えて品の良いダージリンの香気のオマケ付き♪

とにかく、見事な熟成香でありました!

果実は練れて、高原部を少しばかり下り始めたところ!
しかしながらヘタリは微塵も感ぜず、むしろシリアスに、そして奥ゆかしく、
全てを知ってるよとばかりの、ピノにおいてのダンディズムを感じるわけ・・・

ワインがこんな調子だと、敢えて食事を合わせるのでもなく、
ただただこうべを垂れて、ワイングラスに顔を近づけ、香りと味わいを楽しむのみ!

まさか『ブルゴーニュ・オー・コート・・・』でこの至福を味わえるとは、
『ジャイエ・ジル』を侮るでないぞ、おのおの方!

自戒しつつも言ってしまうのでありました!