The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

選挙の日曜日、どうお過ごしですか?

2007-07-29 21:35:51 | ライフ
参議院選挙の投票日が国会会期延長のあおりを受けて、今日になりました。
世間では、選挙とは別にいろいろ予定(行事・・・?)があるわけでして・・・

おそらく投票率下がるのではないでしょうか?
選挙が唯一の国政への意思表示の手段ではありますが、
目の前の現実も小市民にとっては大事と言う事になるでしょう!

J民党の会期延長の作戦は大きな誤算となるではないでしょうか!

さて、今日は暑さも小康状態、幾分過ごし易く感じます!

今年になり、世界中で異常気象の報告が伝えられております。
日本でも、九州の大雨災害が聞くに新しいところ・・・
自然の驚異を目の当たりにするにつけ、実はこれは人災だとすれば・・・
つまり温暖化の根元は人間の都市文明のつけだとすれば、
ありきたりですが、私達に何ができるのか?
小さな事から考えて行きましょう!

さしあたってワインのボトル・・・
インポーターさんも現地から樽ごと買って、ワインの量り売り出来ませんかね?
海外からでは無理ですよね・・・

本日、盛岡でT巳T郎氏主宰の『日本のワインを愛する・・・』を開催との事ですが、
どうでしょう?日本のワインの量り売り・・・
いろいろ日本の法律が邪魔するのでしょうか?

まあボトルは無理だとしても、極力マイバッグ持ってスーパーへ向います!

ただ今やっとくつろいで、03’ディジオイヤ・ロワイエのACブルピノ飲んでいます。
これイイですね・・・
濃厚さもほどほどに、ACだけに分り易い!
甘く熟した果実味もゴージャス!
ただし翌日にはダウングレード、皆でワイワイガヤガヤ飲み切ることでしょう!

そう言えば、量り売りだと・・・風味飛びますかね?

グラン・クリュの実力

2007-07-27 21:29:33 | ワイン
モレ・サン・ドニに存在する、いかにも対称的な二つのグラン・クリュがあります。
それは『クロ・ド・タール』と『クロ・デ・ランブレー』!

この2002年物が先日の「ZOOの会」に並びました。

どこが対称的なのか?
まずはドメーヌの成り立ちが違います。
歴史的にも、いわゆる『テット・ド・キュベ(特級)』として1855年のコート・ドールの格付けに選ばれた「クロ・ド・タール」!
同時に選ばれたのが、ジュブレイ村のシャンベルタン、シャンボール村のミュジニー、フラジェ村のグラン・エシェゾー、ヴォーヌ村のロマネ・コンティ、ラ・ターシェ、リッシュブール、ラ・ロマネなんだから驚きです!
なんとモレ村の代表はクロ・ド・ラ・ロッシュではなかったわけです!
この評価を見るに付け、土地のポテンシャルの卓越ぶりが想像できるわけであります。

一方1981年に昇格された二番目に新しいグラン・クリュが『クロ・デ・ランブレー』!どうもこちらは過去の評価、世評があまりかんばしくありません!

もちろん『クロ・ド・タール』もシルヴァン・ピティオが指揮を取る以前は、品質に難ありの評価でありました。

さてこの2本のグラン・クリュ、素性や今の味わいは違っても、
02’両者ともに美味しく頂きました。

まずは『クロ・ド・タール』!
濃密なヴァイオレットの色合いで、
あまやかなトップにはバラの香気が見え隠れします!
ブラッキーでジャミーなアロマには、
たっぷりのミネラルとドライトマトのニュアンスが・・・
緻密で流麗な味わいは正しくグラン・クリュの実力です!
良質なブルピノには、絶対あって欲しいフィネスと品格が存在します。
強いコンセントレーションと甘苦のフィニッシュが五年待ちを示唆しているでしょう!

一方今飲むのなら、『クロ・デ・ランブレイ』でしょう!
色合いが僅かに薄く、グラスの外観はまるでオーガニックでしょうか?
ミネラリーなトップに、甘いプラムのジャムの香気!
微かなプロヴァンスのハーブと涼やかなミントが心地よし!
アジアンでエキゾティックなニュアンスが不思議な複雑味を演出しています。
味わいは、ある意味乱暴でゴージャス!
直情的に訴える果実のリオのカーニバルってところでしょうか?
80年代の物とは随分違います!

こんな風に2本を飲めるのも、おそらくZOOとあの会だけ?
でしょう・・・

-------------------------
『クロ・ド・タール』は02’でこれですから↓





さあ、暑い夏に突入します!

2007-07-27 04:44:35 | ライフ
とうとう、我が家の球児の夏が終わりました。
残念ですが、M城県大会でのベスト8は立派!
本人にとって、イイ思い出の夏となったようです。

ということで、昨晩は家族でヌッフに御邪魔致しました。
ホヤとスルメイカのお造り、プロヴァンス風の海老チャン、もちろんサラダ、
更にはアーリオ・オーリオのパスタ、そしてサンマルツァーノ、
仕上げにピッツァまで・・・

食欲旺盛の子供(二人は成人ですが・・・)がいっしょですと、
食べる量が違います。

私は私で皆の経過報告などを聞きながら、
ビール⇒フランチャコルタと来て、いつものブラインドを・・・

非常に御機嫌麗しいイトウゾ店長、
大ぶりのリーデル・ボルドーで濃厚なガーネットの液体をにこやかに差し出しました。

エキゾティックな香気に包まれたこの液体、
甘い濃厚なブケと、微かなマンダリンオレンジのニュアンスを感じます!
この色合いは10年は経っているでしょ?
とワタクシのたまえば、イトウゾ氏の表情に一瞬笑みが消えました。
『その通り・・・です』
あっけなく、97’物を白状し、くだんの品種特定へ・・・

眉間に皺を寄せ、グラスに顔を突っ込み、悶絶するワタクシをよそに、
隣の御仁が『これカベルネでしょ!』と一蹴!

『な~~んだ、カベルネじゃん!』
ローヌ品種を想定していたワタクシに思わぬ朗報です!

そうすると、ひょっとしたらの新大陸も視野に入れイザ四択へ!

結局、1997 プランタジネット カベルネ・ソーヴィニオンである事が判明!
なんとオーストラリアの西の端、マーガレットリヴァー近郊の代物でした。
美味しいワイン、世界にまだまだあります。

まあワインはさて置き、
人間ってなかなか一人では生きて行けないものだと痛感する、
今日このごろです!

皆さん一緒に頑張りましょう!
渡る世間の甲子園キュウジより・・・では!

PS:『第21回 ワインとキュイジーヌ・・・』の写真アップ、もうそろそろです!
   もう少し御待ちを!

火のヴィンテージ!2003年!!

2007-07-25 21:36:34 | ワイン
2003年のブルゴーニュ!!
コスパの面でも、手の届かない物が多いヴィンテージです。

まさに干ばつの年、
葡萄の生育速度、乾燥、高温、日照の全ての面で記録が塗り替えられました。

昨日のZOOに03’モレ・サン・ドニ・クロ・ド・ラ・ブッシェール ルーミエがブラインドで出てきました。

これは正しく『火のヴィンテージ』!!
本当に、疑いもせず、新大陸のピノ・ノワールだと思いました。

エッジに纏わりつく濃厚なエキストラクト!
焦げた、押しの強い、過熟のフルーツ!
酸度が低く、重く舌に絡んできます。

美味しいか?美味しくないか?と聞かれれば・・・
美味しくないとは確かに言い難い!

でもブルピノに求めるスタイルが違うんですねー!

やはり、その後に出てきました04’モレ・サン・ドニ シャフォ リュッシー&オーギュスト・リニエの方が美味しく感じました。

抑制の効いた、神秘的な、滋味の豊富なピノ・ノワール!!
ワタクシはどうしてもそれを求めてしまいます。

03’モレ・サン・ドニ クロ・ド・ラ・ブッシェ-ルは、
果たして95’のような見事なメタモを遂げるのでしょうか?

それにしても、豪華絢爛な、仕掛けの多い、
そして楽しいワイン会の主宰にいつもながら感謝を申し上げます!

-----------------------

03’クロ・ド・ラ・ブシェールはこの値段!
微妙なコスパです↓




はたして伝統的バローロは誰だ?

2007-07-24 05:27:34 | ワイン
バローロボーイズが席巻するこの時代に、
むしろ古典的なバローロの造りがどないなっているのか?
を確かめる必要がありますよね・・・

と言っても、ネッビオーロという難しい品種ゆえ、
発酵⇒熟成の過程に伝統的な手法に加えて、
様々な変法を加味させるのは想像に難しくないわけです。

今回の『イタリアン・スペシャル・ナイト』のメインを飾ったもう一方の主役がこれ↓

1996 Barolo Reserva Grand Bussia Aldo Conterno

アルド・コンテルノは1961年に兄ジョバンニと共に、
父親のアジェンダ『ジャコモ・コンテルノ』を引き継ぎ、
更に1969年には自分の名前のアジェンダを独立させて今の形になったとの事・・・
ですから、『アルド・コンテルノ』の歴史もかれこれ半世紀になるんですね・・・
兄はそのまま残り、かの名声高い『モンフォルティーノ』の造り手としても有名です。

ものの本によれば、兄と袂を分かつ最大の理由は伝統一辺倒の兄の手法に嫌気がさしたと言う事らしいんですね!

さてどこが違うのでしょう?

それは発酵槽がモダンだという事!
つまりクリーンなステンレスタンクを発酵槽として使用、
そして、スロヴェニア産の大樽で熟成をさせる、
バリクは使わない・・・これはジョバンニと同じ!
そして樽熟後の2年間を更にステンレスタンクでの熟成、
更には1年間の瓶熟成を経て後に陽の目を見るわけであります。

このグラン・ブッシア!!
古き良きバローロの力強さと長期熟成のスタイル、
そして新しいバローロのフレッシュで瑞々しい果実味を合わせ持っています。

96’グラン・ブッシアお飲みになった参加の皆さん!!
ガッテン頂けましたでしょうか??

----------------------

これは珍しい!
盛岡良心、世界のプライスリーダー『T商店』で00’物が買えますよ↓