The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

『2012 ノラ・ルージュ Zero 農楽蔵』飲んでしもた・・・

2013-11-29 20:25:38 | ワイン
ノラ・ルージュは農楽蔵の個性を追求したもの・・・

Zeroは、今後ノラ・ルージュに入ってゆく予定の品種を、
単独で仕込んだロットなのだと・・・

ですから、毎年造るとは限らないわけだ!

余市産のピノ・ノワールを、手による選果、除梗をし、
野生酵母による自然発酵、樽熟成、澱引きをして、手詰め、
SO2は瓶詰め直前においても使用しないとのことなんですね・・・

生産本数僅かに二百数十本、当然複数本手に入れる御仁もいるでしょうから、
このワインにありつけることの出来る人は、日本中に数十人しか居ないということなわけだ!



そのワインを、既に開けてしもた・・・
ま、いっか・・・楽しく飲めたのに免じて、許してタモレ♪

でこのワイン、ブルピノはどれだ?の3本のうちの1本だったわけですが、
実は参加者みな、異口同音にこのワインはニッポンピノだ!と答えました。

その理由は、痩せている、薄い、余韻が無い、などという、
ネガティヴな評価ではなくて、てっきりアル造り手のピノだと思ったらしい・・・

そのアル造り手とは、聴いて驚くなよ!
それは『ボー・ペーサージュ』

なるほど、丁寧に、そしてナチュラルに造られたニッポン・ピノの行く先は、
こう繋がったのか・・・

飲んでみまして、思うのは、色は薄いが、エキスの内実は相当なもの、
そしてスパイシーに薫る、複雑な香気、総体的には『タカヒコ』さんより正統派、
しかしながらキャラクタリスティックなことはマチガイナシ・・・

いずれ、次のあけるタイミングは、ずっと先になりそうだ!
待つことの試練を与えてくれた、このニッポンピノ、
また一つの追い求めるべきワインが登場したと言わざるを得ないということだ!

ニッポン・ピノの中、限りなく本場に迫るニッポン・ピノとは?

2013-11-28 22:50:34 | ワイン
『モリオカ・ワイン・サンプリング・クラブ』らしく、3本のピノを出して、
そこからブルゴーニュはどれでしょう?という、お遊びをしたんですね・・・

その3本とは↓

2010 コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ ダイヴィッド・クラーク

2012 ノラ・ルージュ ゼロ 農楽蔵 (北海道 余市)

2012 ファンキー・シャトー ピノ・ノワール (長野県 小県郡 青木村)

でした・・・

さてさて、3本一気に出して、どれをブルゴーニュと皆さん答えたのか?
実に全員が『ファンキー・シャトー』だったんですわ・・・



ワタクシは出題者でしたのですが、実際コレを出されたら、
おそらく同じ答えを出したに違いない・・・

本当にソウ思いました・・・

何といってもこのワイン、アルコール度数が驚異の13.5%!!!

本家本元のリッパなブルゴーニュであらせられる、
『デイヴィッド・クラーク』の『コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ』でさえ13%ポッキリ。

そして、酸味の下支えもお見事で、フィネスらしき調和もブルピノに負けません!

長野のあの場所で?13.5???
誰かが言ったけど、どう造っているのか知りたい、
そして、直ぐにでもこのシャトーに行ってみたいと・・・

自分もソウ思います!
行かずには居られないでしょう・・・

続いて『北ワイン』に『タカヒコ・ソガ』・・・

2013-11-26 19:48:59 | ワイン
いずれも北海道は『余市』のワイン!

ご存知『木村農園』の葡萄にて仕込まれていまして、
加えて、もう一つと聞かれれば『ココ・ファーム』となるわけです。

さて、葡萄の実は、いずれも2010年のもの、
そして『余市』は『木村・・・』産だが、造りは違うコンセプトと来ている。

両者驚くほど違う味わいでしたが、さてさて・・・

前者は、醸造を従来のワイン造りを丁寧に踏襲し、味わいはスタイルが良く、風味良し、
あの『中央葡萄酒』が親会社で、伝統もある・・・



後者は説明するまでも無く、今を時めくナチュラルな造り、栽培も自然派なら、
自然発酵、無清澄、無濾過、SO2は瓶詰め直前に僅かに入れるのみ♪



そして出来たワインは、醸造スタイルはどうあれ、両者とも旨い・・・
スタイルは違えど、見事なニッポンピノと言えるでしょう。

今回集まった6人は、何かの形でワイン造りに携わった人たちですが、
好みや、目指すワインはひとそれぞれなんですね・・・

どちらが好みか?の設問には、何と3:3の真っ二つに分かれてしまった!

実に面白い、実に愉快だ・・・
綺麗なピノが好きですか?それとも妖艶なピノが好きですか?

ですから、ピノに特化してですよ、
これだけの多種多様なピノ・ノワールを楽しめる国が他にあるのだろうか?
ワタクシ、真面目にソウ思っているんですよね・・・

どうでしょうか?
真面目な話・・・

てことで、また話は続きます・・・


ニッポンピノ、前半3本!まずは『ソレイユ・・・』です。

2013-11-23 11:13:31 | ワイン
ニッポンでのピノ・ノワール栽培は難しい・・・

でも、ピノの世界は広しといえども、加えてこの品種が世界各地で生産されていようとも、
ニッポンにおけるピノ・ノワールほど、実にキャラクタリスティックで、
型破りなものは無いというのも確かです。

正しく今回のピノ並べの前段3本のワインがそれを証明してくれました。

ソレゾレが実に美味しく、その香りと味わいも多種多様、
料理との相性もサマザマなんですね・・・

一方では、本格的なブルゴーニュ・スタイルを目指すものもあれば、
明らかに和を感じる、スタイリッシュお出し系もある、
そしてヴァン・ナチュレによるスパイシーなものなどなど・・・

開けてみなければ、全く分からないという、
ある種の緊張感を楽しめるのも、ニッポンピノなんですわ・・・

さてさて、まずは前半3本のエティケットをご覧下さい↓



トップバッターは『10’ソレイユ ピノ・ノワール 旭洋酒』、
ワタクシこの造り手の、このヴィンテージは大好きです。



独特のローズヒップの香りと、包み込むような甘い木苺とプラムのアロマが心地よし!
グラスを回して飲み込みますと、土のニュアンスとミネラルをも感じます。

味わいはお出汁の効いた、和趣のある果実で、酸度はやや控えめながらも、
タンニン滑らかで、加えて滋味多く、結果調和が取れている・・・

その日は『つくねとカブのキノコのスープ』などと、イイ相性を見せてくれました。



和の食卓には『ソレイユ ピノ』!
欠かせなくなりました♪

『第3回モリオカ・ワイン・サンプリング・クラブ』終了です!

2013-11-22 21:23:29 | ワイン
昨晩とうとう『中締めの会』以降初めての、当方ワイン会を再開いたしました。

表題のワイン会はニッポンワインの品種別横並べを中心に、
それらのワインと、K子さんの料理とのマリアージュを楽しむ会なんですね・・・

まずは数あるニッポンピノから、選りすぐり5銘柄を含めて、
9銘柄10本のワインの流れをご覧下さい↓



1.h3 カリブー ヒトミワイナリー x2

2.2012 ファンキー・シャトー シャルドネ -ブランド・アイテム

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3.2010 ソレイユ ピノ・ノワール 旭洋酒

4.2010 北ワイン 千歳ワイナリー

5.2010 ヨイチ・ノボリ キュムラ ピノ・ノワール タカヒコ・ソガ

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6.2010 コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ デイヴィッド・クラークーブラインド・アイテム

7.2012 ノラ・ルージュ ゼロ 農楽蔵ーブラインド・アイテム

8.2012 ファンキー・シャトー ピノ・ノワールーブラインド・アイテム

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9.2008 ニュイ・サン・ジョルジュ クロ・ド・ラ・マレシャル J.F.ミュニュレ

どうですか、すごいでしょ♪

まあともかく、個別のワインのコメントは、後ほどユックリと・・・
まだ余韻に浸っておりますので、少々お待ちください、
ということで、では!