The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

嵐山か・・・

2006-07-31 23:33:05 | ジャーニー
去年の祇園祭りの日に、京都は嵯峨野を旅した事は、すでに報告の通り・・・
嵯峨嵐山駅を下車し、天竜寺へ、
天竜寺前の気の利いた料理屋で食事をし、一息・・・
その日は、なんと日中35度Cを越える猛暑でした。

涼しげなはずの嵯峨野の竹林も、足取りが重い・・・
ヤットの事で、大河内山荘へ、

竹林の向こうからトロッコ電車の音が、
なんとも言えない風情でありました。
山荘で頂いた抹茶が美味しい事・・・救われた気がしました!
抹茶でですよ!いかに水分が不足していたのかが分かりますでしょ!!
むしろ、冷えたソーヴィニオンなんかあれば、最高ですが・・・

さて、そこを抜けて嵐山は京都吉兆の前で、
『ここが吉兆ですか・・・』と板前修業のお兄さんに声をかけたのを思い出しました。

と言うのも、今日のNHKの「プロフェッショナル」の再放送、
吉兆の創始者湯木貞一の孫、徳岡邦夫がゲストだったのですよ!
画面の風景の門構えに見覚えあります・・・

なつかしいですな・・・
嵐山ですか・・・
秋には京都必ず行きます!

ルイ・レミーのラトリシエール

2006-07-31 00:29:59 | ワイン
ラルー・ビーズ女史が88’にドメーヌ・ルロアを興したのはあまりにも有名!

ラルー・ビーズと言えばDRCなわけで、
92’にそこをわざわざ出る事になって、タダで引き下がる事も考えにくい・・・

案の定、シャルル・ノエラのロマネ・サン・ヴィヴァンやルイ・レミーのラトリシエールなどを買収し、ドメーヌ・ルロアは新化しつつある訳であります。
そして今に至っております!

なんとイトウゾ神父、小生の誕生日の次の日の巴里祭の当日に、87’ラトリシエール・シャンベルタン ルイ・レミー(ドメーヌ・ルロア買収直前のいわくつき)を出してくれました。

チョット濁りのある、アンバーなエッジの薄いルビーの色合いです。
オリエンタルな妖しのブケに、乾燥したプラムの風味・・・
甘苦の味わいには、どこかビオっぽいニュアンスが・・・
わたくし、90年代のバッド・ヴィンテージのビオ系かと思ってしまいました。

凄いとは言いません、激旨とも言いません・・・
でも、結構楽しめる、古酒ピノの一つと言う事は出来るのでしょう・・・!

イトウゾ氏には大感謝です!!

アンフォーラ!土壷で??

2006-07-29 22:05:19 | ワイン
フリウリ・ヴェネッツィア・ジュリアの鬼才、自然派ヨスコ・グラブナーの念願がかなった様であります。
でも私達には、本当のところを理解できておりません!
見れば『あっ!!』っと驚きます。
玉葱の皮のようなオレンジでしょうか?
とてもこれを見て、白ワインとは思えないでしょう・・・

01’ブレッグ アンフォーラ

このワインはグラブナーが97’から実験的トライしていた醸造方法・・・
なにしろ、グルジアはテラコッタ製の壷での醸造、熟成であります。
01’から正式に採用され、『やっと自分の造りたい物が出来た!』と満足しているらしい・・・ですが、皆さんいかがでしょうか?

色からすれば、年代物の白ワイン?ってところでしょうが、
その味わいは意外や意外・・・
むしろミネラル感たっぷりで、辛口にしまって、始めはさらりとしています。
高いアルコールと自然派特有のまったりとした滋味が時間と共に濃度を上げ、
最後は印象的な、ドライトマトの風味の戻り香とスパイス感が心地よし!
というところでしょうか・・・

鬼才仲間ジャン・フランコ・ソルデーラがこの白は認める!と言ったのも、
嘘ではなさそうであります!

いずれにしてもこのワイン、ビオ度高めです!!

ヌッフ行脚、黒々系?

2006-07-29 06:42:20 | ワイン
先日のヌッフ行脚では、硬軟とりまぜて楽しませていただきました。
最初出てきましたのは、土っぽい、親しみ易さのある、飲みごろのピノ・ノワール!
これが最高の旨味系でありまして、02’ベルトラン・アンブロワーズのヴォ-クランだったのにはビックリ!

ファーストインプレッションではNSGでしたが、あまりのしなやかさに、とうとう最後はボーヌとヒヨッテしまったわけ!
イトウゾ神父の演技も最近大した物で・・・
こちらも、作戦練りなおしの必要に迫られている様であります。

まあ、言われてみれば、アンブロワ-ズはショパン・グロフィエで丁稚奉公してたわけですから、旨味系のしなやかなワインが出来て、当然と言えば当然!!

それにしても、またしてもやられました!!

その後に、くだんの黒々系の登場です。

とにかく、フランスではない、そして旧大陸までは一挙に正解!!
しかし、スペインのテンプラニーニョか?イタリアか?が問題・・・
イトウゾ氏の絶妙な演技で、テルモのトロ?
なんて変なことを考えて、結局息消沈とあいなったわけですが、
ワインはとにかく見事な物・・・

ミネラリーなトップにヴィオレットの花束、濃密なブラックベリーのジャムなど・・・
タンニンは巨大ですがあくまでも流麗・・・
強いフルーツのダイナミズムを感じる凄まじさ!
そして、端正な味わいも見せてくれます・・・
ワインの『太陽と戦慄』ってところでしょうか?

このワイン!バジリカータ州の銘酒、
テヌータ・デ・クエルチェの2000年物・・・
そう!戦慄のアリアニコなんです!!

驚きの黒々系!
イトウゾ氏には大感謝、ゴチでした!!

やはりキスラーに決めました!

2006-07-26 22:36:32 | ワイン
57回のZooに、10本の白ワインが並び、
そのオオトリにブラインドで96’キスラーのキャンプ・ミーティング・リッジが登場しました。

それは言葉に出来ないほどの素晴らしさでありました!
白ワイン、とりわけシャルドネに限定して、
これほどのインパクトを与えた代物・・・

例えば、74’ル・モンラッシェ DRC でしょうか?
若めのワインでは、89’ピュリニー・モンラッシェ フォラティエール ルロアでしょうか?

とにかく、それに匹敵する衝撃です!

最初、濃厚な黄金色の液体が目の前に運ばれた時、「これはモンラッシェだ!」
と思いました。
それと言うのも、1m離れながらも、濃厚なアローマが立ち昇るのを感じます。
焦がしバター、蒸かした栗、ヘーゼルナッツ、などなど
更にはハシバミ、蜜蝋、蜂蜜などのトップノート、
そして品格のある熟した黄色いフルーツの香気に、麝香のニュアンス・・・
確かに酸度は低いのか?
しかしながら濃厚なバタリーなフルーツは極上のフィネスを備えています。
その味わいは、およそ新大陸のそれではありません!

その時点で、会費を考え合わせて、そのオオトリのワインを類推・・・
モンラッシェかキスラーしかない!
見事なレッグスを確認し、キスラーに手を挙げたってわけ・・・

わたしはその晩、白ワインの入ったグラスを鼻にぶら下げて、仕事をしている夢を見ました・・・