The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

いつか行きたや、『ドメーヌ・ソガ』・・・

2010-10-31 15:50:00 | ワイン
長い一日でした・・・


午前中は、シッカリお仕事をして、終わると同時に自宅へ超特急で戻って、


スーツ姿に身をまとい、これまた超特急で講演会場の『マリオス』に着いたのが12時半!


83息子がお世話になっている教室の『教授就任30周年記念講演会』にお邪魔です!


それから、昼飯抜きで4時間半、最後の演題まで参加してまいりました。


さて、帰ろうかな?とも思いましたが、腹は減るし、喉も乾く・・・


これ世界のジョーシキ♪


ケッキョク、開いているお店を探し出して、食事と相成ったわけであります。


まずは『Wかば』で、握りを食べながら、ビールを二杯!


『小海老のかき揚げ』『毛ガニ』と来て、麦焼酎を飲みました!


この時点で、まだ19時前・・・それから小人町の『Bルヴィル』へと向かったんですね・・・


まずは、ヌーヴォー解禁日の予定などを一くさり、時節柄の挨拶を交わしつつ、


そこでは、シッカリと3銘柄のワインを頂きまして、


あれよあれよで夜半までと、長い夜の宴会場となったわけ・・・


ともかく、『シャンパーニュ ムータルディエ』で乾杯です!


で、次に登場したのが、件(くだん)のワイン・・・


2007 ドメーヌ・ソガ メルロ 小布施ワイナリー 長野


だったんですね・・・素敵なワインです♪


飲んだ印象は、ボルドーの骨格と香り、ブルゴーニュの酸と品格、を併せ持ったような、


不思議なワインの不可触領域の感がありまして、独自のスタイル・・・


しかしながら、これが日本の地で出来た物とは、にわかに信じられない代物であります!


そこで、初秋の『勝沼旅行』をふと思い出し、『いつか行きたや、ドメーヌ・ソガ』


と言うのが、偽らざる心境でしょうか?


大ぶりのワイングラスで、何回もリターンしては飲みなおす・・・


長野は新潟の県境、小布施の初冬の景色が眼に浮かぶよう・・・


そんな感じの酔いのラビリンス・・・単純に飲みすぎでしょうか?

ボルドー古代品種『カルメネール』といえば・・・

2010-10-29 07:22:28 | ワイン
鉱山の落盤事故からの33人の生還以来、


イギリスでのチリワインの売れ行きが右肩上がりだそうです!


折りしも、最近のワイン評論家、ソムリエ、愛好家40人による、


ボルドー、トスカーナ、チリのボルドー品種のワイン試飲会『トーキョー・テースティング』の結果も、


チリワインの大勝利となったんですね!


その結果は以下の通り↓


1.2007 エラスリス カイ


2.2006 オーパス・ワン


3.2007 シャトー・ムートン・ロートシルト


4.2006 エラスリス ドン・マキシアーノ ファウンダース・レゼルヴ


5.2007 エラスリス ヴィニエド・チャドウィック


6.2006 サッシカイヤ


この第一位の『エラスリス・カイ』の主要品種が『カルメネール』(86%)とのことです!


『カルメネール』と言えば、先日の『クロ・デ・レーヴ』に20%セパージュの品種でして、


その昔、ボルドーではフランとともに広く栽培されていた品種とのこと・・・


添加の目的は、ワインの輪郭を明確にし、骨組みを堅固にするわけですが、


それがチリをはじめとする、南米のワイナリーでは、中心的な品種として大成功♪


それにしても、『カルメネール』86%の『エラスリス・カイ』、


皆様の前にもお披露目いたしますので、ご油断無きように・・・


2005 クロ・デ・レーヴ サンテミリオン

2010-10-28 16:13:34 | ワイン
チョット見では、まるでスペインの新興の造り手のようなエティケットですが、


ヨクヨク覗いてみますと、そこには『サンテミリオン』の文字が・・・


実はこのワインが、2004年がファースト・ヴィンテージの『05’クロ・ド・レーヴ』でした!


いつもの業界の会議の帰り道、KKで「本日の焼き魚」や「トンペイ焼き」を頬張りながら、


セミ・ドライのアンジュ・ブラン、ルロアのグラン・オルディネール、


そして06’シャトー・バタイエと豪華ラインナップで楽しんでおりました♪


そこへ、当初『夕ご飯』のつもりで入ってきた巨漢のE藤ブラザース


(巨漢のワタクシが言うのですから、本当に巨漢!)でしたが、


ナニやカニやで、ゴチャゴチャしている間に、いつの間にかワインを飲むことになり、


ケッキョクそのワインが開いたわけなんですね・・・


すなわち、当方がご相伴に預かったわけです!(アリガトサン♪)


向こうが見えないほどの、濃厚なガーネットの色合いで、本格的な右岸の香気を放ちます!


スパイシーなトップには微かななめし革、黒系果実のアロマにはジュヌパベリーのアクセント!


タンニンは豊富ですが、シナヤカで熟しております!


味わいは濃密で、長時間にわたって噛めるほどの肉体派!


どこか若き『マグドレーヌ』の風情の、このサンテミリオンは『幻のワイン』とのこと・・・


では何ゆえマボロシか?


年産1200本の希少性もさることながら、古来品種『カルメネール』が添加されているらしい。


はたして、このワイン・・・イイ意味での『ガレージワイン』になるのかどうか?


現時点のコストであれば、追い求めるべきでしょうか・・・ビミョー

11月のワイン会の事など・・・

2010-10-27 07:25:53 | ワイン
日中の気温が10度Cを切りまして、山間部では雪の便りも聞かれるこのごろです!


まだまだ10月・・・しかもボージョレー・ヌーヴォー解禁(今年は11.18)もまだでしょ!


てな感じなのですが、一歩一歩冬は近づいてきているようです。


さて、当方宅では11月はワイン会月間です!


まずは、11月6日土曜日は『ワインとキュイジーヌの夕べ プティ・モンド』が


60回目の記念会をむかえます!


いつものように、レストランの流れですが、これまで以上にグレードを上げまして、


ブルゴーニュのグランクリュを中心に、並べてみたいと思います!


M野先生から預かっておりました、コント・ラフォンのムルソー・シャルムも、


華を添えてくれるでしょう♪


続きまして、11月14日日曜日は『元祖 オテル・ド・ヤマダ』の開催です!


今年度最後の『オテル・・・』は、『シャルム・シャンベルタンの周辺』がテーマなんですね!


メインを飾るのは『1999 シャルム・シャンベルタン クロード・デュガ』


サイドを固めるのが、「『シャルム・・・』はココでしょう!」と言われる、


名うてのシャルムの造り手であります!乞うご期待♪


てことで、11月のワイン会!登録の御仁はご油断無きように!


ヨロシク!



2009 ヴァン・ド・アルザス ピノ・ブラン ローラン・シュミット

2010-10-26 05:44:33 | ワイン
薄い色合いの、綺麗な黄緑色のエティケットで、中央には7つの花びらを持った、


花の絵が描かれております。


聞くところに寄れば、その絵は先代の当主と親交のあった、画家『ルイ・ダニシェ』によるとの事で、


7つの花びらは、このアルザスのドメーヌで栽培されている、


品種の数を表しているらしいんですね・・・


てことは、さしずめ『リースリング、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ


ピノ・ブラン、シルヴァネール、ピノ・ノワール』あたりでしょうか?


『ドメーヌ・ローラン・シュミット』はストラスブールの西、


ベルクビエンテ村に17世紀から続く生産者とのことで、


現在は1993年に亡くなった『ローラン・シュミット』氏を受け継いで、


奥様と二人のご子息が運営しているということです!


先日の『ボン・ションス』で、2009 ヴァン・ド・アルザス ピノ・ブランを開けました!


期待通りに、このアルザスは、薫り高く、味わいは繊細で、しなやかなスタイル!


『ルッコラとセルバチコのグリーンサラダ』の登場で、この料理に赤は無いでしょ!ってことで、


突然の登板となりましたが、見事にマリアージュしてくれました・・・


ピノ・ブランの仄かな甘みと苦味のニュアンスが、


ルッコラとセルバチコのニュアンスと絶妙のマッチングを見せてくれたというわけです。


このスタイルのアルザスは、ワイン会の必需品となりました!