The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2000 ボージョレー・ヌーヴォー マルセル・ラピエール

2012-03-31 05:44:38 | ワイン
今どうして、これが出てくるの?とお思いでしょうが、
いったい12年を経過したヌーヴォー・ワインが、今どうしているのかなあ?って、
たびたび気になってはいたのですが、かしこまって開ける機会が無く、
今に至っていたわけです・・・

ヌーヴォーはその醸造法の性格上、本来長期熟成を目指して居らず、
12年も放って置けば、ヒョットしたら酢に化けているかもよ?
との懸念もあったわけですが、どうしてどうして・・・

これが、見事な熟成ガメイにメタモルフォーゼ♪だったんですね・・・

ボージョレー地区の2000年はそれほどの年でもなかった訳ですが、
ラピエールのそれは酸度がシッカリしていて、そのことがヘタラナカッタ理由しょうか?



このように、色合いは相当なレンガ色でエッジもアンバーに染まって、
スパイシーでスーボワの香気で満ち満ちてはいますが、
基本フルーツの味わいにブレはありません!

つまり、枯れたガメイを楽しめたんですね・・・

まあ、だからと言って、セッセとヌーヴォーを買い込んで、
セラーの奥底にしまいこんで、熟成待ちをしてミンシャィ!などとは言いませんが、
もし間違って飲まずにいた物があれば、結構いけるかもよ?と言うお話・・・

随分前の出来事でしたが、ココに来て当方『篭もりのおじちゃま』ぎみでして、
いささか話題欠乏症なんですね・・・

じゃあ、何も無きゃ書かなければいいだろう!となるわけですが、
朝起きて、アクセス数を見てしまえば、なんとしても書くよ!つう意欲が沸いて来るんですね!

さてさて、明日から4月!
今朝も行脚で通勤し、デテポッポーとの出会いなぞ、報告出来ればいいのですが・・・

2008 ブルゴーニュ キュベ・プルミエール ピノ・ノワール ドメーヌ・ローラン・ペール・エ・フィス

2012-03-30 06:02:21 | ワイン
木曜の夜はまたまた『ブラタモリ』!
八戸のSさんから頂いた『鯖の一夜干し』を焼いて、ビールを飲んで、
一息ついたところで、ナイトキャップにこのワインを開けました。





ご存知『ドミニク・ローラン』が2005年に畑を購入、
元々持っていた畑と合わせて4haでドメーヌ造りを開始したとの事・・・

で、ファースト・ヴィンテージが2006年、
モンペリエの醸造学校出の息子『ジャン・ローラン』も戻ってきているらしい。

まあ、聞かないフリをして聞いて下さい!
あのP氏が珍しくジェネリックなACブルピノに90点をつけているとのこと・・・

栽培は全て有機農法で行い、樹齢は80年ほどの超ヴィエ・ヴィーニュが中心で、
除梗はせずに全房発酵を行い、瓶詰め直前までSO2は添加せず、
補糖は一切行わないとのこと・・・

さてこの手法でどんなワインが出来上がったのか?



これがなんとも薫り高い、かつてのワインとは別物のように優しく、熟成感さえ感じさせる、
極めて複雑な要素を持ち合わせるブルゴーニュ・ピノ・ノワールでした!

もし見つけたら、押えて置くべきワインでしょう!
ドメーヌ物は生産量少なく、希少性は増すばかり・・・

『200%新樽』で一世風靡をした『ドミニク・ローラン』も行き着いた所はココなんだ!
まずは皆さんも飲んでみてください!

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ここからどうぞ↓

『第69回 ワインとキュイジーヌの夕べ』のことなど・・・

2012-03-29 14:41:50 | ワイン
昨晩は徒歩通勤の解禁日!中央通りでバスを降りまして、『Sワヤ』で立ち読みをし、
小腹がすいたところで、裏路地の『O店』を覗いてみました。

『イイところがあるよ!』と出てきたのが、この『トロのお刺身』!



これが見事なマグロで、美味しさのあまり、調子に乗ったワタクシは次から次へと魚三昧!
これをビールと燗酒で頂きました。



どうやら、3月もあと数日で終わりますが、寒い日は熱燗と魚、
暖かな日はビール除きで赤ワインを少々・・・
三寒四温のリズムに乗って、日本酒になったりワインになったり!
アルコールの種類は変われども、いずれ飲んじゃうテイタラク!

アリャ、キタカサッサ~~

まあ、ふざけてる場合ではないのですが、
世知辛さを忘れるには、酒しかないでしょ!
とは全くの嘘で、少しずつたしなんでおりまする・・・

さて、気がつけば来週の土曜日は『第69回 ワインとキュイジーヌの夕べ』の開催です!

夜7時からのオープンですが、いつものように料理とワインのマリアージュを中心にすえ、
皆様には週末の隠れ家レストランのように楽しんで頂きます。

今回のメインは3種の『モレ・サン・ドニ』、
ヴィラージュ⇒プルミエ⇒グランクリュと異なる造り手で並べます!

グランクリュは精緻な味わいでファンも多い造り手の『クロ・サン・ドニ』を登場させます!
造り手は五択から選んでもらいましょうか?(つまりブラインド♪)

もちろん、泡ありの、白ありの、〆もあるでよ!てな調子!

登録の御仁はご油断無きようによろしくお願い申し上げます!

ということで、また!

何ですか?この雪は?

2012-03-28 06:01:42 | ライフ
さっきあった震度4の地震だけでもたくさんなのに、ボタボタと降り積もる雪・・・
モウ一週間で4月になろうとしているのに、何ですか、この雪は?

フツー、この時期は『なごり雪』でしょう!
こんなに降るのはルール違反!いい加減にしてほしいものです!



ということで、明日の朝はこの雪じゃあタイヘン!でしょうから、
飲むのは控えめに・・・と出際まではそう思っていたのですが、
ケッキョク普通に飲んじゃった。

まずは、地震ですっかり意気消沈した大通りに下りて、
腹が減っては戦(いくさ)にならん、てなことで『M乃』にお邪魔・・・

『生マツモの酢の物』『たまご焼き』『帆立の甘辛煮』『鮪の山掛け』などを食べながら、
いつものパターンで、ビールを一飲み!



カラダは冷えていても、喉が乾く欲求が勝るのは余の常?・・・世の常!

地震で退散した客を尻目に、カウンター席を独占し小一時間、
腹ごしらえを致しました。

腹が満たされた所で『美N』を出て、ぼたん雪に祟られるその姿は、
さながら『八甲田山の雪中行軍』!

『天は我を見放すのか・・・』などとは言いませんが、
性懲りも無く降りしきる雪の中をアッチへ行ったりコッチへ言ったり・・・

結局ワイン飲みたさに、怖いもの見たさに、
久しぶりやの桜山のラーメン屋に向かいました。

着くなり、ホラ話のジャブをお互いカマシツツ、登場したワインは↓



ラーメン屋でチーズ盛り合わせというのもナニですが、
このお店はこれもアリなので、されかまないで、この赤ワインでブラインド・テースティング!

見てください、ナンとも熟成感溢れる色合いを呈しておりまして、
加えてトップの香気もエロティックでエキゾティックでエンシュージアスティック♪なんですね・・・

どこかにカベルネのこなれたニュアンスがありの、
またどこかには甘くスパイシーなローヌ品種のニュアンスがあります!

味わいは酸味の支えはブルゴーニュっぽく、でも一方ではシッカリとしたタンニンもある!
果実はシリアスで楽天的ではなく、食事にもいいが、それだけ飲んでもOK!

まずはヴィンテージは90年代前半で当たり!
ヨーロッパのバランスは明確で、20年熟成ならばフランスかスペインでしょ!てことになり、
どこかに漢方の香りを感じたことで、おそらくスペインはリオハでしょ!となったわけだ!

1992 エルミタ デ サン・ロレンツォ グラン・レゼルバ

ガルナッチャとカベルネの混醸とのことです!

O様にしては珍しい、ジュクジュク系の登場は、
あたかも速球派のピッチャーがナックル投げてきてオヨヨてな感じでしょう!

これだから、ブラインド止められません!

2009 ブルゴーニュ・ピノ・ノワール ドメーヌ・ルシュノー

2012-03-27 07:47:38 | ワイン
ACブルゴーニュクラスで、ナニが旨いのか?
と問われれば、まずはこの造り手は外せないでしょう・・・

もちろん、2009年物も美味しかった♪

その日は『鶏そぼろと竹の子の炒め物』をアテに、珍しく日本酒を飲みながら、
月曜日恒例の暇つぶし番組『酒場放浪記』を眺めておりました。

開けた日本酒は『山形正宗 純米吟醸酒 生酒』!



この酒は最初は辛口端麗な味わいですが、
時間とともにどっしりとした旨味を堪能できる気鋭の酒蔵によるもの・・・

自ら日本酒を開けることのないワタクシですが、
どうしたことか、その日は開けてしまったんですね・・・

見ていた番組が悪いのか?はたまた体調に変調を来たしているのか?
わかりませんが、まあアテの相性でそうなったという事にしておきましょう!

で、モッキリ2杯飲んだところで、酒は終了し、
『ルシュノー』をロブマイヤーに注いで赤ワインに移行したというわけです!



『日本酒』⇒『赤ワイン』の流れが功を奏したのでしょうか?
いつも以上にこの『ルシュノー』は旨く感じたんですね・・・

『赤ワイン』はすなわち、自分の肌に合っているということです。