The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ゴールデン・ウィーク突入です!

2008-04-29 17:35:13 | ライフ
黄金週間といえども、自営業はつらいものです!
連休も今年はコヨミ通りになるでしょう。

まあ、どっちみちワタクシの性格上、四日以上の連休は無理ですので・・・
つまり、飽きちゃうんですね!

でも、海外旅行にでも行っちゃえば別ですけどね♪

もう10年以上も前になりますが、
どうしても出席しなければならない海外での学会のために、
3週間も仕事場を空けた事がありましたが、そんな事をできるのも今は昔・・・
そんなことしてたら、患者さんはいなくなっちゃいますよね!
世知辛い世の中になりました!

ここにきて、飲みが続いております!
唯一何もなかった昨日も、休み前という理由で大通りへ直行!

『わKば』で肴を食べ、途中でワインをと思い、
ワイン・バー『K]』を覗くも、ノックすれど応答なし・・・
夜の10時に・・・連休の谷日に・・・給料日のすぐ後に・・・
休みですか?

てなことで、寒さも手伝って、行脚のモチベーションがぐぐと急降下↓
メタボ対策に途中までてくてくと歩いて、後はタクシーで『塩の道』一直線です。

帰るなり赤ワインを欲する発作が・・・

知らず知らずのうちに、足先はフォルスターの方向へにじり寄ります。
気がつけば、カッペッラーノのバルベラ・ダルバのコルクを抜き去りまして、
大ぶりのヴィノム・ボルドーに注いでいました!

このあまやかな芳香♪アニゼットの風味と香草系の戻り香が特徴です!
濃密なラズベリーとマラスキーノチェリーの味わいで、酸味もきっちり下支え!
タンニンも意外に丸く、熟成したミディアムなバローロを思わせます。

そんなこんなでゴールデンウィーク始まりました!

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カッペッラーノのバルベラ01’ここが最安値↓


桜~ワイン会!

2008-04-27 16:53:09 | ワイン
業界の野暮用を終えて、くだんの場所に向かいました。

いつもであれば、今が桜も見ごろなはずですが、
今年の桜は、なにしろ早い!もうぼちぼち散り始めております。

そんな中、「桜~ワイン会」(S先生生誕記念)のお知らせをいただきました。
どうもこの会は、最近つとに超爆飲進行中のワインヒートのお二人!
T氏とS先生のコレクションワインを並べるとのこと・・・

テタンジェのマグナムに始まり、5本のブラインドアイテム♪
そして、最後の3本は保守本流の垂涎のブルゴーニュの流れであります!

豪華絢爛、急転同地、百花繚乱の素晴らしいワインのチョイス!
まずはラインナップをご覧ください↓

NV シャンパーニュ ブリュット レゼルヴ テタンジェ

1992 ブルゴーニュ ブラン クロ・ド・ラ・フォルチュン シャンツィ
                              ーブラインドー
2005 キスラー カーネロス・シャルドネーブラインドー

2002 ラドワ ルージュ カシャ・オキダンーブラインドー

1990 ヤラ・イェーリング ピノ・ノワール オーストラリア
                              ーブラインドー
2003 ベルナルディーヌ ロッソ チェレットーブラインドー

2004 ヴォーヌ・ロマネ エマニュエル・ルジェ

2000 ミュジニ コント・ド・ヴォギュエ

1998 モンラッシェ ブシャール・ペール・エ・フィス

注目は2本のシャドネ!
もちろん、キスラーのカーネロスとモンラッシェでしょう♪

キスラーは早くも色気ムンムン!樽香プンプン!
濃密な油のような舌触りに、まったり系の底味です!
それでいて、微妙なバランスがヨーロッパを思わせるんですね・・・
でもやはりアメリカンオークの風味とエキスの絡み感でキスラーに決定です!

モンラッシェはいささかクローズ感が先行しつつも、品格が違います!
鉱物質のトップに黄桃とパインの果実香、
さらにはハシバミとへーゼルナッツのニュアンスを湛えます。
余韻はわずかに伸びを欠き、篭もったイメージ!
あと5年の待ちが必要か?

そして、この会の最高潮は『桜』をテーマのアイスクリーム・デザート♪
好漢ワイン・ヒートT氏の演出にただただ感心の一言!

本当にご馳走さまでした!
頼むで、また・・・

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ブシャールのモンラッシェ、04’でこんなんします↓



ワインバー『カズ』のラインナップは?

2008-04-24 20:18:59 | ワイン
「面白いワインが出るそうですよ♪」とそそられる情報を得まして、
軽い仮眠の後、ささっと「忘B」で肴を食べ、くだんのカズッチャ氏のワイン・バーへ向かいました。

とにかく、折角のラインナップでも、人が集まらない・・・
いや、集めない・・・
それでも、平気の平左を装うカズッチャ氏ですが、
マッサーウオ司教が『何で、連絡しないのォ~?』と怒っていた!
と誰かが教えたふうで、いつになく体調良さそうなカズ氏が恵比須顔で待っていました!

当方、前半のビールの効きがよく、結構なご機嫌状態でして、
ワインも序盤の軽めのものはカット!

早速、中盤の目玉02’クロ・ヴージョ ベルターニャからお願いしました。
ゴッツォになりましたのは次の6本です↓

2002 クロ・ド・ヴージョ ドメーヌ・ベルターニャ

2000 クロ・ド・ヴージョ グロ・フレーレ・エ・スール

1998 クロ・サン・ドニ ジョルジュ・リニエ

1998 ヴォーヌ・ロマネ エマニュエル・ルジェ

1984 シャトー・ピション・ラランド -ブラインドー

1990 シャトー・グリュオー・ラローズ

どうです?カズ君らしいラインナップですよね・・・

美味しく飲めたのは、ピノでは98’ジョルジュ・リニエのクロ・サン・ドニですね~久しぶりの造り手ですが、軽めの仕上がりと、芳しいプラムの香気が繊細で、
丁度飲みよくなったところでしょう!

ボルドーでは、なんたって90’グリュオー・ラローズでしょう!
サンジュリアンらしいしなやかさと、シリアスなニュアンスが、
熟したフルーツの見事なバランスを保ちます!
これも、今から熟成の高原部に突入したところでしょう。

いずれ、実家に帰ったような落ち着きのラインナップではあります!

またよろしく♪

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03’クロ・サン・ドニでこの値段はお買い得です!


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ベルターニャのヴージョ一級のモノポール!
これもお勧め!



モレのグランクリュのあれ♪

2008-04-22 21:47:11 | ワイン
仕事帰りの道すがら、北上川沿いを疾駆しますと、
いつも南昌山の向こうに沈む夕陽に出会います!

それにしても、今日は特別!
「夕陽のガンマン」のジュリアーノ・ジェンマのバックにでも出てきそうな、
大きな柿羊羹の輪切りのような、沈みかけている太陽に出くわしました。

これは、どうゆう気象現象なのでしょうか?
凄かったですよ・・・本当に・・・
この世の終りかと思いました!

さて、このワインも触れねばならないでしょう!
それは久しぶりにお目にかかった(いつぞやのマコTで)、モレのグランクリュ!
しかも、チョット軟弱なメゾンゆえの不均質な酒躯なんですね・・・

しかしながら、いい時は霊妙とも言える、
ある意味『神懸り』的なものまで昇華する代物です!

今回出展のワインは↓

1995 Clos de Tart

このリューディーはモメサン社のモノポールです。

ブラックチェリーのリキュールやカシスのアロマも十分に、
黒胡椒やジュニュパベリーやシナモンのニュアンスを感じつつ、
テロワの複雑性に古典派のグランクリュを認識・・・
95’でありながらビロードのテクスチャーと適度な酸味が心地よし!
同年のクロ・ド・ラ・ロッシュとは言わないまでも、
力感とグリップはクロ・ド・ランブレイを凌駕する!

飲んだ瞬間『ただもの』ではないオーラを感じさせるこのワイン!
飲めただけでもシアワセを感じ、出展者の月光氏にタダタダ感謝するのみです・・・

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シルヴァン・ビティオが係わって以来、価格は鰻上り!
05’は既にこの値段!


コント・ラフォンを語れば・・・

2008-04-21 23:00:59 | ワイン
およそムルソーと言うワインは、ブルゴーニュ・シャルドネの美味しさを語るには、
都合の良いワインでして、開けっぴろげで、親しみ易い味わいなわけです!

その数ある造り手の中でも、コント・ラフォンの美味しさは飛び切り!

デモここにきて、嘗て飲み込んだラフォンと、
今のラフォンは姿形も味わいも違うような気がします。

最初にラフォンを知ったのは、80’年物のモンラッシェと言ったら、
皆さん驚くでしょう・・・
伝説の中華飯店『2丁目HT』での事ですから、
1992年頃の事だと思います。

ナンと言ってもそのモンラッシェの色合いは、オレンジがかった黄金色♪
あまりの色の凄みと、複雑な芳香で、
当時これは単純に酸化を進めた手法と揶揄された事もありました。

そのころは、これはどうした物だろう?
と思っていましたが、一昨年に86’娘二十歳の記念にあけた86’ペリエールを飲んで確信いたしました!

熟成感が先行してもラフォンは持ちます!と・・・

最近、30回記念の『キュイジーヌの会』に00’クロ・ド・ラ・バレを開けましたが、
これは、当時のスタイルとある意味ニュアンスが違います。

しかしながら、その凛とした味わいの中にも、
遅摘みと低収量からくる底味の濃密さ、香りの広がりなどは、
ルネからドミニクへと代替わりしても、本質的なものは変わらない!

まあ、かつてのスタイルのラフォンを飲みたい気持ちも捨て切れませんが、
誰か持ってます?

89’以前のラフォン・・・
それもシャルムかペリエール・・・

そんなものある訳ないですよね!