The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2011 ベラーチェ ロッソ・ディ・トスカーナ マッサ・ヴェッキア MG

2014-03-31 19:56:22 | ワイン
凄すぎるカジュアル・ワインの『ベラーチェ』のマグナム瓶を開けた丁度その日に、
偶然『ドゥエ・マーニ』さんにお邪魔をしました♪

なにしろ『ドゥエ・マーニ』さんでも割り当て1本だそうで、
何も知らずに飛び込んで、ピンポイントでその恩恵にあずかった、
このシアワセもの!ということなわけだ!



『マッサ・ヴェッキア』も、93年からの一切化学肥料を使用しない有機農法であることや、
野生酵母による醸造や、開放発酵桶でのマセラシオンであることや、
ボトリング直前にごく少量の2酸化硫黄におさえることなど、
いわゆる『ヴィナイオータ』の一押しの造り手の幾つかと、
同じスタイルの仕込を踏襲している。

出来上がったワインは全て、健全で、旨みの多い、そして優しくも、奥行きのある味わいで、
ココの造り手のベース・ラインであるこの『ベラーチェ』でさえも、あまりの美味しさで、
1杯だけで我慢するのは、ほぼ不可能で、むしろ次の日の体調を考えて、
泣く泣く2杯で我慢をしたしだい・・・

その日は『全粒粉のパッパルデッレ、梅山豚とタルティーヴォの赤ワインのソース』が登場し、
シェフの発想の出される直前のバルサミコの添加が、
これまた『ベラーチェ』独特の濃密な薫香と実にマリアージュしたわけだ!



こうなると、一人だろうが、手持ち無沙汰だろうが、楽しい食事になって、
料理とワインと食べ手が勝手に会話できるわけでして、
これが『マッサ・ヴェッキア』のワインたちの醍醐味なのだろう!と改めて思った。

こうゆうワインが割り当て何本というのは、実にサビシイお話なのですが、
せめてまともな料理のあるところに、割り当てて欲しい物だと、僕ちゃんは切に思うのであった!

『山の棚』ではなく『山のタナ』なんです・・・

2014-03-29 21:50:28 | ワイン
初めは何のことやら?と思いました。
この『ココファーム』さんのワインは、どうやら『山形にあるタナ』とのこと。

『タナ』って、あの『タナー』のことで、
フランスは南西地方のマディランの『シャトー・モンチュス』の主要地場品種のことですよ!
で、山形は上山産のタナを買い付け、ココファームさん(栃木)で醸造した代物なんですね・・・

加えて、皆さんご存知のとおり『シャトー・モンチュス』は、
フランスの三ツ星レストランでもオン・リストされているとのことで、
ひところトム・クルーズが自家用セスナで買い付けに来る!
とのゴシップも話題を集めていましたよね(笑)

で、なぜに山形でタナなの?ということになりますが、
それは栽培担当の方の話によりますと、日本でよく育つ品種なのだと・・・

なるほど、飲んでみますと、実に健全で、育ちの良いイイ葡萄からのワインと見て取った!
まあこう言っちゃあ何ですが、モンチュスもトムも真っ青な『山のタナ』なんですね・・・
(加えて、値段も真っ青ですが・・・笑)



色合いは、日本のどこぞの山葡萄系品種が束になってかかっても、
負けないくらいの濃厚ヴァイオレット!
まずもって向こうが見えません!

トップにはスミレの花のエッセンスに、プラムにカシスのアクセント!
ステアーしますと、松の実にエスプレッソにガトーショコラのおまけつき。

色合いに匹敵する、しっかりとした果実には、芯のある酸味としなやかなタンニンが支えている。
そこへイイ感じの甘みと滋味がメントールの風味を漂わせ、
素敵な余韻でフィニッシュを迎えるというわけだ!

その日は、こんな料理とあわせたのですが、



実は肉ジュージューが一番イイと思う♪

あと一本は、スペアリヴかなんかで、あわせましょう!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここにありました↓

『2007 パルメ トリンケーロ』をバイ・ザ・グラスで・・・

2014-03-27 22:27:27 | ワイン
『ドゥエ・マーニ』さんでご相伴にあずかりました。

まあバルベラの造り手としての腕前には異存はないが、
さてさてシャルドネはどう来るのか?と思っていたわけですが、
これがまた個性的!と一言ではかたずけられない代物が登場しました。(笑)

まあハッキリ言って、ロゼより色が濃い!
シャルドネですよ、シャルドネ・・・
しかもこれが70年代だったら分かるけど、2007年ものですもん!

どうすれば、こんな色合いになるのか聞きたいけれど、
ものの本を調べようが、PCで調べようが、
ココの造り手のエツィオ・トリンケーロにかかっては、ほとんど気の向くまま・・・



すなわち、葡萄の調子で、毎年リリースするアイテムが違うとくるから、
まあ聞かんことにするのが、得策のようだ!

飲んでみますと、色合いほどの熟成感は無く、
ナチュラルな造り特有の後味の苦味はあります。

でも総体的には果実感があって、底味もしつこさは無い。
マルメロと完熟洋ナシとドライハーヴの香気に酔いしれ、
刺激的な焙煎とミネラルに心惹かれます。

その日は『梅山豚の肩ロースのマーマレード煮込み』との抜群の相性を見せてくれました。



もちろん、シャルドネと思っちゃだめ!
そこにある料理を美味しくする、シアワセの液体若しくは媚薬だと思えばイイ!

このワイン、一度は飲んでみたほうがイイと思う・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ココが『トリンケーロ』の品揃え豊富です↓
パルメ・シャルドネ[2007] トリンケーロ

パルメ・シャルドネ[2007] トリンケーロ価格:4,305円(税5%込、送料別)


2002 ピュリニー・モンラッシェ ドメーヌ・ソゼ

2014-03-26 22:00:49 | ワイン
『ソゼ』を久しぶりに飲みました!

これもひとえにS先生のお陰です。
まずはこの場を借りて、ご馳走様と言いたい気持ちです。



しょぼいエティケットに変わろうが、『ソゼ』は『ソゼ』なんです。
保守本流の正統派の『ピュリニー・モンラッシェ』を飲むんだったら、
四の五の言わずに、ココのドメーヌを指名するのがイイ!

ピシーとミネラルが利いて、練れた果実のアロマがあって、
グラスで待つほどに、幾重にもメタモする複雑なブケを楽しめる・・・

それは蜂蜜であったり、バターで焼いた砂糖菓子であったり、ハシバミであったり・・・

一方味わいには、単に濃密さだけではなく、何かの隠されたニュアンスがある!
それを拾おうと、釈迦力になって飲み込みますと、いつの間にやらワインは進むわけだ。

まずもって、この辺で飲ませることが出来るだろう!と言う感じでオーダーすると、
必ずそこに来るピュリニーなんですね。

その日は2002年ものをご相伴に預かったのですが、
これがイイ熟成感で、ほぼ飲み頃になっておりました♪

お祝いがらみのオドロキのパーティーで、ヒトキワ輝いていた完熟ピュリニー!
美味しくいただきました。

2006 シャルム・シャンベルタン セラファン・ペール・エ・フィス

2014-03-24 22:32:45 | ワイン
『ドニ・モルテ』の『ラヴォー・・・』を抱えて持っていったら、
お返しに『06’シャルム・シャンベルタン セラファン』をご馳走になった!

それもこれも、偶然のなせる業でして、S先生ご夫婦もオーナーシェフの入籍祝いで登場して、
こんなことになったわけだ・・・

それにしても『セラファン』の『シャルム・・・』は格別で、
エレガンスと香りの豊かさは、カズティエ、フォントニーが束になってかかっても、
敵わない代物なんですね・・・



グランクリュとは何ぞや?と問いかけたバヤイ、
帰ってくる答えで、その人のワイン経験がわかるわけでして、
いわゆるスケール感や濃厚さではなく、緻密で、調和に長けた酒躯にその価値を見出す!

そこなんですね・・・
2006年は未だ解けてはいないけど、精緻な果実の精妙さに圧倒された!
素晴らしいワインでした♪

老翁セラファンはイヨイヨこの年になって架橋に入ってきたのか?
ある意味オドロキでありました!