The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2009 ヴォーヌ・ロマネ ユドロ・バイエ

2011-10-23 07:31:07 | ワイン
このアペラシオンを聞いた時、我が耳を疑った人もいるでしょう・・・
当のワタクシもその一人でして、今回初めて『ユドロ・バイエ』に『ヴォーヌ・ロマネ』が存在するのを知りました!

ご存知の通り、この造り手は娘婿『ドミニク・ル・グエン』氏が独り立ちした2004年を境にして、
そのワインの芳香は際立ち、また味わいは冴え渡り、多くのワインヒートを虜にしてきました!

加えて、『シャンボール・ミュジニ』の造り手ですが、
その味わいを鑑みるに、ココ以上の所謂『シャンボール・・・』らしい造り手を見つける事は難しく、
薫り高く、チャーミングで、品の良いスタイルはいつもながら感心させられます。

で、今回初登場の『ヴォーヌ・ロマネ』!
どうも2009年が初ヴィンテージのようなんですね・・・
もちろん、ネットで探しても見つけることは出来ません!

どのような事情でこのアペラシオンを手に入れたのか?詳細は分かりませんが、
どうであれ、ココの地所を手に入れて、張り切らない人はいないでしょう!

実際このワインを見ますと、鮮烈なクリムゾンの色合いで、当然シャンボールより色濃く、
その香りは、いきなり『ヴォーヌ・ロマネ』の香ばしいスパイス感を解き放ち始めます。

続いてカシスなどの黒系果実のアロマに加えて、カラントにアセロラの赤系のアクセントが有り、
ここに勇壮な大地の風味が絡み合うんですね・・・

2009年というヴィンテージでもあり、果実の張りは惚れ惚れするほどでして、
引き締まった果実には、時間とともにタンニンのメリハリさえ見て取れるんですね・・・

これはもちろん、先のある代物であることの証明で、
もしあるのなら、もっと待て!と言う事なのでしょう・・・

この日は、いつものようにキュイジーヌとともに楽しめたのはもちろんのこと、
このワインの行く末を見届ける事に充分時間をかける事が出来ました!

繰り返しますが、モシ有れば押えて置くべきでしょう。
モシ有ればの事ですが・・・