The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2005 マルサネ レ・ロンジェロワ ヴァージョン・オリジナレ ジャン・フルニエ

2012-01-31 05:59:58 | ワイン
『ジャン・フルニエ』はルイ13世の頃から、葡萄栽培業者としてマルサネに存在していたという、
歴史のある家系とのことで、現在は若手生産者の中でもスターとも言われる、
ジャンの息子の『ローラン・フルニエ』が継承しているということです。

『レ・ロンジェロワ』のリューディーは、平均樹齢40年~50年の超ヴィエ・ヴィーニュ!
それだけでも期待が持てるのですが、今回飲みましたのは、傑出したヴィンテージの『2005年』、
しかもそのヴィンテージの正しくイイトコドリの『ヴァージョン・オリジナレ』と言う代物なんですね・・・



そのワインを抱えながら、いつもの和食屋さんにお邪魔をし、
届いたばかりの『春鰹(初鰹)』をいただきながら、このワインを飲んでみたわけです!



まあ『マルサネ』と言いますと、ドウ頑張ったって『ジュブレイ・シャンベルタン』の域には遠く、
優しい味わいではあるけれど、何となく覇気のない代物が多いのですが、
この『05’ヴァージョン・オリジナレ』は別物・・・

トンデモナイ『マルサネ』ではありました!

まずはこの色合いを見てください↓



何ともいえない深みのある、神秘的なガーネット色を呈しております!

グラスに注がれますと、僅かですがスミレの花の香りとミネラルが鼻をくすぐり、
程なくブラックチェリーとプラムのアロマがわんわんと放たれるんですね・・・

始め濃密さの奥底にタップリのエキスが伴って、飲んだ第一印象はジュブレイのグラン・クリュ♪
しかしながら、そこはそれ、何しろ『マルサネ』ですので、
グラスで放置しますと、エキスのふくよかさより酸度が勝り、
果実のヴォリュームは少しずつ減弱してくるんですね・・・

さて、これはアペラシオンの性質(たち)からくるのでしょうか?
思うに、それはそうではなくヴィンテージなりのクローズと捕らえるべきでしょう・・・

このワインはあと5年は待つべきか?
高々『マルサネ』にして、熟成7年目、始め旨いが、ダンダン閉じての鎧兜!

この手のワインは、和食ではなくて、肉を焙って合わせるのが良いのでしょう!

それにしても、ある意味物凄い『マルサネ』ではありました!





ワインの前の随分昔の趣味とは・・・

2012-01-30 06:14:21 | ミュージック
最近はたまにCDを買うこともありますが、決まって50~60年代のジャズ!

まあ、思い出したように『ピーター・ガブリエール』の新LPなどを買う事もありますが、
あっても『盆と正月』みたいなものでして、年に一度の行事なんですね・・・

日曜日でも、なにやかにやで暇な時間があるのは珍しく、
ゆっくりミュージックを聴くこともここしばらく無かったのですが、
K子さんは御つまみ作りで忙しいようだし、テレビもつまらないし、
じゃあ昔買い込んでいたLPでも聴いてみようか?となったんですね・・・

で、聴いたレコードはこんな感じでした↓

『イル・ヴォーロ』(1970年代のイタリアン・プログレッシヴ・ロック)

『タイ・フォン』(タイ人2人とフランス人3人のこれまたプログレ)

『ストリート・ノイズ ジュリー・ドリスコール、ブライアン・オーガー&ザ・トリニティー』(ワタクシの愛聴盤)



最後の一枚は涙物でありました!

美貌の誉れ高い女性ヴォーカリスト『ジュリー・ドリスコール』に、
稀代のオルガニスト『ブライアン・オーガー』率いるトリオの『ザ・トリニティ』の2枚組み!



1枚目のB面の『ライト・マイ・ファイヤー』に始まって、最後の『レッツ・ザ・サンシャイン』まで、
ブラックフィーリングの中にもソフィストケートされた曲調が見事!

部屋のライトを半分まで絞って、ただただ流れいずるスイング感覚に身をゆだねるのみ!



さすれば我が身は40数年前へ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』か?
部屋がセピアに見えたのは気のせいか?

気のせいでした!


テレビを見ながら、ボックスボイテルを飲む!

2012-01-29 07:21:56 | ワイン
何を隠そうこのワタクシ、ワインのとっかかりはドイツワインでして、
実は何回か『ドイツワイン・コンテスト』などにもチャレンジしたこともありました。

もう随分昔のことであります。

もちろん、にわか勉強でペーパーテストはいつも芳しくないのですが、
どうゆうわけかブラインドの利き酒による実技で得点を稼ぎ、
東北代表で全国大会に何回か行かせてもらったのを憶えております。

さて、その頃にドイツワインの飲み比べもしたわけですが、
ズングリとした丸みを帯びた、独特の形の瓶も良く登場したんですね・・・

『ボックスボイテル』と呼ばれるこの瓶形は、
伝統的なフランケン・ワインの象徴的なボトルとのこと!

世界広しと言えども、この瓶形のワインはドイツはフランケンとポルトガルのマテウスのみ!

ですから、忘れようったって、忘れもしないという事です!

で、昨年末にこの瓶をある業者さんから見せられて、珍しさも手伝って何本か購入しまして、
今回お披露目となったわけなんですね・・・

まずはこの瓶形とこのワインの色合いを見てください↓



何とも愛嬌のある、かわいらしい形をしております。

でも、かわいらしいのはイイけれど、この形がナニから来たのか?てことになると、
チョット事情が違ってくるわけでして、まあ皆さんもご存知かとは思いますが、
『オス山羊のアソコ♪』なんですね・・・

そうすると、変なお話ですが、『オス山羊のアソコ』はそんなに大きいのか?
と考えるのは・・・俺だけか?俺だけですよね・・・

さて話を元にもどしまして、このフランケン・ワインは、

2010 テラ・コンシリウム ミューラー・トゥルガウ カヴィネット ハルプトロッケン フランケン

白い花の香りと優しい白桃のアロマに包まれた、極めてエレガントな味わいの代物、
濃厚な『トスカーナ IGT』のあとには、桃源郷のように染み入るワインでして、
ああ~ホッとするな~~と言う感じなんですね・・・

これから、日に日に暖かくなるのでしょうが、
春めいた日和には、もってこいのワインになるのでしょう・・・

ハルプトロッケンのカヴィネットですので、和食にでもマリアージュさせましょうか・・・

とにかくワインの裾野は広いという事です。

2010 ロッソ・ディ・ノートリ トスカーナIGT トゥア・リタ

2012-01-28 04:45:16 | ワイン
チョット前から注目されつつある、トスカーナはスヴェレートの『トゥア・リタ』の造る、
一番気軽なクラスのワインであります。

ここの看板ワインの一つ『ジュスト・ディ・ノートリ』が初リリースされたのが、
1992年と聞きますので、このアジェンダも足かけ20年の歴史を歩んできたわけです。

その間2000年には、もう一方のフラッグシップであります『レディ・ガフィ』が、
PP100点を獲得して話題になりまして、その時はホレ、ワタクシタチもすぐさま飛びつき、
『このワインのドコが100点だべ?』などと言ったかどうか?はサダカではないのですが、
いずれ皆さんと飲んでみたりもしました!

それから、少し時間が経過いたしまして、ヒョンな事から当方のセラーにこのワインが紛れ込み、
今回テニスを見ながらの、家飲みの場面での登場、と相成ったわけであります!



先ほども触れましたが、このワインは『トゥア・リタ』の一番ベーシックなワイン、
そのセパージュはサンジョベーゼ50%、メルロ17%、カベルネ・ソーヴィニヨン17%、
それにシラー16%とのことなんですね・・・

で、そのワインを飲んでみました印象は?と言いますと・・・

メルロ100%の『レディ・ガフィ』やカベルネ系の『ジュスト・・・』などの、
ストイックな造りではなしに、香りと果実味重視の美味しけりゃいいじゃん!てな感じ・・・

ですが、ススッと飲めるも、シッカリとした充実のボディが厳然としてあるわけでして、
気軽に飲むといっても、それなりのパーフォーマンスを見せてくれるんですね・・・

ですから、ボルドー衛星地区あたりで美味しく、しかもコスパ優れたものを探すのなら、
この辺がいかがか?とも思うのであります!

さて、ワインを何本飲めば、気が済むのでしょうか?

2012-01-27 05:53:31 | ワイン
ごく最近の統計によりますと、日本人成人一人が一年間で飲むワインは約3.2本とのことで、
これは世界の国別で19番目にあたるということです。

ふ~~む!なるほどね・・・

国別トップのフランスは約70本で、イタリア、スイスがこれに続くそうなんですね・・・
(昔と比べリャ、随分減ったか?)

このトップの3カ国の一人当たりのワイン消費量は年々減少傾向にありまして、
日本だけは減ることはなく、横ばい状態とのことなんですね・・・

そして日本はアジアではNo.1のワイン市場を維持しているということです!

なるほどね・・・

じゃあ、年間○○○本必ず消費するマッサーウオ司教は、一体何人?

それから、盛岡の周りに蠢く魑魅魍魎のワインヒートは何人なのでしょうか?

宇宙人か・・・

ともかく、カラダには気をつけましょう!ってことです!