The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

『さんさ』の音頭が聞こえます♪

2009-07-31 21:17:07 | ライフ
気がつけば、もう8月でした!

町のそちこちから、さんさ祭りの太鼓の音が聞こえているのは、
分かっていたのですが!何と、明日はその初日なんですね!!

明夕刻には、中央通りはさんさ踊りの大乱舞で埋まります!
サア皆さん!こぞって踊りましょう!って感じでしょうか・・
ワインヒート御用達の屋台も並ぶようですので、
その辺での顔見世興行の折にはヨロシクお願いいたします。

ところで、これは関係無いのですが、M上春樹の『ダンス、ダンス、ダンス』
の上巻読みきりました。

実際ダンス、ダンス、ダンスで、世の中乗り切れれば、楽なわけですが、
まずはイロイロ有りますよね・・・

さて昨晩は、夜中にセピアになりました!

というのは、例によって部屋真っ暗にして、
ロンヴァルディアのIGT飲みながら、
ジュリー・ドリスコールのハスキー・ヴォイスに揺れていましたが、
そろそろオネム・モードの10時近くに、着信アリ!

まあ、詳細はともかくですが、
桜山の喫茶の老舗『Rーベ』(昭和46年創業)に、IGT小脇に抱えて、
乗り込む事になったんですね!

何と『R-ベ』のマスターはワタクシを憶えていてくれまして、
恥ずかしいやら、懐かしいやら・・・

最近、頓にセピア色多くなりました・・・

ジャン・フィリップ・フィシェ、ムルソー育ち!

2009-07-30 21:14:42 | ワイン
あのムルソーの神様、コシュ・デュリの甥っ子と言われれば、
まあ普通はムルソー育ちのサラブレッドということですが、
果たしてこの名札が、ジャン・フィリップ・フィシェ本人にとって、
利点になるかどうかは、考え物です。

どうも、漏れ聞く話に寄れば、そうとう大真面目な人らしいので、
これがインポーターと買い手の間だけの話ですめば良いのですが、
こういうタイプの人に『コシュ・デュリの甥っ子』というレッテルを貼れば、
逆の方向性に進むと言うことが、往々にして起こりうるワケです。

さて今回、Vンパッションの会でジャン・フィリップ・フィシェの
06’ムルソー レ・シュヴァリエールをご相伴にあずかりました。
レ・シュヴァリエールにはコシュ・デュリ様の区画もございます。

さて、シャルドネ用のグラスに注がれたそのワイン・・・

始めは閉じ気味の還元臭を漂わせ、どこか純米酒ぽい風味を感じます!
トップの霧が晴れますと、タイトでミネラリーな鉱物質の香気に溢れ、
程なく果実の香りが立ち上ります。

味わいは、ムシロ塩気を感じるほど石灰岩を意識し、
フルーツの凝縮性に引き込まれてしまいますと、
アレヨアレヨと言う間に飲みきるほどの勢いが・・・
実はこのワイン、グラスでの1持間の待ちで、
大きくメタモルフォーゼ・・・
実に芳しく、旨みも立ち上るんですね・・・

ここまで待つのがヒジョーに大事!

さてこう来ると、『コシュ・デュリの甥っ子』のレッテルは必要でしょうか?

この辺が似ている・・・とかいう次元の問題ではなくて、
フィシェはフィシェじゃん!

むしろ、ワタクシ堅気のムルソー育ちと言いたいですね~~!

別のくくりで美味しくいただきました!

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05’レ・シュヴァリエール ここが最安値↓


M上春樹の意識世界・・・

2009-07-29 05:27:23 | ライフ
『1Q84』が売れに売れているとの噂を聞き、
早くそこへ辿り着きたいものだなあ・・・

と考えておりましたが、この作家に関しては、
あまりのシュールさに、理解不能に陥り、途中で挫けてしまう、
そんな可能性が大いにあるわけでして・・・

ですから、肩慣らしが必要と考えました。

その最初の肩慣らしが、『アフターダーク』だったんですね・・・

そして一昨日、M上中期の長編の傑作『ノルウェイの森』の上下2冊を、
久しぶりに読み直しました。

ナゼ『ノルウェイの森』なのか?

それは来年には、映画化の予定との事・・・
そしてこの小説の時代が、ワタクシの大学生活の時代の5年前、
の背景である事・・・

もちろん、舞台は東京と仙台ではだいぶ違いますが・・・

更に、これが一番の理由でしょうが、解りやすいという事になります。

これを読む事で、ある意味『ワタクシのセピア色の異界』、
が再生されるんですね・・・

『小説を書くというのは・・・
多くの部分で自己治療的な行為であると僕は思います。』

すなわち、M上春樹に言わせれば、『何かのメッセージがあって、
小説を書くのではなくて、自分の中にどんなメッセージがあるかを探し出す為に、
小説を書いているような気がします。』(河合隼雄氏との対談にて)
ということです。

てことは、これを理解する為には、
M上春樹の意識世界まで踏み入る必要があるってこと?なんですね・・・

『ノルウェイの森』での主人公ワタナベは、
自分の周りで起こる死の側面に呑み込まれた人々と遭遇しながらも、
その呪縛から少しずつ解き放たれるわけですが、
70年代の東京での学生生活を舞台に、
ソコに至るまでのワタナベを通しての、
作者本人の意識世界の変容が描かれている・・・という事でしょう!

サア、二回目読みきったところで、
肩慣らしは充分と言えるでしょうか?

いずれ、M上は難しい・・・ですよね!
現在『ダンス!ダンス!ダンス!』を読んでいます。

プティ・モンド出展ワインの概要です!

2009-07-28 22:05:03 | ワイン
梅雨もあけない内に、お盆突入ですか?

随分前にも、こんなことありましたよね・・・

通勤時にMイケル・ジャクソンの追悼ベスト盤を聞いていますと、
今までに聞く機会の無かった曲に、心を動かされます。

例えば『オフ・ザ・ウォール』!
この曲はSズキのスクーターのコマーシャル曲だったんですね・・
Mイケルのリズムの切れ、声の表裏の使い分け・・・
この人、只者じゃあありません!

さて今週末の『第46回 ワインとキュイジーヌの夕べ』・・・
このうっとうしい季節に、何をサービスしましょうか?
とイロイロ考えましたが、次の流れと決めました!

1.Welcome Champagne

2.Blind Item-White Wine

3.2002 Saumur Les Cormieres Chateau de Villeneuve

4.Blind Item-White Wine

5.2004 Gevrey Chambertin Les Champeaux Alain Burguet

6.Blind Item-Red Wine

7.1996 Gevrey Chambertin Christian Seraphin

8.1998 Charmes Chambetin Almand Rousseau

9.Blind Item-Red Wine

いかがでしょうか?
後半は10年以上の熟成期間を持つブルピノですよね・・・
そこの周囲のブラインドはどうでしょうか?
鬼が出るか?蛇が出るか?それとも保守本流でしょうか?

まずはお楽しみと言うことで・・・

ドメーヌ・クールセルの今昔物語

2009-07-27 21:18:16 | ワイン
今を去ること10数年前、かの伝説のワイン会が第一水曜日に行われていた時分、
その拠点のお店『二丁目H店』では、幾つかのドメーヌで造られた、
ポマールが良く出されていたんですね・・・

例えば、忘れもしない『ドメーヌ・ルジューヌ』・・・
ここのリュジアンなどは、70年代からヴァーティカルに飲ませて頂きました。

それから『ミッシェル・ゴーヌー』・・・
ここもリュジアンやゼプノを数ヴィンテージ、
嘗ては燦然と輝くイイ時代がありました。

そして、マダムが指揮していた『ドメーヌ・クールセル』・・・
これもある時期、薄められた時代も有りましたが、
記憶に残るドメーヌであります。

今回、ドメーヌ・クールセルの単独所有にしてフラッグシップの、
ポマール・グラン・クロ・デ・ゼプノ・・・
しかも、何と世紀のヴィンテージ、2005年ものをご相伴に預かりました。

さて、ここでニュイとボーヌの違いは何なのか?
ニュイであれば、ただのヴィラージュでも、
名だたるボーヌのプルミエをも凌駕する・・・てな事を言いますよね!

しかしながら、このクールセルはボーヌでありながら、
近年、目を見張るほどの高評価なんですね・・・

ラヴノー、ミュニエ、ルソー、DRC、ルロワ、ルフレーヴなどと同等の、
5つ星を獲得したとの事・・・

1996年に『コンフュロン・コトティド』のジャック氏の子息、
イヴ・コンフュロンがマネージャーになってから、
様相が変わったらしいんですね!
(コトティドがそんなに凄いのか?という疑問も残りますが・・・)

2005 ポマール・グラン・クロ・デ・ゼプノ ドメーヌ・クールセル

濃密なヴァイオレットの色合いで、エッジには青みが見られます。
ツーんとした黒胡椒のニュアンスに、
濃密なカシスとカラントのアローマが心地イイんですね!
未だ複雑性は見られないものの、ジビエと大地を思わせる大らかさ!
味わいはヴォリュームのある果実に、僅かに酸度が括られます。

このワイン確かに若いのですが、ワタクシむしろ今飲めてよかった!
オソラクこれからがバサロに入るのでしょうから・・・

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05’グラン・クロ・デ・ゼプノここが最安値↓