The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2004 ランゲ・ロッソ イル・プロヴィンチャーレ サン・フェレオーロ

2013-07-31 04:29:36 | ワイン
ココに来て続いている『ランゲ』のオーガニックな造り手です。
このワインは『ランゲ・ロッソ』ですから、ネッビオーロということになります。



この造り手の前回の赤は、『04’ドルチェット・ディ・ドリアーニ スペリオレ』でしたが、
価格的には同じくらい、ジッサイ飲みましても、果実のポテンシャルは同等と感じました。



濃密で、ピュアで、骨格堅固・・・
総体的には閉じていて、味わい的には五里霧中!
ネッビオーロのティピシテは未だ見えてきません。

ですから、ドルチェットなら、ソレもいいでしょう。
でもネッビオーロとくれば、どうなのか?と、
ワタクシとすれば、考えざるを得ないわけです。

先日の『ジュゼッペ・マスカレッロ』のネッビオーロを飲んだ後ですからナオサラなんですね。

あのまるでピノ・ノワールのようにフィネスを持った、
薫り高い、静謐な液体・・・

あのネッビオーロを知った後では、しょうがない!ということです。
それでも、その日のこんな料理を存分に引き立ててくれました。



このワインを飲んでみますと、はたしてナチュラル完璧主義が、
こういう品種にはどうなんだろうか?と思うことが、間々あります。

ドルチェットはよかったが、ネッビオーロには全てを削ぎ落とすのではなく、
アクセサリーも必要なのでは?と思う今日この頃です。

今の時代を先行する事象を追い求めるのも大事なのでしょうが、
今まであった確固たるものも忘れてはいけないということだと思います。

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2008 ランゲ ビアンコ コステ・ディ・リアヴォーロ サン・フェレオーロ

2013-07-30 05:22:56 | ワイン
『ランゲ・ビアンコ』のDOCに品種の制約がどうだったか?
は、詳しくは分からないけれど、これがまた面白い構成品種なんですわ・・・



リースリングとゲヴュルツトラミネール!

聞いただけでも、薫ってきそうなアロマティックな品種でしょう。

ジッサイ素晴しい香りでした!
レンゲの花、アカシアの蜂蜜、花梨、マルメロ、黄桃、バレンシア・オレンジなどなど・・・

しかしながら、香りの印象よりは味わいは甘くは無く、
シッカリと辛口に抑えられていて、料理にも合いそうな感じ!

その日は『トリッパのグリル』にマリアージュ!
実に美味しかった。



このワイン、軽く冷やして飲み始め、グラスで自然シャンブレで楽しむのがいいでしょう♪
イタリアならではの、実に素敵な白ワインでした。

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1988 レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ・アマローネ スペリ

2013-07-28 13:31:09 | ワイン
実はこのワインこそ、月光氏が先日の小ワイン会に持ち込んだワインなんですね。

答えを聞いてみて、一同ビックリ!
陰干し葡萄による『レチョート』なのですが、
『アマローネ』すなわち、糖分の完全発酵を完遂させますと、
甘さも控えめ、加えて熟成による薫りのコンプレシティも生まれて、
実に滋味を感じる、シリアスなワインにメタモルフォーゼするんですね・・・

『スペリ』はヴェネト州のヴァルポリチェッラ地域の名門で、
ワイン造りは代々受け継がれて、現在は5代目で、100%家族経営とのこと・・・



飲んでみますと、濃厚なガーネットに、若干ブラウンの縁取りがあって、
その香気は完熟プラムやブラックチェリーのジャムを思わせ、
スパイス感に焙煎が絡まり、フィニッシュには上質なショコラを感じるはず♪

味わいは力感とフィネスを持ち合わせ、正にリッチそのもので官能の世界にいざないます。

コレは大人のワインだよ、子供じゃあダメだよ!
とダレかが言ったとか言わないとか・・・

まあイイ、いずれ金曜日のあの会の、あのタイミングで飲めてヨカッタ!
参加者は皆さんソウ感じたと思います。

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素晴しい『アマローネ』でした↓

2009 コブ ピノ・ノワール ライス・スピヴァック・ヴァインヤーズ ソノマ・コースト

2013-07-27 22:32:19 | ワイン
東京から帰ってきて、翌日のことですが、
好き者が集まっての小ワイン会・・・

レストラン『アル・Fルノ』に集合いたしました。

家でのワイン会は、ココにきて自重しておりますが、
外部でのこのような形でのワイン会は、恒例化してきたように思われます。

まずは持ち寄ったワインは以下の通り↓



この中でワタクシ、スタートワインのランゲ・ビアンコと表題のカリ・ピノを持ち込みました。
お料理は次のような流れ↓





最近の『Aル・フォルノ』さんは、料理の美味しさも乗りに乗っているようです(笑)

で、再び登場した『コブ』ですが、以前は『フラワーズ』の醸造責任者!
自前の畑で、目の覚めるような、ブルピノ・グランクリュをも驚かす、
見事なカリ・ピノを連発!

前回の『2008 コブ ピノ・ノワール ジャックヒル』に続いて、
この『ライス・スピヴァック』も凄かった!



何が凄いかって?それはアルコール度数13%に抑えられた、奥ゆかしさがあって、
なおかつ樽もフレンチオークで新樽35%に留められ、樽熟成は20ヶ月、
そして出来たワインのスパイス感とチェリー・リキュール様の香気には、
エレガンスと品格が満ち溢れ、ジュブレイのグランクリュとも見紛う見事さなんですわ・・・

カリピノのお仕着せがましさと、しな垂れかかるシツコサは微塵もありません!

さて名だたる造り手のシャルム・シャンベルタンとココのライス・スピヴァックと、
貴方はドッチを選ぶのか?

面白いところだと思う・・・

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『岩手県果実酒研究会』にバローロ登場す!

2013-07-24 05:31:34 | ワイン
今回はイタリアはピエモンテでの生活経験のあるシニアソムリエ粟田圭一氏をお招きして、
食事をしながらの、くつろいだ雰囲気での研究会でした。

当方実は最近、ネッビオーロを開ける機会が多く、
というのも、パスタ好きが高じてのお話なのですが、
その流れでバローロにはツイツイ聞きたい事、言いたい事がいっぱいある。

そこへ絶妙のタイミングでこのオハナシ!
四の五の言わずに、参加を決めました。

とは言っても、おそらく濃厚系の新興系、しかもボーイズ系あたりが登場し、
何がなんだか分からんうちに終わってしまうパターン?ではなかろか?
の不安があったのですが・・・

参加をし、いきなりワインが登場し、そのワインが↓

2009 ネッビオーロ・ダルバ ジュゼッペ・マスカレッロ



2007 バローロ ラ・ピラ ロアーニャ



だったのだから、大喜び!
ハッキリ言いまして、やはりネッビオーロを知るためには、
このようなクラシックな造りの、歴史のあるアジェンダに限ると考えていた所へ、こう来た!
しかも前日抜栓までして、準備怠り無くということだったんですね・・・

粟田殿、お主できる!

結果、ジュゼッペ・マスカレッロはピノ・ノワールのようにフィネスを魅せつけ、
ミネラルと大地とマラスキーノチェリーのアロマに焙煎まで薫っています。

ロアーニャはバローロの骨格があって、クリュの優しいティピシテと、
紫の薫りの立ち昇る、バローロらしさをフル展開、お見事でした。

その日のメインディッシュ『短角牛のバローロ煮込み』と驚くべき相性を魅せてくれたことは、
説明するまでもありません。



実に今回の研究会は、イタリアな夜でした!