The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2006 ムルソー・ペリエール コシュ・デュリ

2013-10-31 06:09:27 | ワイン
このワインも『噂のワイン会』に登場したワインです。
もちろんブラインドで・・・

その前に、2本のアリゴテが出ていまして、まあアリゴテと一口に言いましても、
そんじょそこらのアリゴテではなくて、造り手は件の『コシュ・デュリ』、



それに『ドメーヌ・ドーヴネ』とくる・・・

しかもその『ドーヴネ』はシリアルナンバーが『1番』のもので、
このことを思い出してみましても、主宰の男気と言いますか、
キップの良さに惚れ直したわけであります。



その流れで『アルノー・アント』の『2004 ムルソー』が登場し、



その後に続いた最後の白ワインが表題のワインだったんですね・・・



そうすると、当然『ムルソー』の上を行くアペラシオンで、
造り手は?と考えていましたら、主宰が次の4つの選択肢を提示したんですね。

『コシュ・デュリ』『アルベール・グリヴォ』『コント・ラフォン』『DRC』だと・・・

で、ココで思ったのは、『ムルソー』が出た時点で、
ワタクシ『ペリエール』を意識していまして、
4つの選択肢を聞きましたら、『DRC』以外は『ペリエール』を持っている事に気づきまして、
そうなれば、最初の3つの造り手の中の、どこかの『ペリエール』だろうと決めたわけ・・・

で、香りは独特のアロマティックさを見せつけ、味わいは謹厳実直、
これは葡萄の実を早めに摘み取るスタイル、そうすれば『ラフォン』ではない・・・

もちろん『アルベール・グリヴォ』ほどヤワではないし、朗らかでもない。

で、結果『コシュ・デュリ』に決めたんですね。
ラッキーにも正解だったわけですが、それにしても『コシュ・デュリ』ですよ・・・

もちろん、柏手打って飲ませていただきました。
世の中の全ての『ムルソー』の中で、
このワインほど背筋を伸ばして飲むべきワインはないでしょう!

これも、主宰に感謝!!!


1955 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ ビオンディ・サンティ

2013-10-29 20:42:32 | ワイン
このワインが『噂のワイン会』の最後を飾ったワインなんですね・・・

中盤には、度肝を抜くよなシャルドネが出て、ピノ・ノワールが出て、
そして『ムートン祭り』となりまして、では最後に何が出るのか?
と一同ざわつく中で、このワインが登場したわけです。



このワインを飲んで、ナニを語るのか?

色合いはマホガニーに染まりつつ、その香気はフォーティファイドに迫るわけですが、
味わいは上質なヴィンテージ・ポートに似て、思索的に、幻想的に、
そしてイタリアの歴史を飲み込んだと迷宮を彷徨うが如し・・・

染みました、覚醒しました、またワインの謎めきを知りました。

これまた、主宰に拍手♪


『噂のワイン会』は、さながらムートン祭りだ!

2013-10-28 22:23:52 | ワイン
いやー、20年前のオテルもビックリのラインナップで、
クラシックなワインをどう飲ませるかに、
苦心惨憺する醍醐味を楽しんでるようにも見え、
こんな男気のあるワイン会を開催してくれて、
主宰のT君には、心から言います『アリガトー』って・・・

通例どおりに行けば、12本のワインを全銘柄ココで開陳するところなのですが、
何しろそのラインナップの内容が内容だけに、流石に今回は、幾つかのブロックに分けて、
披露したい気持ちになっておりまする。

で、やはりメインに鎮座するムートン3ヴィンテージについて、
まだ興奮冷めやらぬうちに、報告するのが肝要と思ったわけです。

登場したムートン・ロートシルトの3つのヴィンテージは、
86’55’28’でありました。







説明するまでも無く、この3つのヴィンテージは、メドックにおいて、
例外的なヴィンテージといえるでしょう。



自らのワイン経験から言わせて貰いますと、
86’ムートンは10年ほど前に飲みました。
55’は経験無し、28’はムートンは無いけれど、
ラフィットは御相伴に与ったことがります。

いずれも成功しているムートンですゆえ、熟成の度合いは違えども、
タンニンの支え具合や、果実の豊かさ、汁気の多さはナラデハの味わいでして、
熟成香に至っては、腐葉土、ヨウ素、アイラのモルトなどの特徴的な熟成香に、
シャボンや煮詰めた豆の香り、プラムのセミドライのニュアンスなど、
共通根が見えるは見えるはで、途中からブラインドも何処かへ吹っ飛んで、
コレは『ムートン祭りやで♪』となってしまったんですね・・・

細かいことは抜きにして、おそらく参加した皆さんが思ったことだと思うけど、
特にも最高の状態で、熟成の高原部をひた走っていた1928年物が最高に良かった!!

おそらく、後にも先にも、これほどのムートン経験をするチャンスは皆無に近い!
飲んだ瞬間に、そう感じたしだい・・・

全銘柄良かったけれど、28’ムートン・ロートシルトは白眉、今の時点で、まだその余韻に浸っております・・・

週末だけど早寝の理由・・・

2013-10-27 07:02:11 | ライフ
実は本日、とあるところで、年一のスゴイ会がありまして、
昨晩ははやる心を抑えつつ、週末の疲れもあって、早寝をしたしだい・・・

で、おとなしく、酒も抜いたのか?と聞かれれば、答えはノー!

息子の結婚式に、お祝いの花を贈っていただいた『忘B』さんへ、
お礼参りを兼ねてのお邪魔を致しました。

いつものように、ビールで肴を食べたあと、



イイ甲州が入っているよ、てなことで、それをオーダーしてみたら、
『12’リュナリス・甲州 マンズ・ワイン』が出てきたんですね・・・



この甲州、風味はあの甲州のティピシテ通りではなく、
ミネラルに、僅かな柑橘、そして花の香気を湛えた、
無類のエレガントさを強調しているもの・・・

味わいは驚異のアルコール度数13%の迫力を見せつけ、
濃密かつ、イイ酸味で爽やかさをも持っている、
加えて甲州らしい苦味は微塵もない・・・

もちろん、その日の和食と、見事なマリアージュを見せてくれたました。



こうゆう甲州飲んで思うのは、ニッポンワインの実力について・・・
オーディナリー・ワインについては良いだろう、さて一方クォリティー・ワインはどうだ?

これからは、そこの部分を試される時が来た!
それにトライすることが出来る造り手は、一体幾つあるのか?そこが問題だ!

2011フランケン・ヴァイン・ガレリー グラウアー・ブルグンダー QbA トロッケン

2013-10-26 05:25:34 | ワイン
このワインは、先日『Dコッタ』で飲んだワインであります。

『ボクスボイテル型』のフランケン・ワイン、まずはその香りに驚かされました。

白い花に、カリンや洋ナシのトップ・ノーズ、
甘く深みがあって、熟成を感じる蜂蜜をも感じます!

『フランケン』といえば『シルヴァーナー』と来るのでしょうが、
このワインは『グラウアー・ブルグンダー』、すなわち『ピノ・グリ』でありました。





果実はふくよかで、イイ酸味を持っているのですが、
最後の底アジに、わずかですが苦味を感じて、
ヒョットしたら『ピノ・グリ系』?と答えましたら、
これがご名答・・・

しかしなんぼなんでも、『フランケン』だったとは・・・

この造り手は『フランケン生産者協同組合』とのことですが、
実に素敵なお味・・・

エコロジーの地域の認証も得て、時流にも乗っている!
どうしてこのようなワインに、世のワインヒートの目が行かないのか不思議だ。
(逆にカズクンが探してきたのも、驚異ですが・・・)

騙されたと思って、一度試してみて!といいたい所♪
美味しいですよ、ホントーに・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

12’物ですが、ココから購入できます↓