戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

映画は・・・

2015年01月27日 | 想うこと

ゲオで、ビデオ屋ですが、昔の名作といわれる映画が順次出されています。

一昨日は、ベルイマンの『第七の封印』を借りてみましたが、ますます、色々借りてみたいと思うようになりました。

フェリーニも好きでした。

『サテリコン』は映画館で、名画座ですが、2回観ました。

それでいて全体が把握されていないのですから、いかにフェリーニのマジックに翻弄されたかです。

30年ぶりに観たいと思っています。

ブニュエル、タルコフスキー、そして、ビスコンテ、私の映画道を導いてくれた監督たちです。

ビスコンテの『山猫』、岩波ホールで2回観ました。

30年ちょっと前、予告編でワルツのシーンを観て、その美しさに感銘を受け、公開日、岩波ホールの階段で1時間近く立って待っていて、観たのです。

公開当時のネガからポジをおこしたというフィルムで。

あまりに美しく、二週間の公開期間に、2回観てしまったのです。

10年ほど前ビデオになったので購入しましたが、観たのですが、あの当時の感動は得られませんでした。

それは当然のことなのですが、やはり、画像の美しさが足りないのです。

せめてブルーレイで、それ以上の画質なら、もう一度買います。

『ルードヴィッヒ』もそうですね、高山の昔の映画館で観たときには、画面の暗さと幕がかかったような画質に失望してしまいました。

ブルーレイで出ないものでしょうか。

抜けるような絵といいますか・・・東宝直属の映画館で、『用心棒』を観たとき、それは封切り映画がこけたため、急遽、黒澤映画特集に代わったので観られたのですが・・・

向かい側から店の中を撮っていて、玄関から内側まで、抜けたような奥行きのある映像を観たときに、白黒映画ですが、その深さに、なんと美しいのだろう、と感動したのです。

これは、ケビンコスナーが出演した『ボディーガード』で、途中、『用心棒』が流れるシーンでも感じました。

望遠で撮っているため縦の動きに全て焦点が合っていて、殺陣が美しく見えるのです。

用心棒はきちんと映画館で観ていますが、洋画の中で唐突に映し出されたため、よけい強調して観られたのです。

ですが、これも、綺麗に映される映画館でなければ経験されないことです。

『シャイニング』での冒頭の、葬送行進曲が流れている映像、吹雪の迷路の美しさ、すべて、かつてのビデオでは経験できません。

『影武者』の、朝日を受けて、謙信が馬に乗って登場するシーン、美しさに身もだえしてしまいました。

すべては、映画館の、直営館での経験です。

・・・やっぱり、映画は映画館で観なければ。

少しづつ、フラストレーションが溜まっているのでしょうか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

この記事についてブログを書く
« 沈黙からの・・・ | トップ | またもや、救急車を »

想うこと」カテゴリの最新記事