ゲオで、ビデオ屋ですが、昔の名作といわれる映画が順次出されています。
一昨日は、ベルイマンの『第七の封印』を借りてみましたが、ますます、色々借りてみたいと思うようになりました。
フェリーニも好きでした。
『サテリコン』は映画館で、名画座ですが、2回観ました。
それでいて全体が把握されていないのですから、いかにフェリーニのマジックに翻弄されたかです。
30年ぶりに観たいと思っています。
ブニュエル、タルコフスキー、そして、ビスコンテ、私の映画道を導いてくれた監督たちです。
ビスコンテの『山猫』、岩波ホールで2回観ました。
30年ちょっと前、予告編でワルツのシーンを観て、その美しさに感銘を受け、公開日、岩波ホールの階段で1時間近く立って待っていて、観たのです。
公開当時のネガからポジをおこしたというフィルムで。
あまりに美しく、二週間の公開期間に、2回観てしまったのです。
10年ほど前ビデオになったので購入しましたが、観たのですが、あの当時の感動は得られませんでした。
それは当然のことなのですが、やはり、画像の美しさが足りないのです。
せめてブルーレイで、それ以上の画質なら、もう一度買います。
『ルードヴィッヒ』もそうですね、高山の昔の映画館で観たときには、画面の暗さと幕がかかったような画質に失望してしまいました。
ブルーレイで出ないものでしょうか。
抜けるような絵といいますか・・・東宝直属の映画館で、『用心棒』を観たとき、それは封切り映画がこけたため、急遽、黒澤映画特集に代わったので観られたのですが・・・
向かい側から店の中を撮っていて、玄関から内側まで、抜けたような奥行きのある映像を観たときに、白黒映画ですが、その深さに、なんと美しいのだろう、と感動したのです。
これは、ケビンコスナーが出演した『ボディーガード』で、途中、『用心棒』が流れるシーンでも感じました。
望遠で撮っているため縦の動きに全て焦点が合っていて、殺陣が美しく見えるのです。
用心棒はきちんと映画館で観ていますが、洋画の中で唐突に映し出されたため、よけい強調して観られたのです。
ですが、これも、綺麗に映される映画館でなければ経験されないことです。
『シャイニング』での冒頭の、葬送行進曲が流れている映像、吹雪の迷路の美しさ、すべて、かつてのビデオでは経験できません。
『影武者』の、朝日を受けて、謙信が馬に乗って登場するシーン、美しさに身もだえしてしまいました。
すべては、映画館の、直営館での経験です。
・・・やっぱり、映画は映画館で観なければ。
少しづつ、フラストレーションが溜まっているのでしょうか・・・。