普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

もし小沢さんが代表を辞任したら

2009-04-28 11:18:14 | 麻生内閣

[最近の政治に関する動き]
  産経新聞社が25、26の両日、FNNと実施した合同世論調査 

・麻生内閣の支持率 28・2%(前回20.8)
・次期衆院選の比例代表の投票先 自民党  34・6%、民主党34・0%
・政党支持率は自民党29・2%(27.5%)、民主党21・5%(28.5%)
・次期首相にふさわしい政治家 麻生太郎首相 8・7%、小沢一郎代表5・2%
・小沢代表が退陣し新代表の下で衆院選に臨むべき 57・3%、麻生首相は退陣し、衆院選を行うべき 23・5%
 この数字は誰でも知っている様に、麻生さんや自民党の政治姿勢の変化は無いけれど、小沢さんの秘書問題が出て、改めて自民党と民主党、麻生さんや小沢さんを比較してみた結果がこの数字の変化に現れているのでしょう。

 26日行われた名古屋市長に民主推薦・河村たかし氏が初当選しました。
 推薦する民主は「衆院選の前哨戦」と位置づけ、選挙期間中に小沢代表が事務所を訪問したほか、鳩山由紀夫幹事長や菅直人代表代行が相次ぎ名古屋入りしました。
 然しこのこの結果は問題の小沢さんの存在の影響や自民・民主の対決と言うより、東国原さん、橋下さん、千葉県の森田さんと同様に、河村さんの知名度の勝利と言って良いと思いますし、民主党員も余りこの今回の勝利を小沢さん支持の理由にする人は少ないようです。

 その現れの一つとして今まで小沢さんを擁護する立場を取っていた民主党の最高顧問の渡部恒三さんまで、小沢代表は「最も良い決断を」…自発的辞任に期待感を示したそうです。
 彼は、27日、都内で開かれた次期衆院選候補の会合で、小沢代表の進退問題に関し、「私のもとに届く国民の声は、以前は『続けるべきだ』と『辞めるべきだ』が半々ぐらいだったが、最近は辞任を求める声が80%に増えた」と指摘した。
 そのうえで、「小沢氏は『何よりも政権交代が大事だ』と言っており、自分が代表の座にいることが次の衆院選での政権交代のためにならないなら、選挙に勝つために最も良い決断を本人がしてくれると期待している」と述べ、小沢氏の自発的辞任に強い期待感を示した。
 渡部氏は国会内で鳩山幹事長と会談し、小沢氏の進退について意見交換。終了後、記者団に「こっちのエラーで麻生内閣の支持率が回復しつつある。これから命がけで(打開)しなければならない」と語った。
そうです。

[もし小沢さんが代表を辞任したら] 
 もし小沢さんが何らかの形で衆院選の前に代表を辞任し、前代表の岡田さん、前原さん、前回、代表候補立候補を目指した党広報委長の野田佳彦さんなどが代表になって、官僚制度の抜本的な改革、企業献金廃止や政治家の世襲の禁止などを掲げて戦ったらどうでしょう。
 党は一気に清新のイメージを回復し、「頼り無いが一度は政権交代をしては」と望む国民の期待は一気に高まるでしょう
 それに反して自民党は昨日も書いたように、国民が抱いている
・官僚に頼りきったと言われる政治、
・党の約40%を世襲議員が占め、
・平気で自民党政府の足を引っ張る族議員の跋扈
などなどのイメージと、新党首を抱いた民主党と対比するのは、最初に書いた世論調査の結果の自民・民主の両党が対比されて政党や党首の支持率が大きく変動するのを見ても判ります。

 今は良い意味でも悪い意味でも支持率が大きく政局を動かしているようです。
 しかも民主党が折角代表交代をするのなら、自民党への対応が間に合わない、解散間近にその手を打って民主党の支持率が(多分)一気に上がった時期を狙ってく交代するかも知れません。
 それに対して自民党はどう出るのでしょう。
 小沢民主党と戦いたい自民党、その代表が代われば一気に自党が不利になると幹部が言う一方で、麻生内閣の支持率が上昇したと言って(浮かれて?)解散時期の論議をしたり、相変わらず中川秀直さんや武部勤さんなどが反麻生グループの結成を画策したり、世襲反対など言う暇はないと思うのですが。

 政権交代論者の私としては、民主党の代表の交代による体制と実現可能なマニフェストの見直し、それに対する自民党の挙党一致体制構築(多分、麻生さんに代わる人を見つける暇はないと思いますので)と公約の見直しのもとにがっぷり四つに組んで政策論議をして貰いたいものです。
                     
 小沢さんの秘書問題で小沢さん自身も民主党も苦しい決断を迫られると思いますが、自民党も、小沢さんや民主党がどう出てくるか、支持率を(少しばかり)回復した今こそ、改めて兜の緒を締め直し万全の体制を立て直す心構えをする必要があると思うのですが。

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