普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

自民党と民主党へ(世論調査の数字を読む)

2009-04-14 15:31:45 | 麻生内閣

  13日に発表されたNHKの世論調査と、12日の毎日新聞の世論調査の比較をしてみました。
・麻生内閣を「支持する」30%(前回18%)(毎日24%)
     「支持しない」60%(71%)
・西松建設の政治献金をめぐる事件で、公設秘書が逮捕・起訴された民主党の小沢代表が検察の対応を批判に「大いに納得できる」5%、「ある程度納得できる」22%、「あまり納得できない」が34%、「まったく納得できない」が34%
(毎日、続投を了承した民主党の対応「納得できない」66% )
・小沢代表の進退「代表を続けるべきだ」10%(毎日23%)、「代表を辞任すべきだ」53%、「どちらともいえない」が32%
・望ましい政権の形「自民党が中心となる連立政権」27%、「自民党と民主党による大連立政権」が23%、「民主党が中心となる連立政権」が20%
(毎日「次の衆院選で自民党と民主党のどちらに勝ってほしいか」民主党42%、自民党32%)
・次の衆議院選挙後の総理大臣にふさわしい人「麻生総理大臣」が19%(毎日21%)、「小沢代表」14%(毎日12%)、「どちらもふさわしくない」60%

 最近、世論調査の結果が信用ならないという批判が多いのを立証した数字ですが、大体の傾向は掴めるようです。
 世論調査をした各社の調査の手法はともかくとして、麻生内閣の支持率を見ても判る様に、同内閣の本質が変わらないのに、支持率が大きく変動する一つの理由として、判断基準として無意識または意識的に予想される民主党内閣の支持率との比較、詰まり民主党への不信感が麻生内閣の支持率を上げたとも考えられる様です。

[自民党と民主党の長所と短所]
 この世論調査からもほぼ推測出来ますが、麻生自民党と小沢民主党の主な強い点と弱い点を考えて見ました。
自民党
 強い点:党員の政治信条が全体的にほぼ似ている。
   人材が豊富だ。
 弱い点:麻生さんが頼り無い(と世論調査の数字が示している)
   族議員に象徴される官僚との結びつきが強いため官僚制度改革に腰が引けている(と思われている)

民主党
 強い点:官僚とのしがらみが余りないので、戦後以来殆ど手つかずの官僚制度改革ができる(と思われている)
 政権担当としての経験がないだけ未知の魅力がある。
 弱い点:小沢さんの評判が良くない
  政権担当政党としての経験ある人が少ない 
   党内が政治信条が違う人達の寄せ集めで、左派よりの政策が出てくる不安がある
   今までの党利党略の国会運営から見ると政権を取って、まともな政権運営をしてくれるか言う不信感がある

[自民党と民主党のこれから]
 私は政権交代論者として自民党と民主党に次のことを考えて貰いたいと思っています。
自民党
・今までのしがらみを破って官僚制度の改革に本格的に取り組むべきだと思います。
・そして麻生さんはその先頭に立ってリーダーシップを発揮して貰いたいと思います。
 極端に言えば政府が決めた方針に反対する省庁があれば、その事務次官を更迭し、族議員の言う事を無視することが出来れば、麻生内閣と自民党の支持率は上がる(それも急上昇する)のは間違いないと思います。
 何故なら国民は首相のリーダーシップの発揮を渇望しているからです。
・今の敵失による一時的な麻生内閣の支持率上昇に浮かれて、解散すれば世論調査で示すように、衆院選は良くて接戦か悪くすれば敗戦に終わると思います。
 毎日の「次の衆院選で自民党と民主党のどちらに勝ってほしいか」民主党42%、自民党32%を無視してはいけないと思います。
・そして民主党政権の待望論の一番大きな理由は自民党が今まで放っておいた、官僚制度改革について折角手を付け始め地方分権や、公務員制度改革の工程表に見られる様な政府の改革への弱腰に対して、民主党ならやってくれるだろうと言う期待感だと言う事を忘れてはいけないと思います。
 ここが麻生さんの正念場だと思います。

民主党
不評の小沢さんに降りて貰い(多分小沢さん自身も考えているかも知れませんが)清新な若手を登用することです。
 これに対して自民党は今のところ麻生さんを立てるか、また一騒動して誰かを担ぎだすほかなく、それを面白おかしく報道されて自民党の支持率がまた落ちるでしょう。
・政権奪取後の現実を直視した実行確実マニフェストを整備しておくこと。
 麻生人気の低下で浮かれ、今度の小沢騒動で落ち込むなど政局に左右されて公約の整備をおろそかにしていては、政権担当経験のない民主党の政策に不安感を覚える人達は多いと思います。
 先ず国民に信頼して貰える公約を作り、国民全体に知ってもらう努力をすべきだと思います。
  その為には民主党は例え難しくても、同党不信の一因となっている党内の左派勢力や、協力体制を作っている社民党の意見を無視することだと思います。

 
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