普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

またNHKの反日報道

2009-04-11 11:59:34 | 情報、マスコミ

 NHKのプロゼクト「JAPAN」が一回目の「アジアの一等国」の報道にに対して台湾問題を主として扱っておられる「台湾は日本の生命線!」さんを始めとして多くの批判が起こっているようです。

[金美齢さんの意見]
 この点に関しては親日家で有名な金美齢さんもそのホームページ
で、
 4月5日のNHKスペシャル・アジアの"一等国"という番組はひどすぎるというメールをたくさんいただきました。私もまったく同感です。まずは自虐史観ありき、そこが出発点の番組だったような気がします。日本人だけで反省するのは勝手だとしても、台湾の人たちにまで、ある種の偏見を押し付けるような取材の仕方や編集は、私には許せません。台湾は世界一の親日国家と言われており、それは台湾に足を運んでいただいた方々みなさんに実感していただいていることです。台湾人のあっけらかんとした日本人への好意は、50年間の日本統治がNHK報道のようにひどいものであれば絶対にあり得ません。とても偏った取材、偏った番組の作り方だと思います。
 番組のなかでは、日本人と一緒に台北第一中学校をでた方々の、いじめられた、差別された、という発言だけが映し出されています。しかし、もし自分たちの受けた教育に対して否定的な思いだけを抱いているのであれば、戦後六十数年たった現在でもあれだけ流暢でレベルの高い日本語を駆使するでしょうか、使うでしょうか。日本が嫌いであれば、自分が学んだ日本語は永久に封印するはずです。このことだけでも、日本すなわち加害者という立場から出発している番組であることを強く感じます。
 あの番組を観た多くの日本人が、日本がひどいことをした、とだけの偏ったインプットをされたとしたら、非常に不公平だし、非常に不幸だと思います。まだまだ言い足りませんが、私の意見は雑誌などでしっかり述べていきます。
と書いています。
 
(金美齢さん、どうか頑張って論陣を張ってください。そしてこの問題を是非出演されている「たかじんのそこまで委員会」に取り上げるように言って下さい。)

[取材を受けた柯徳三さんの本音]
 金美齢さんが触れた台北第一中学校の卒業生で取材を受けた柯徳三さんに直接電話をして確認をされた草莽崛起ーPRIDE OF JAPANさん 
のブログの内容は衝撃的でした。
(大変多くの方が見られていると思いますが、もしそうでない方がおられたら是非ご一覧下さい。)
 柯徳三さんは、日本による五十年間の台湾統治はプラス面が五〇%でマイナス面が五〇%と考える。NHKの取材を受け、インフラや教育のよさを語ったのだが、番組は全然取り上げなかった
 日本による差別待遇など、欠点への怨み事ばかりを取り上げ、あたかも台湾人が朝鮮人と同じく排日だとの印象を植え付けようとしているらしいが、これは心外だ。
 私は話の最後で「都合の悪いところがあればちょん切って」と頼んだ。それは「日本人が不愉快に思うような悪口の部分を切って」と言う意味だったが、逆にそれらばかりを取り上げられた。

と正に金美齢さんが指摘されたように柯徳三さんが憤慨しているそうです。

[私の意見]
・NHKの偏向報道

 私は柯徳三さんが「日本による50年間の台湾統治はプラス面が50%でマイナス面が50%と考える」と言う様に、報道では日本に取って良い面も悪い面も隠さずに公平に報道すべきだと思うのです。
 偏った報道で有名なのは朝日新聞で、偏向報道は許すべきではないと思いますが、その責任は購読者の減少となって報われます。
 然しNHKは公共放送で然も国民から一律に受信料を取っています。
 マスコミには当然主張もあり、政府批判もあって当然ですが、報道は正確そして公平の原則は譲れないと思います。
 特にNHKはこの点では慎重にも慎重を期すべきで、「JAPAN」でも柯徳三さんの発言を公平に取り上げ、その判断は聴取者にまかせるべきだったと思います。
 もし主張があるなら新聞の社説と同様に視点・論点などの意見発表の場で、他人に語らせずにNHKの人が自分で喋るか、「JAPAN」の中で報道の趣旨に賛成、反対の人を登場させて公平に意見を述べさせるべきだと思うのですが。
 なお付け加えて置きますが、NHKの検討不足と言うか脇が甘いのは、草莽崛起さんが触れられていましたが、柯徳三さんは『母国は日本、祖国は台湾』(桜の花出版)と言う本を出版されているように、意見発表の場を持っているそうで、必ず彼から
何らかの形でNHKの偏向報道の批判が公表され、NHKの立場がまた悪くなることも考え無かったことでも良く判ります。

・報道機関の規制の難しさ
 私はNHKの「JAPAN」報道批判を見て。同じNHKが明らかに公共放送としては不適切な「慰安婦模擬裁判」の報道と、安倍さんと中川昭一さんと朝日新聞の本田記者の問題の取材態度、誤報事件を思いだしました。(*注記)
 詰まり報道機関への(NHKの監督官庁である)政府の一員である安倍さんと与党の中川さんの介入の有無が大きな問題になったのです。
 最近ではBPOが出来て大分良くなったようですが、偏向報道するマスコミへの指導の動きは遅いようです。
 公共放送であるNHKは模擬裁判報道の反省もなく、また偏った報道をして一時収まりけていた受信料拒否の動きがでてくるような気がします

 実は私のブログにも、NHKの同放送を見られた方から、報道の内容がおかしいが戦前派の私の意見も聴きたいと言って来られた方が居ましたが、昔のかさぶたを剥がすようなことは思い出したくないと言う戦前・戦中派共通の気持ちと、同放送の予告編を見て偏向報道と判り血圧を上げるのを避けて見ませんでした。
 然し「JAPAN」プロゼクトはここしばらく続くそうで、プロではありませんがブログで大きなことを書いている私として、見ないのもなんとなく後ろめたい気持ちもしています。
 私はNHKの今後の同種放送の公平・正確路線に転換して貰いたいのですが、何とかならないのでしょうか。

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