普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

暗い放送ばかりするテレ朝の「スパモニ」

2009-04-20 16:08:33 | 情報、マスコミ

[暗い放送ばかりするテレ朝の「スパモニ」]
 今朝のテレ朝の「スーパーモーニング」で厚生労働副大臣の大村秀章さんの私設秘書が(役得を利用してと言わんばかりに)今のようなリストラで職を失った人達の住宅事情が困っているとき、然もその状況が一番厳しい愛知県の雇用促進住宅に入っている問題を取り上げていました。
 それに就いて大村さんの釈明の報道があり、コメンテーターとの大村さんのやりとりがありました。
 その報道ではっきりしたことは、
・雇用保険に入っている人で規定の所得水準以下の人達には雇用促進住宅入居の権利があり、その申し込みの窓口はハローワークであること
・秘書が申し込みをしたときは好況であり愛知県では多くの同住宅の空き家があったこと・この秘書の行動に就いては大村さん知らなかったが、大量のリストラ発生に伴い()大村さんの立場もあり、秘書はすでに同住宅を退去していること
(テレビでは言っていませんでしたが、秘書の入居の時期は大村さんが厚労副大臣に就任以前でした。)
など大村さんには殆ど瑕疵がなかったようです。
 これに対してコメンテーターが「普通の人達は家を探すのに、不動産屋を利用するのに、大村さんの秘書は何故ハローワークを利用したのか」など、執拗に食い下がっていましたが、大村さんから軽く交わされていました。

 次に取り上げたテーマは渋谷区長の選挙違反事件でした。
 03年4月に実施された渋谷区長・区議選のガソリン代の公費負担を巡り、桑原敏武区長と木村正義区議会議長ら12人が区選管に過大請求した疑いがあるとして、渋谷オンブズマンはこのほど、超過分の返還を求める住民監査請求を区監査事務局に提出した。また、このうち11人を、詐欺容疑で東京地検に告発した。
 オンブズマンが情報公開請求で3月までに入手した資料によると、ガソリンタンクの容量40リットルの車に1回50リットルを超える給油をしたり、45リットルのタンクに7日間毎日1回当たり62リットルを入れたとする記録があったという。
(毎日web
より引用)
ことらしいです。
 報道によると、規定では選挙カー1台のガソリン代のみ公費負担出きることになっているのに、他の車のガソリン代まで請求し受領したそうです。
 その原因はガソリンスタンドが選挙終了後にガソリン代を候補者ごと請求するのに、規定の車も他の車のガソリン代を一括請求しその内訳を示さなかったため、各事務所がうっかりそのまま報告書に記載したもののようで、それが区長を含む11人もの違反者が出た理由の様です。
 前の大村さんの私設秘書の問題で少しうんざり仕掛けていた所で、テレ朝のレポーターが何時ものように、区長に正義の見方と言わんばかりの口調で問い詰めようとしているのを見て、うんざりしてチャンネルを変えました。
 勿論、選挙違反したのは事実で、意識・無意識を問わずその報いを受けねばならないのは当然ですが、区長の場合の違法に受け取った差額は5万円そこそこで、それが違法だと気付いていれば、何とか処理したはずで、気付いていても頬被りするほど違反者がみみっちいとはといも思えないからです。

[フジテレビの「とくダネ!」の明るい話題]
 チャンネルを切り換えた時、丁度フジテレビの「とくダネ!」で 新聞協会が読者から募集した明るい記事を纏めた「Happy ニュース」の中から選んだものの一部の追跡報道をしていました。
・マクドナルドで若者に混じって明るく働き、店長の信任も厚い68歳の女性、そしてこの記事を応募した17歳の女子高校生から、この報道を見せられた病気で落ち込みがちの祖父が元気を取戻して、農作業に励んでいる姿。
・山口県の山村で一人暮らしの老人の写真を取り、同僚から教わったパソコンでそれを葉書にして、老人の近況を書き、気がかりのことがあれば連絡するように書き添えて、その老人の子どもや孫たちに送る駐在所の巡査部長と、老人達の楽しそうな会話と子どもたちの感謝の言葉。
・二十歳過ぎて全盲になった衝撃を乗り越えて、中学校に復職し、生徒一人一人の声をICレコーダーに記録して、それを記憶して生徒の識別に使う埼玉県の教師。
 生徒の席を覚えるために各生徒の机の裏に点字の名前を貼り付け、普通の教師の数倍の努力で教材を纏めるのを支える若い気丈な妻。

 新聞は事件事故などの悲しいできごとや、政治経済の難しい話ばかりだけではなく、実はみなさんの日々の生活に、いつも元気を届けようとしています。そんな新聞の横顔を知ってもらいたい、また、これから新聞にHAPPYな記事が増えて、読む人の心があたたかくなることで、世の中が少しでも明るくなったらいい――キャンペーンにはそんな願いが込められています。
と言う「Happyニュース
のコンセプト」とそのままの明るい報道でした。
 未曽有の金融・経済危機と大量のリストラなど暗いニュースの多い中に、この様な明るい報道を見て多くの視聴者が元気づき、また報道から学ぶことも多いと思います。

[テレ朝の「スパモニ」へ]
 テレ朝の「スパモニ」の様に暗いニュースをこれでもか、これでもかと瘡蓋(かさぶた)を剥がすような放送も、それなりの理由があると思いますが、そればかりでは世の中をますます暗くし、皆が悪い事をするのに俺もして何が悪いと一部の人達に思わせる一面もあると思います。
 局の方針もあると思いますが、10の暗いニュースを放送するなら、せめて1~2の明るいニュースも必ず入れて貰いたいものです。
 そうすれば、前に書いた明るい放送の利点の他にも、良い事をする人達と悪い人達の行い対比をすることで、その悪事がより一層際立ってくる効果もあると思います。

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