昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

釧路武佐の森緑地公園

2007-05-30 21:02:35 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 今朝の予報では、一日中曇り空でしかも最高気温が11度そこそこしか上がらないとあったから、今日の外歩きは半ば諦めかけたのだが、苦手の風がいつもの半分ほどと分かり、やはり出掛けることにした。
 初めは近くのつもりでいたのだが、出掛ける昼頃に近付くにつれて空が明るくなり、ついには青空が天いっぱいに広がり始め気温も14度近くにも上った。
 まったくこの頃の予報はあてにならない。急遽行き先を変えて、前から予定していた「武佐の森緑地公園」へ行くことにした。

 この緑地公園は、釧路市東部の住宅街にあって、今ごろは「オオバナノエンレイソウ」が満開のはずである。またミズナラハルニレの巨木、野鳥など見どころがたっぷりとあり、さらに1,5キロほどの起伏に富んだ散策路もあることから、平日でも人出で賑わっているところだ。

 今日来てみたのだが、時期的に少し遅かったようで、「オオバナノエンレイソウ」はともかく「ミズバショウ」は花が散ってしまい、葉ばかりがトウが立つほどに大きくなっていた。またミニ湿原の入り口あたりには「ヤチボウズ」が、枯れた頭の上に緑鮮やかな若草を盛んに茂らせていた。

 因みに、
「ミズバショウ=水芭蕉」のことは、子どものころ(樺太時代)から知っていたが、そのころは「蛇の枕」と呼んで近くに蛇が棲んでいると、子どもたちからは真剣に恐れられていた。ミズバショウが咲く湿地帯には、可愛いい黄色の花をつける「ヤチブキ=谷地蕗」があって、それ花を摘もうとうっかり近付いて、まわりの大人たちに良く脅されたものだった。
「ヤチボウズ=野地坊主または谷地坊主」については、樺太に在ったのどうかはまったく記憶にないのだが、一番初めに知ったのは「五味川順平作の人間の条件」の文中からだった。
 湿原には付き物のヤチボウズだが、知っている人は意外に少なく以前は良く訊かられたものである。

山全体に咲いているのだがカメラではこれが限度・・・

花も散ってしまい葉だけが伸びきったミズバショウ

ヤチボウズが群生するミニ湿原