昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

タンチョウが・・・

2007-05-06 20:49:13 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 このところ吹く風は、まるでこの地域に定着したかのように、時には8メートル前後にまでなって、このところ毎日欠かさず吹いている。
 今日も予報によれば、正午ころからはさらに増すだろうとあったから、ウォーキングは早くに済ませることにして、対岸の河畔公園に出かけた。
 連休は今日で終わり、風はあまり関係ないようでいつものように、親子連れが遊具ではしゃぎまわり、また散歩の釣り人たちが竿をたれていた。気温は、内地の真夏日にはほど遠い上に、道内の主要市部の中でもいつも最低なのだが、このところ10度前後に落ち着いている。今日も空ではヒバリが囀り、川面にはカモメたちがのんびと浮く穏やかさだった。

 やや強めの風を背にして、川上のパークゴルフ場のあたりまで足を延ばした。もとより河原も遊歩道わきも、枯れ草ばかりで見るべきものはなにも無く、雑草として何処にでもはびこるあのタンポポさえ見られない。
 それに夏の間は、老人たちで溢れていたパークゴフル場も、かんじんの芝生がところどころ土がむき出しになっていて、時おり放された犬が縦横に走りまわる有様である。そんな無人のゴルフ場の中に、一羽の鶴がいた。
 ところが近付くまでは本物の鶴かとおもったのが、それは単なるオブジェに過ぎなかった。昨年も何回かこの近くを歩いていたのだが、こんなのがあったとは少しも気づかなかった。
 遠目にはまさに湿原に舞い下りたタンチョウだったのにと、いっとき心おどらせて近付いた己の早とちりに苦笑しながらも、見事な出来映えのオブジェをしばし見とれていた。

遠目にはまさに鶴としか見えなかった!