昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

コブシの花

2007-05-22 20:31:49 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
            ♪ 白樺(しらかば) 青空 南風
            コブシ咲くあの丘 北国の
            ああ 北国の春・・・
         
 
 コブシの花は、演歌歌手の千昌夫の「北国の春」で歌われているように、北国の春を代表する花でもある。
 先日市役所へ行った帰り道の住宅街で、遠くからこの白い花を見たときは、まさかこれがコブシの花だとは思わなかった。
 近くに寄って見て、コブシにも似ているのだがはっきりと判断がつかず、通りがかった老人に聞くと、
  「これはコブシの花ですよ、珍しいでしょう。」
と教えてくれた。

 コブシの花ならば知らないわけでは無かったのだが、コブシとは桜・躑躅や石楠花と違って住宅街ではあまり見かけなかったから、山の中でのみ咲いているものとばかりに思っていた。
 十数年前のことだが、知人宅の床の間に飾ってあったので訊ねると、数日前阿寒へ行った折に遠くに見かけ、わざわざ山へ分け入って手折って来たのだと云っていたことがあったのを、想い出していた。
コブシの花とはそれいらいの出会いでとても懐かしかったので、そこの家の人には無断で一枚撮らせてもらった。

 ちなみにコブシとは、その花のつぼみの形が「拳」に似ているからとも云われ、また「辛夷」とも書き薬用に使われているらしい。

まったく思いがけなく目にしたコブシの花

                    同上