昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

ツクシだれの子スギナの子・・・

2007-05-15 22:59:38 | じゃこしか爺さんの想い出話
 先日河畔公園の遊歩道歩いた折に、河原寄りの砂地でツクシを見つけた。 

ツクシを見ればまず、この文句「ツクシだれの子スギナの子」を想いだし、そして北国「樺太」の子ども時代に思いをはせる。

 春が訪れた戸外でまず目にするのは、河原やその土手に生えているツクシである。それまで雪に閉ざされていたから、子どもたち遊びはスキーをのぞけば、他はほとんど室内に限られていただけに、春の輝く光は子ども達に開放感をもたらす。
 何を見てもとにかく新鮮だし、遊び上手の子どもたちにとっては、ひょろひょろと伸びてきたばかりのツクシだって直ぐに遊び道具に仕立ててしまう。

 待ちに待った春が来たからといって、釣にはまだまだ早いから日曜日などには近くの河原で遊ぶのが普通だった。特に陽の当たる土手はかっこうな遊び場で、近所の遊び仲間とよく出掛けたものだった。
 かけっこや鬼ごっこで疲れた後は、近場の花や草が遊び道具となる。おんな子たちはおもに花占いや首飾りづくりだが、男の子たちは草類を使うのが常だった。
 たとえば下の写真のように、ツクシの茎を絡ませて引っ張り合って勝負を決める。とうぜん先に切れたほうが負けとなる。なるべく強そうなツクシの茎を選び出し、また相手を替えて対戦して優勝を競う。こうして日がな暗くなるころまで遊び呆けていたのだった。

 なおこの遊びは「オオバコ」の茎でも出来るものでしたから、ツクシが伸び切った後での代わりとしては最適でした。そんなことを想いだしながら、たわむれにツクシを手にして一人遊びを楽しんでみた。

ひょろひょろと随分頼り無げなツクシだったが・・・

このように絡ませて引っ張りあう・・・