畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

半夏生

2014-07-02 19:21:05 | 農作業

7月2日(水)  いちじ 

連れ合いの定期検診の予約日なので、午前中は、出荷作業。品数は少ないが、初物の枝豆が加わった。こちらは、調整に時間がかかる。かさばるものだから、豆をとって、発送するようにしている。品数の少ない時は、運賃の比率が高くなるので、気が引ける。極力箱サイズを小さくするようにと思うが野菜は、金額の割にかさばるから、この時期、苦労する。

午後は花畑。収穫後の畑の耕起。キョン対策のため、防獣ネットで囲ってあるから、トラクターの方向転換の時、ネットに引っかけないよう、スピードを落としたり、バックギアを使ったり、気も使うし、時間も使う。夏草も、しっかり育っているので、回転を挙げての二度目の耕起もし、たっぷり半日仕事だった。

昨日のこと。新聞を開き、なんとなく折り込みチラシに目をやると、「蛸を食べよう」と、目に飛び込んできた。スーパーのチラシである。かつて、二十四節季、六十二候について調べた時に、六十二候の一つに「半夏生」があった。夏至の節季の中の三候の最後の候。暦の意味で、このころまでに稲の植付けなど、作付けを済ませる。暑い夏になると、作物の植え付け、種蒔ができないから、このころまでに済ませ、梅雨の最後の雨で根付かせ、生育盛んな夏を迎えるようにとの農事歴だろう。そして、忙しい植付後の一時をむかえる。この日には、地方により、うどんとか鯖とか蛸をたべる風習があるという。蛸は、関西地方にある風習だとの記録を読んだ。

その蛸を、関東地方でも、半夏生用の蛸と、スーパーが宣伝している。

節分の「恵方巻」のように、商魂が、全国的な風習にしてゆくのだろうか。