うるう年なんですね、今年は。
4年に一度、1年6時間弱×4のズレを修正する日。
そういえば「火星の人」でもやっていたな。
火星の一日は24時間39分35秒って。
その「火星の人」が原作となった映画「オデッセィ」を観たのですが、
小説と映画の違いに驚きました。ラストがまるっきり違ってた!
「見て見ておっぱい」もなかった(と思う。見逃した?)。
この「火星の人」はハマる人と、「ぽっか~ん」という反応の人がいるそうで、
私は前者ですね、あと2,3回は繰り返し読めそうです。
なんでだろ。
といいつつ、繰り返し読んでばかりもいられないので、違う本も読んでみました。
では、いつものように、読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、
あとは紹介にも感想にもならない雑文です。
カールの降誕祭/フェルディナント・フォン・シーラッハ
さまざまなリキュールであっさりとした
調べてみたらシーラッハさんの作品は全て読んでいるんですね、私。
といってもこれで6作目、少ないから出来るわけで。
1作目の「犯罪」の『エチオピアの男』と『フェーナー氏』で泣けてしまったのですが、
その後の作品は読むたびに???度が増し、
今回読んで戸惑うようならもうシーラッハさんやめにしようと心に決め読んだのですが、
そこまで???にはならず、むしろ「犯罪」を読んだときの印象に似ていたかも。
「行間を読む」という言葉がありますが、シーラッハさんの場合、徹底した簡潔さに行間広くて広くて。
次作が出たら、また読みそうですね、これは。
天国でまた会おう(上)/ピエール・ルメートル
が何を心配しているのか考えてみたかもしれない。しかしひゅうひゅうという砲弾の音は絶
天国でまた会おう(下)/ピエール・ルメートル
「たとえきみがでっちあげた追悼記念碑が売れて、どこかの町役場が前金を払ったとしても、
おお!調べてみたらルメートルさんも日本で出版されている本はすべて読んでいた。
といっても4冊だけど。そう、これもハヤカワ文庫で、ハヤカワのSF以外はわりと読んでいるのかも。
いったいこの話はどう展開されてゆくのか、読みながらどっちへ話は向くのか、
ひょっとしたら・・・なんて思いはやはりルメートルさんには通用しませんでした。
映画化されそうだな。そんな気がするけど、彼の顔はどうする。
フランス人にとって第一次世界大戦とはどういうものだったのか。
歴史が関わってくる小説は、その国の人が読むのと私が読むのとでは読み取る深さが全然違うんだろな。
まぁこれは逆もいえますけど。
そうやって互いに近づいてゆくのも本の持つ力のひとつでしょか。
本が多すぎる/酒井順子
その『ミーツ』等でされていた連載エッセイがまとまったものが、富岡多恵子『難波
私は酒井順子さんのファンであります。
ときどき無性に読みたくなるがS・キング(ああ読みたい)と酒井さん。
タイトルからわかるように、芋づる式に読みたい本が現れる危険(?)な本です。
ただ、酒井さんはあまり小説は読まないそうで、取り上げている本は小説以外の本がほとんど、
そうなると個人の好みや趣味があわないと、接点のないただの本と化す可能性も大ですが。
私はというと、酒井さんとの共通点に肉体好きがドンとあるわけで、
なにか肉体関連の本はないかと読んでいくと、まさに「きゃぁ!」の一冊にぶつかった。
『股間若衆 男の裸は芸術か/木下直之』、これ私読んでる!
札幌駅前まで「切断型」もしくは「面取り型」の股間とはいったいどんなものなのか観に行ったもの!
そのときの様子はこちら→ 札幌駅前 牧歌の像
本郷新さんの作品です。像ひとつとっても複雑な背景が隠されてるんですね。
タイトルだけだとちゃかした本にとられるかもしれませんが、
実は裸像の股間の歴史に焦点をあてた、いたって真面目な本です。
案の定読んでみたい本が数冊現れ、すでに一冊図書館に取り寄せてもらっている最中。
それと、日記形式ということで珍しく文体がですます調でなくて、私としてはこっちのほうが読みやすい。
といいつつ、やっぱり酒井さんはですます調、でしょか。
以上、161回でした。