毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 159

2016-02-09 23:58:58 | 本 2

 

読みたい本が山ほどあるのに、手元の本がなかなか進まず、

こういう場合はあっさり手元の本を終了して次の本読みたい本に移ったほうがいいのか、

それとももう少し、何かが待っているかもしれないと読み続けたほうがいいのか。

そしてこういうときに限って、だいぶ前に予約していた図書館の本の順番が回ってきたりする。

なかなか進まない本を読まなきゃ進まない(妙な日本語だ)のは解っているんだけど、

ついつい逃げでソリティアをやってしまったりして、さらに進まなくなってしまいます。

結局投げ出さずに、ぎりぎり先ほど読み終えた本が一冊加わり今回は計3冊。

ペースが落ちてきています。

 

では、いつものように、この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写しています。

あとは感想にも紹介にもならない雑文です。

 

 

 

 

 伊藤計劃記録/伊藤計劃

 白人たちがやってきた。いや、白人はもともと何人か学

 

伊藤計劃(ケイカク)と読みます。

この本は小説、散文、インタビュー、映画評が収録されていて、

そのなかでも「読める話」と「そうはいかない話」がはっきりと分れてしまった。

私との接点が見つけられる、あるいは感じることができると、すいすい進むんだけど、

まぁそれってどんな本でも作家でも同じかもしれないけれど。

『The Indifference Engine』はかなりの好感度でした。

【この物語があなたの記憶に残るかどうかはわからない。しかし、わたしはその可能性に賭けていまこの文章を書いている。これがわたし。これがわたしというフィクション。わたしはあなたの身体に宿りたい。あなたの口によって更に他者に語り継がれたい。】

この言葉が一番印象に残りましたね。

 

 

 

 ノボさん 小説正岡子規と夏目漱石/伊集院静

 子規はこの年の期末、学年試験に落第していた。彼は旧松山藩主、久松家の育英事業常盤会

 

何度読むのを止めようとしたことか。伊集院さんは正岡子規が好きなんでしょうね、とっても。

それが前面に出すぎにていて、なんというかある種の臭さがでていて私にとっては逆効果でした。

前に子規の『病牀六尺』を読んでいて、そのときに強く思ったのが、子規の食べ物と妹律さんのことで、

さらに深いことが書いてあるのではないかと最後まで(かなり斜め読みしたけれど)なんとか読了。

やっぱり律さん、子規のサンドバッグというか、身の回りの世話だけではなく八つ当たり不満の捌け口になっていて、

私なら3日もたないだろな、おまけに感謝もされてないようだし。

そういう時代だったといってしまえばそれまでだけど、さらに律さんの心を知りたいと思ってしまったのでした。





 ブーリン家の姉妹(上)/フィリッパ・グレゴリー

「踵の高い靴のせいよ」懐かしい姉の香りを吸い込む。石鹸の匂い、あたたかな肌から立ち


原題は『THE OTHER BOLEYN GIRL』別のブーリンの娘。

アン・ブーリンをご存知でしょか。う~ん、知っている方は数人?

ヘンリー8世は? エリザベス1世は?

私に語らせると熱くなってしまいますが(笑)、

リチャード三世からエリザベス1世までのこの期間登場する人物がこれが強烈で、

有名なアン・ブーリンではなくもうひとりのブーリン家の娘、メアりーの視点で話は語られています。

この本ではアンが姉、メアりーは妹となっていますが実際のところどちらが姉なのかは記録がなく不明で、

ブーリン家は地方の新興貴族にすぎなかったのに、

メアりーがアンがヘンリー8世の愛人となり子を産み、

アンにいたっては王妃になり、斬首にも、なる。

この小説ではアンの野望ではなく(野望でもあるのだけれど大雑把な話として)、

ブーリン家が富や権力を得るため、王を誘惑する「駒」として、

二人のブーリン家の娘とその兄が役目を果たす形で書かれています。

この時代の話は結構読んでいるので、人の名前を覚える苦労が少なくてすむぐらいに私もなった(笑)。

すぐ忘れてしまうのが難点だけど。

宮廷サバイバル、生き残るためにしなければならないこと。

だめだわ、私は宮廷の下働きでも3日で首飛んでると思います。

今下巻を中ほどまで読んでいますが、このシリーズは第4部まであり、それもすべて上下巻で、

きっと今読んでいる下巻でいったん話は終結すると予測されるけど、

2部、3部、4部と、4部のメインは誰になっているんだろ。

いやぁ、読んでしまうのか? とりあえず第2部上下巻は買ってあるけれど(笑)。

 

以上、17ページシリーズでした。