「でこぽん」が止まりません。
私は何か気に入った食べ物があるとそればかり飽きるまで食べ続ける傾向があります。
オニオンスライスの日々もあったし、オクラ納豆の日々もあった。
今は日々でこぽん。
色は濃いオレンジ、肌つやがよく、ずっしりしているのがいいそうな。
でこの具合はあまり関係ないそうです。
さて、そんなでこぽんを食べながら、あっという間にまた10日過ぎてしまいました。
きょうは19日。9のつく日だわ。
では、いつものように、この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、
あとは感想にも紹介にもならない雑文のシリーズです。
死ぬ気まんまん/佐野洋子
6行目はちょうど空行となっていました。
佐野さんと私の出会いは古く、ちょっと変わっているんです。
あれは私がまだ初々しい中学生だったときの体育の時間に、
保健体育の先生が「みなさん、では輪になって座ってください」と体育館の床に生徒全員を座らせ、
突然「100万回生きたねこ」を取り出し、読み聞かせをしはじめた。気持ちがかなり入った読み方で。
先生は先生なりに伝えたいものがあって授業中に取り上げたのでしょうけれど、
一同突然絵本を目の前で感情入れすぎで読まれても、どうしていいのやら困ってしまったのを覚えています。
その後、自分でお金を稼ぐようになってから書店でこの絵本を購入。
自分が佐野さんの歳に近くなってきてから、なんとなく佐野さんのエッセイが身近に感じられるようになってきた。
私が歳をとったってことなんでしょね。やっと読みやすくなってきた。
この本は佐野さんの死後に出版された本で、
2篇のエッセー、築地神経科クリニック理事長平井達夫氏との対談、関川夏央氏のエッセーが入っていますが、
読んでいて「あれ?哲学っぽい」と感じたことが何度か出てきました。
私は、あの世があるとは思っていない。
あの世はこの世の想像物だと思う。
だから、あの世はこの世にあるのだ。
2本目のエッセイ「知らなかった」、これはガンの話ではなく神経症で入院したときのことが書かれていて、
それがかなりシビアで「死ぬ気まんまん」のあのさばさばした話と同じ人物なのかと。
二つのエッセイの間に、
佐野さんは自分がもうすぐこの世からいなくなることをどうやって受け止めていったのかななんて考えたりしました。
ガン検診いってこよう。それが一番率直な感想です。
王とサーカス/米澤穂信
はなかったが、ポケットに入るほど小さくもない。
米澤さんもわりと読んでいる作家さんかもしれません。熱心ではないですが。
ボトルネックと雰囲気が似てると感じたのですが、
それより驚いたのは、舞台となっているネパールでの国王をはじめとする王族殺害事件、
小説といえ実在の人物それも王族を架空の事件に仕立てていいのか?と疑問をもち調べてみたら、
この王族殺害事件は実際にあった話なんですね。
こんな衝撃的な事件があったことと、その事件報道の記憶が全然ない自分に驚いてしまって、
どうしてなんだろうと振り返ってみると、事件があったの2001年6月、
ああ、そうか、2001年の6月って私術後で新聞もテレビも一切だめだった苦悩の時期だったんだわ。
禁止じゃなくて、私が身体機能的に受け付けることが無理な状態だったんだわ。
納得。
王族殺害事件、この真相って解明されてるんでしょか。気になる。
死体が語る歴史 古病理学が明かす世界/フィリップ・シャルリエ
れ相応の金が支払われた形跡はない。実際、そのときに購入された骨壷はピュイゼ産の砂混じりの陶土
第4章 フランス国王の心臓と遺体の行方
第5章 フランス国王の遺体の解剖と保存処置
第6章 ルイ十七世の心臓がたどった数奇な運命
これだけ読みたかったので。
ちなみにルイ十七世とは、あのフランス革命で処刑されたルイ十六世とマリー・アントワネットの息子です。
姿勢と動きの「なぜ」がわかる本/土屋真人
大好きです、こういう本!
骨好き筋肉好きであります。
骨格標本ホネホネ君が欲しいと前々から思っているのですが、
この本のなかでそのホネホネ君がモデルとなり、こういう姿勢のとき骨はどう動いているのか、
それに連動する筋肉はどんな状態なのか、わかりやすく説明してくれています。
わっかりやすい!
私がこんなに骨や筋肉を知りたがるのは、それはこう見えてもカラダが弱いからで、
その弱点を補うため鍛え学びできるだけニュートラルな状態を維持したいと日ごろから考えていて、
その日ごろから考えていることがこの本を読むと、間違った方向に進んではいないと確信。
図書館本なんですけどね、自分用に購入したいななんて思っています。
ホネホネ君は嘘をつかない。
以上、163回目でした。